介護施設の中には圧倒的な人手不足から、人を辞めさせようとしない施設もあると思います。そんな状況に陥っている方へ、そうした辞めさせてもらえない状況を帰る方法をご紹介します。
1.辞めさせてもらえない状況
辞めたいのに辞めさせてもらえないのはどのような状況が多いのでしょうか。
1-1.次の人が取れない
ご存知の通り介護業界は需要と供給のバランスが崩れており、要介護者の増加よりも、介護士の供給の方が低くなっています。
それらは介護2025年問題や2040年問題と言われています。これらの問題については詳しくまとめておりますので、気になる方はご一読いただけますと幸いです。
この、需要と供給のバランスの不一致により、施設は新たらしい介護職員を雇う事が年々難しくなっており、もしあなたに辞められたら施設オペレーションが回らなくなる事が、引き留めの要因になっていると考えられます。
介護業界の人手不足については以下でまとめて降りますので、よろしければご参考にしてください。
1-2.あなたの資格が必要
あなたが介護福祉士の資格を持っている場合、施設はサービス提供体制強化加算を得ることができ(サービス提供体制強化加算は、一定割合の介護福祉士資格所有者などが必要となります)、これらは施設の収益に大きくひびきます。
あなたが辞めることで、この手当が減るため、それを危惧して辞めないように仕向けている事も引き留めの理由として考えられます。
1-3.キーポジションがいなくなる
あなたが現場経験も豊富で施設の重要なポジションを担っていた場合、あなたがやめると、そのポジションに空白ができ、施設運営に大打撃を与える事が明確である場合、施設側はあなたの辞職願いを受け入れようとしないと考えられます。
2.雇用条件を吊り上げるチャンス?
もし、施設に辞職の意向を示しても受け入れてもらえない場合の対処法は下でご紹介していますが、その前に、施設に対して条件の吊り上げを要求するのも一つの手だと思います。
2-1.二択を迫る!
もし次の勤務先から内定を貰っている場合、今勤めている施設を去りたいと思った理由が、雇用条件に不満がある場合は、雇用条件の交渉をしてもいいかもしれません。
施設側も、なかなか応じてくないとは思いますが、施設は新たな人を採用し教育するコストも把握してますので、あなたの要求が無理なものではない場合、受け入れてもらえる可能性も0ではないと思います。
3.どうしても辞めたい場合
どうしても辞めたい場合は、まず退職の意思を明確に示しましょう。メールなど記録に残る方法でも実施するのがいいと思います。
それでも施設側が受け入れようとしない場合、退職代行業者に依頼しましょう。
3-1.退職代行業者とは?
退職代行業者とは、あなたの代わりに施設に対して退職の意向を示し要求してくれる業者です。
退職代行業者の報酬は、成功報酬型が多くなっており、あなたの退職が決まる事で費用が発生します。言い換えれば、退職が決まらないと費用は発生しません。
また、退職代行業者には、いろいろありますが、弁護士資格を有するところがおすすめです。理由は、施設との交渉力に長けているためです。
逆に無資格者も退職代行を行う事はできますが、主張できる範囲が狭く結局退職までの時間が長くなってしまう事も少なくないと言われています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?辞めたくても辞めさせてもらえない場合は、条件を交渉するか、専門業者を使ってサッと辞める方法がおすすめです。介護業界以外でも、ブラックであり、難癖つけて会社を辞めれないケースは多発しています。そんな苦しみを超えられるのはあなたです。一歩踏み出してみませんか。