いつもご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、【介護の求人を探す4つの方法の違い】を紹介します。
まず、求人の探し方を大きく分けると、
①求人サイト
②友人や知人の紹介
③有料・無料の紹介(紹介会社・派遣会社・ハローワーク等)
④口コミ・口コミサイト
これら4つです。
「自分に合う求人の見つけ方がわからないなぁ、、、」
「紹介会社や派遣会社に頼らず自分で求人を探したい!」
と思われたことがあるとおもいます。
そこで今回は、4つの方法について紹介するだけでなく、4つの方法でもどれが良いのか比較し、なぜそのような結果になったのかをお伝えします!
また、それぞれの方法のメリット・デメリットについても紹介しますので「結局はどれが求人の探し方として一番優秀なのか?」を考えていくこととができればと思います。
それではさっそく、4つの方法の利用の仕方から見ていきましょう!
1. 介護の求人を探すときの4つの方法
1.1 有料・無料の紹介会社の利用方法と違い
紹介会社といっても、
有料サービス→紹介会社や派遣会社
無料サービス→ハローワークなど
このように分かれます。
有料・無料というのは、求職者・登録者に対してではなく、紹介を受ける介護施設に対してということですので、求職者・登録者はいずれにせよ無料であることがほとんどです。
有料サービスの紹介会社は、求職者・登録者を介護施設に紹介することで、手数料として収益を上げているのです。
1.1.1 有料紹介会社や派遣会社の利用方法
一番確実なのは、インターネットで「介護 紹介会社(もしくは派遣会社) オススメ」などと検索してみることです。
そうすると、「オススメの紹介会社〇〇選」というようにまとめて紹介してくれるようなサイトが出てくると思いますので、その内容を見て気になるところに登録するというのが一般的です。
ほとんどの紹介会社が、サイトを見るとはじめに簡単な登録をするよう求めてきますので、それを紹介会社であることの目安としてもらっても良いかもしれません。
他にも、コンビニや駅にあるフリーペーパーや仕事情報誌にも、紹介会社や派遣会社の求人が載っていることがあり、記載されている電話番号へ電話することで簡単に登録できます!
1.1.2 無料紹介会社の利用方法
無料紹介会社=ハローワークと思って頂ければ結構です。
お住まいの近くにあるハローワークに行き、パソコンで個人情報や希望などを登録することで、すぐに面談・お仕事紹介をしてくれます!
一度登録しておけば、インターネットでハローワークの求人サイトを使うことができるようにもなるので、登録しておくと便利です!
1.2 求人サイトの利用方法
インターネットでの求人探しが当たり前になってきた今、かなり多くの求人サイトがあります。
その中から希望の地域の求人が多くあるサイトを選んで登録するのが一般的です。
例えば、「介護 求人サイト 〇〇県」といった具合で検索すると、その地域で多く求人を抱えているサイトに登録できます。
紹介会社とは違い、求人サイトのほとんどは登録前から求人を見ることができますが、求人にエントリーする際に個人情報や経歴を入力することとなります。
(紹介会社は最初に簡単な登録を求めてくることが多く、求人サイトはエントリーの際に登録するという点が違いです。)
個人情報や経歴の入力が完了すれば、気になった求人へのエントリーなどを求人サイト内でできるようになります。
1.3 友人紹介の利用方法
友人紹介とは、介護の資格の学校時代の友人・知人や前職の友人・知人にオススメの施設を紹介してもらうということです。
ほとんどは、その友人・知人が働いているところを紹介されることになると思います。
というのも、多くの介護施設では人手不足なので、「友人紹介キャンペーン」といって「誰か紹介してくれたら〇〇円を紹介料として支払うよ」ということをやっているからです。
1.4 口コミと口コミサイトについて
紹介会社や派遣会社、求人サイト、友人紹介で転職・就職された方は多いと思いますが、私個人の経験を思い返しても、口コミや口コミサイトで転職されたという方は少数派だったなーという印象です。
しかし、口コミや口コミサイトはうまく利用することができれば、かなりの効果が期待できますよ!
1.4.1 口コミの利用方法
口コミは例えば、こんなシーンで入手することができます。
・一緒に働いている人の前職についての話を聞いているとき
・資格の学校での友人などと仕事について話しているとき
誰かと話をしていて、良さそうだなと思ったら自分で施設名を検索して応募してみるなど、噂や過去の情報をもとに求人を探すということですね。
ある程度の情報をもとに求人を探して、介護施設のホームページから直接応募するということが一般的です。
1.4.2 口コミサイトの利用方法
口コミサイトはあまり数が多くないので、登録したことがある方は少ないかもしれません。
流れは求人サイトと似ており、口コミサイトを開くと数多くの介護施設や、その介護施設の口コミが表示されています。
気になるところを詳しく見たり、求人に応募するには登録が必要ですが、登録自体は簡単なところが多いです。
ただ、地域に限定している口コミサイトが多いため、「大阪府 介護 口コミ」のように検索するのがオススメです。
2. それぞれの結果と理由は?
4つの求人の探し方がある中で、「結局のところどれが一番良い探し方なの?」と思われますよね。
それぞれの方法をデータなどをもとに比較して説明していきます。
2.1 有料・無料について
紹介を中心に比較していきます !
2.1.1 有料・無料の紹介 VS 自社採用(求人サイト・友人紹介・口コミ)
まず注目すべきは、その他3つの方法(求人サイト・友人紹介・口コミ)などの自社採用と比較して、有料・無料の紹介による入社は離職率が高いというデータがあることです。
厚生労働省が行った調査では、有料・無料の紹介で入社した場合は、それ以外の方法で入社した場合よりも離職率が10%程度高いとの結果があります。
有料・無料の紹介での入社の場合、10人のうち3人程は3ヶ月以内に離職しており、6ヶ月以内では約4人が離職しているということになります。
これらの結果から、有料・無料の紹介よりも求人サイト・友人紹介・口コミなどの「自社採用」による入社をしたほうが良いということがわかります。
2.1.2 なぜ有料・無料の紹介は離職率が高い?
経験上、有料・無料の紹介には2つの理由があると考えています。
①少しでも売上が高くなるところに紹介してるだけだから(有料の紹介のみ)
②入社してもらうことがゴールだから
この2つです。
1つ目は有料の紹介サービスを行っている会社のみが当てはまることになるのですが、会社としては紹介の手数料が1円でも高いほうが良いのです。
本当にあなたの希望に合っている求人なのか?だけを考えているのではなく、どの求人が会社の売上のためにもなるのか?も考えることになるのです。
仮に、
- a.求職者がすごく希望しているが、手数料は10万円の求人
- b.求職者の希望はそこまでだが、手数料は50万円の求人
があったとすれば、ほとんどの会社がbを勧めてくることになります。
2つ目は、有料・無料の紹介サービスを行っている会社どちらにも当てはまります。
有料・無料の紹介サービスというのは、「紹介した人が入社すればOK!」なのです。
その後、活躍しているのか?仕事が順調か?不満無く働けているか?という点は、会社にはほとんど関係がないことなのです。
(入社後もサポートしてくれる会社もあるので一概には言えませんが)
これら2つの理由から、「本当にあなたの希望に合っているのか?」「長く続けられる職場なのか?」を考えてくれることが少ないので、自社採用と比較して有料・無料の紹介での入社は離職率が高くなってしまうのです。
2.2 求人サイトについて
求人サイトを中心に比較していきましょう。
2.2.1 求人サイト VS 友人紹介・口コミ
次に、自社採用の中でも、「求人サイトを経由するかどうか」で比較してみましょう。
どちらも、直接的に求人を出している施設へ応募することになりますが、大きく異なる点が1つあります。
それが、「求人サイトには費用がかかる」という点です。
その他にも、
- そもそも求人サイトが多すぎること
- 求人サイトに掲載されている求人も多いこと
などが挙げられ、求人を出す施設にとって、「お金を払っているのに全然応募が来ない」という状態になっているのです。
2.2.2 求人サイトは費用が高いから、優良求人は掲載していないことが多い?
こちらは、2014年~2018年までの有効求人倍率と採用コストの関係を表した図です。
全業種での平均値となっていますが、介護業界については全業種平均よりも有効求人倍率が高いので、採用費はもっと右肩上がりになっていると想定できます。
つまり、「年々求人サイトなどの費用が上がっているが、採用するのが年々難しくなっている」ということなのです。
その状況を理解している施設は、早々に求人サイトへの掲載を取りやめ、求人サイトに掲載する予定であったお金を、友人紹介キャンペーンによる採用資金や、職員の待遇改善による定着のための資金にしています。
そういった優良施設の求人は、そもそも求人サイトには載っていないことが多くあります。
2.3 友人紹介について
次は友人紹介について比較していきましょう。
2.3.1 友人紹介 VS 口コミ
そもそも良い求人を出している施設ほど、お金を使うことなく採用しているので、紹介での入社や求人サイトでの入社よりも、友人紹介や口コミでの入社のほうが良いということはお分かり頂けたと思います。
では、実際にはお金がかかっていない友人紹介での入社と口コミや口コミサイトでの入社、どちらが良いのか。
答えは口コミや口コミサイトでの入社です。
なぜなら、友人紹介での入社となると、紹介してくれた友人と常に比較されることになるため、精神的プレッシャーが大きくなるからです。
ただでさえ介護の仕事にはプレッシャーやストレスなどの負担はつきものです。
それに加えて、「●●さんの紹介なのに、●●だよね」などと言われるようなことになってしまうと、さらにプレッシャーを抱えてしまうことになるのです。
2.3.2 でも、口コミや口コミサイトって信用できるの?
口コミの有効性については、様々な場面での研究結果が発表されています。
また、消費者向けのある調査では、「81%もの人が口コミを信じる」という結果も出ているくらい口コミを信用して行動することは現代において当然のこととも言えます。
しかし、当然注意しないといけないこともありますので、それについてはメリット、デメリットでお伝えします。
3. メリット & デメリット
4つの方法について、それぞれの優劣をつけてきましたが、有料・無料の紹介にも当然メリットはありますし、口コミや口コミサイトにもデメリットはあります。
それぞれのデメリットをうまくカバーし、メリットを使いこなすことで、より高い確率で良い求人を探すことができます!
3.1 有料・無料の紹介
メリット
②探す手間を省くことができる
③履歴書の作成などを代行してくれる
デメリット
①採用してもらえる確率が下がる(有料サービスの場合、施設側に費用が発生するため)
②紹介会社都合で求人を紹介してくることがある
③頻繁にメールや電話で連絡が来るので面倒
3.2 求人サイト
メリット
②気に入ったところ・興味を持ったところに自分のタイミングで応募できる
③希望条件を絞って検索できるので、条件に合わないことがない
デメリット
①登録しなければ見られないということがある
②常に最新情報が掲載されているとは限らない
3.3 友人紹介
メリット
①情報の信用性が高い
②融通を利かせてもらえることがある
③働きやすくなる
デメリット
①基本的には友人が働いているところでの仕事になる
②友人と比較される可能性があり、プレッシャーがかかる
3.4 口コミ・口コミサイト
メリット
①良い情報も、悪い情報も内部情報まで細かく知ることができることが多い
②基本的に掲載が無料なので、優良な求人や施設の情報を手に入れることができる
③情報の信用性が高い
デメリット
①情報が古い可能性があるので、最新かどうかの確認が必要
②信用できる情報元でない場合、信用しないほうが良い
4. まとめ
今回は、介護の求人を探す4つの方法とそれぞれの違いを紹介させて頂きました。
求人の探し方については、
有料・無料の紹介<求人サイト<<友人紹介<<<口コミ・口コミサイト
という順番で評価しています。
ただし、それぞれの方法でメリット・デメリットがあり、デメリットをうまくカバーし、メリットを最大限活用することで状況によっては順番が変動することもあります。
ご自身に合った求人の探し方を見つけて、良い環境の職場で働きましょう!