地域包括支援センターって何してる所??って疑問を今回は解決します!
端的にお伝えすると以下の4つです。
- 介護予防ケアマネジメント
- 総合相談
- 権利擁護
- 包括的・継続的ケアマネジメント支援
ただ、これを聞いただけでは、ちょっとイメージが浮かばないですよね?
では、詳しく説明していきます〜
1.地域包括支援センターとは(厚生労働省より)
写真/出典:平成28年3月 地域包括ケア研究会報告 「地域包括ケアシステムと地域マネジメント」
まず、地域包括支援センターとは何か。
1に関しては厚生労働省より一部抜粋(参考URL:https://www.mhlw.go.jp/topics/2007/03/dl/tp0313-1a.pdf)
1.1 地域包括支援センターってなぜ出来たの?(趣旨)
地域包括支援センターは、地域住民の心身の健康の保持及び生活の安定のために必要な援助を行うことにより、地域住民お保険医療の向上及び福祉の増進を包括的に支援することを目的として、包括的支援事業等を地域において一体的に実施する役割を担う中核的機関として設置。
1.2 業務の内容
業務内容は以下の4つです。
※後ほど詳しく説明します!
①介護予防ケアマネジメント
②総合相談
③権利擁護
④包括的・継続的ケアマネジメント支援
介護予防支援業務
「指定介護予防支援事業所として、要支援者のケアマネジメントを実施」
写真出展:厚生労働省HP
1.3 管轄は?どこにあるの?
設置主体は市町村又から委託を受けた法人(在宅介護支援センターの設置者、社会福祉法人、医療法人、公益法人、NPO法人、その他市町村が適当と認める法人)
1.4 どんな人がいるの
職員体制は?
保健師・社会福祉士・主任介護支援専門員等を配置してます。
保健師:公的機関である保健所や市町村に勤務し、個人や集団に対して、健康保険増進の指導、疾病予防の指導、健康相談、健康教育等広く地域住民の公衆衛生に必要な保健指導を行う。
社会福祉士:社会福祉の専門的知識および技術をもって、身体上もしくは精神上の障害があること、または環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導、福祉サービスを提供する者、または医師その他の保健医療サービスを提供する者その他の関係者との連絡および調整その他の援助を行う専門職である。
主任介護支援専門員:ケアマネジャーの資質や専門性の向上を目的に創設された資格の名称。所定の実務経験を積んだ介護支援専門員有の資格者が、所定の研修を受け与えられます。具体的な、業務内容としては、介護保険サービスや他の保健・医療・福祉サービスを提供する者との連絡調整や他の介護支援専門員を統括する役割を担い、助言・指導などケアマネジメントが適切かつ円滑に提供されるようにする職務を行います。
人員配置基準は?
市町村は、それぞれの地域包括支援センターに担当させる区域を設定するとともに、職員配置に関しては以下の基準を原則とする。
保健師等 | 社会福祉士等 | 主任介護生活支援専門員等 | |
1号被保険者数 3,000~6000人 | 1 | 1 | 1 |
※ただし、小規模市町村の場合などには、例外基準がある。
営業時間は?
午前9時から午後5時30分
※各地域によって異なる場合があります。
2.地域包括支援センターの具体的な業務内容
先程、冒頭で業務内容は4つあるとお伝えしました。
しかし、具体的に何をしているの?
①介護予防ケアマネジメント
②総合相談
③権利擁護
④包括的・継続的ケアマネジメント支援
1つ1つ説明していきます!
2.1 介護予防ケアマネジメント
要支援者・特定高齢者を対象にケアプランの作成やサービス利用の評価を行います。
つまり、要介護1~5にならないように、元気でいるために介護予防教室を開いたり、介護予防に繋がるサービスの利用方法を話し合ったりします。
2.2総合相談
「どんな相談が多いの?」と思う方もいるんじゃないでしょうか。
具体的には、高齢者の生活で困ったことに対して幅広く各種相談に乗ってくれます。
つまり、お年寄りに関する地域介護のなんでも相談窓口であり、 ご家族の介護や高齢者について困ったら、最初に相談する場所です。
質問例)
家族で介護が必要になったが何からしたら良いの?
施設に入るにはどうしたら良いの?
デイサービスってどうやって探すの?
介護認定ってどうやって取得するの?
2.3 権利擁護
高齢者の人権や財産を守る権利擁護事業や成年後見制度など権利擁護を目的とするサービスや制度を活用しながら、高齢者のニーズに即したサービスや機関につなぎ、高齢者の虐待の防止や権利擁護をします。
例えば、
・高齢者の詐欺や高齢者への虐待から守ること
・一人暮らしなどで身寄りがおらず、認知症を発症していたり、身元保証人がおらず、お金の引き落としや介護保険サービスの契約ができない方に周囲の人が後見人になって守る成年後見人制度などの各種制度の利用についてアドバイスを受けられます。
2.4 包括的・継続的ケアマネジメント支援
地域のケアマネージャー支援としてケアマネージャーの研修会やネットワーク作りをやっています。
また、高齢者が住みやすい地域にするために医療機関などを含めた関係機関との連携・協力体制を取っています。
3. 包括支援センターの場所や料金について
場所については、原則市区町に1つあるので、「地域包括支援センター 〇〇市」「地域包括支援センター 〇〇区」で調べると見つかります。
市区町村のホームページにも載ってますのでご覧下さい。
料金はかかるの??
→責任主体が市区町村ですので、利用はすべて無料です!!
4 .まとめ
地域包括支援センターでは、高齢者が住みやすい地域にするために活動する所です。
基本は各市区町村1つにあり、利用は無料です。
業務内容
- 介護予防ケアマネジメント
介護予防に繋がるサービスの利用方法の話し合いなど - 総合相談
ご家族の介護や高齢者の生活に関する地域介護のなんでも相談受付 - 権利擁護
高齢者の詐欺や高齢者への虐待から守る - 包括的・継続的ケアマネジメント支援
地域のケアマネージャー支援としてケアマネージャーの研修会やネットワーク作り
そのため、介護などで困ったことがあれば、包括支援センターに相談してみましょう!