いつもご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、介護士として働こうか迷っている人や、これから介護士として働くことが決まっている人に向けて、
・具体的な仕事内容やシフト
・現役介護士にしたやりがいインタビューの内容
・介護業界の今後
をお伝えします。
未経験で介護士としてのお仕事が決まっている方々は、これから働き始めるにあたり不安もありますよね。
介護士として働こうか迷っている方々は、「介護業界って実際はどうなんだろう?」と思われていると思います。
この内容を読んでもらえれば、介護業界についての基本的なことがわかり、不安は小さくなって働きたい!と思う気持ちが大きくなると思います。
ぜひ最後までお付き合いください。
そもそも介護士ってどんな仕事?
まずは、そもそも介護士って?というところをしっかり理解しておく必要がありますよね!
実際に見学や面接に行けば、現場を見ることができ、担当者から現場での仕事について教えてもらうことができます。
「面接などの緊張する場で、1つ1つ覚えれない、、、」という方に向けて、重要なポイントを3つだけお伝えします!
・介護士の具体的な仕事内容
・介護士のシフト
・介護士に向いてる人
この3点だけは、確実に押さえておきましょう!
それでは、それぞれ詳しくみていきます。
介護士の具体的な仕事内容って?
一番重要なポイントである「仕事内容」から説明します。
介護の仕事には、三大介助と呼ばれるメインの仕事が3つあります。
1.入浴介助
2.食事介助
3.排泄介助
それぞれ読んで字のごとくなのですが、お風呂に入る際のサポートをしたり、食事のサポートをしたり、排泄の際のサポートをしたりということです。
なんとなく想像してみてどうでしょうか?
「難しそうだな、、、」とか「大変そうだな、、、」って思いますよね。
でも大丈夫です!
介護士としてスタートすると、まずは三大介助から重点的に教えてもらうこととなります。
介護士の基本といってもいいのが、三大介助ですからね。
その他にも、
・介護記録の作成
・離床や臥床
・口腔ケア
・誘導や移乗
・シーツ交換
・委員会への参加や活動
・勉強会への参加
・館内の清掃
など、介護士の仕事は非常に多く覚えることがたくさんあるのです。
三大介助をはじめ、ケアの方法や記録のとり方については施設によって異なることも多く、事前に「勉強していたことと違う!」というケースも出てくると思います。
介護士は、高齢者相手のお仕事なので、その高齢者の持病や状態によっても介助の方法がかわってきたり、必要な介助が変わることが多くあります。
経験を積んで肌で理解できるようになるまでは、先輩に聞きながら施設の正しいやり方を学んでいくようにしましょう。
これだけ多くの仕事がある介護士ですが、一日で全部をこなすということではありません。
シフト(時間帯)によって、どの仕事がメインになるかが変わってくることになりますので、介護士のシフトについても説明していきます。
介護士のシフトって?
介護士のシフトは変則的なことが多いです。
特に「入所施設」と呼ばれる、特別養護老人ホームや有料老人ホーム、病院などの高齢者が24時間生活をしている施設では何パターンものシフトが設定されています。
一方で、「通所施設」と呼ばれるデイサービスやデイケアでは、高齢者は生活をしておらず日中だけ施設を利用することから日帰りになるので、シフトパターンも少なくなります。
例とともにみていきましょう。
入所施設の場合
特別養護老人ホームや有料老人ホーム、病院などの入所施設では24時間制でシフトが組まれます。
主に、早番・日勤・遅番・夜勤の4パターンで構成されておりますが、まれに早番①・早番②のように細かく設定している施設もあります。
それぞれのシフトのおおよその勤務時間と、メインの仕事はこのようなイメージです。
◆早番:7時00分~16時00分
夜間勤務スタッフから申し送り(仕事の引継ぎ・伝言)
朝食介助
午前の排泄介助
夜間スタッフへ申し送り
健康チェックなど
◆日勤:8時30分~17時30分
入浴介助
午前の排泄介助
昼食介助
洗濯
外出介助
◆遅番:10時00分~19時00分
おやつの準備
レクリエーション実施
夕方の排泄介助
散歩などの支援
入浴介助
◆夜勤:16時30分~9時30分
夕食の後片付け
巡回・適宜介護業務
起床介助
朝食準備・食事介助
引き継ぎ
夜勤時はスタッフが少ないので、ナースコールが頻繁に鳴るような日だと、相当大変です。。。
ただ、夜勤が明けたその日と、その翌日はお休みなので、お休みが長くなったような気分になるのはメリットかもしれないですね!
通所施設の場合
デイサービスなどの通所施設の場合は、基本的に日中のみのシフトであることから、一日のスケジュールはおおよそが決まっています。
◆日勤:8時00分~17時00分もしくは9時00分~18時
8:30 利用者お迎え
9:00 利用者到着・健康チェック
10:00 レクリエーション実施
10:30 入浴や機能訓練等自由時間
12:00 昼食介助
13:00 休憩
14:00 体操や自由時間
15:00 おやつ
16:00 利用者送り
17:00 会議や後片付け等
通所施設では、24時間でしっかり介助すればいいという入所施設と時間の進み方が根本的に異なります。
通所施設では、その日中にやるべきことを、きっちりやり切らないといけないという点から、時間がかなりタイトなケースが多いのです。
バタバタした感じが苦手だとか、ワンパターンな毎日が苦手という人には、通所施設での仕事は向いていないかもしれませんね。。。
介護士はどんな人が向いてるの?
介護士に向いてる人には、以下のような特徴があります。
1.高齢者と接することが好きな人
2.誰かのためになりたいと思う人
3.長期的にキャリア形成をしたいと考えている人
4.安定した仕事に就きたいと思っている人
介護士としての経験が無くても、高齢者に優しく接すことができて、誰かのために仕事をしたい!と思える人であれば介護士は天職かもしれません。
そのうえで、ひとつの業界で長期的にキャリア形成をしつつ安定して働きたいと思っている人には、ぴったりな業界だと思います。
4つの特徴の中で、いくつ当てはまりましたか?
この4つの特徴に1つでも当てはまれば、介護職に向いていると言えます。
詳しくはこちらの記事にも書いていますので、ご覧いただければと思います。
https://blog.carehunting.com/suitable_careworker/
現役介護士に介護士の魅力を聞いてみた!
今回は現役の介護士Aさんに介護士として働くうえでの実体験をふまえて、介護士として働く魅力を語っていただきました!
●Aさんのプロフィール●
・年齢/性別:32歳/女性
・職歴:携帯販売員4年→飲食店8年→介護士1年
・資格:介護福祉士実務者研修 修了
全く別の業界で働いていたAさんですが、コロナでの就業先の倒産がありました。
今まで気にしたこともなかった介護業界は、今後も安定的に成長すると聞き、興味を持ち始めました。
「人と接することが好き」というAさんは、おばあちゃん子であったとのことで、その時の恩返しをしたいと思うようになり、介護士として働くことを決心されました。
今は経験を積みながら、資格取得にも熱心に取り組み、2年後には国家資格である介護福祉士を受験する予定とのことです。
Aさんから伺ったお話の内容をまとめて紹介します。
介護士は働きがい・やりがいが大きい
まず、介護士としての一番の魅力は働きがいや、やりがいが大きいということだと思います。
誰かのためになっていることを直接的に感じることができる仕事です。
身体が不自由な方の介助をしているときや、気分が沈んでいる方とお話をしていて元気になってもらったときなど、「人の役に立てている」と感じることができます。
またその結果、「ありがとう」と直接言ってもらえることが多く、やりがいにつながっています。
そのやりがいが、資格の勉強をしてスキルを身につけることにつながり、さらに多くの「ありがとう」とやりがいを運んでくれるのだと思っています。
介護の技術や人生経験が身につく
介護士は色々な状態の高齢者を対応することになるので、介助の経験をたくさん積むことができます。
続けていくうえで介助の技術も向上していくことを実感でき、今後の自分のスキルになることも魅力ですね。
また、人生の先輩でもある高齢者からたくさんお話を聞くこともできるので、勉強にもなりますよ。
相手にわかりやすく伝えることや、状況によって言い方や言葉を変えるというコミュニケーション能力の向上にもつながっていると思います。
業界内でキャリアアップをしやすい
介護士はキャリアアップをしやすい職種だと思います。
介護士は必要な資格が明確になっているので、まずはその資格を取得することでキャリアアップの道がひらけてくると思います。
介護福祉士まで取得できたのちに改めて考えますが、介護現場のスペシャリストを目指すか、施設運営側に回るためにケアマネジャーを目指していくかも選択できる点が魅力だと思います。
介護福祉士を持っていれば、もっと良い求人に出会うことができるかもしれないですしね。
そういった意味では、無限に可能性がひろがっているように感じますね。
介護業界の今後は?
介護士の仕事に興味を持ったとしても、今後どうなるのか?が気になりますよね。
新型コロナウイルスのまん延によって、安定した仕事が少なくなっています。
そんな中でも、介護業界は安定しているので、人気が高まってきています。
詳しくみていきましょう。
労働人口の減少
介護業界では2025年問題や2040年問題など、人口減少における問題があるとされています。
【2025年問題】介護士需要が258万人に対して、介護士が43万人不足する
【2040年問題】介護士需要が307万人に対して、介護士が79万人不足する
これらの問題に伴って介護士の需要は年々高まってきております。
2020年9月に厚生労働省が発表している介護士の有効求人倍率は【3.82】となっており、全業種と比較して約2倍の差があります。
特に、介護職員初任者資格や介護福祉士を取得している介護士には、たくさんの求人がある状況です。
無資格・未経験で介護の仕事をはじめても、資格を取得することで、今後も安定的に介護士としての仕事はあるということができますね。
もっと給料が上がる?
介護士の報酬の源となる介護報酬は、おおよそ3年周期で改定されています。
直近(2021年)の改定では0.7%の増額となっており、前回(2018年)の改定時の0.54%を上回る数字となっているのです。
業界全体で報酬が上がっているので、今後も給料がアップする可能性も高くなるといえます。
最後に
今回は、介護士未経験でこれから介護士として働くことが決まっている方・介護士として働こうか迷っている方へ向けて、現役介護士の実体験を踏まえた介護士の魅力を紹介してきました。
大変・きついなどと言われる介護の業界において、未経験の人が介護業界に魅力を感じて入社してきてくれることは大きな活力です。
ですが、「思っていたのと違う」とすぐに退職してしまうケースが多いのも実情としてあります。
そういった方を1名でも減らすべく、介護士としてのやりがいや今後の見通しも踏まえて紹介しました。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。