いつもご覧頂き、ありがとうございます。
今回は、面接通過率が上がるテクニックを紹介致します。
特に、介護職として働いている方向けの内容になっています。
細かく記載したテクニック5つについては、本文中に記載しますが、
一言でまとめるのであれば、「面接開始直前と面接終了間際に全力を注ぐこと」です!
面接開始直前とは、面接官と会った瞬間から面接が始まるまでの間のことです。
面接終了間際とは、最後に質問はありますか?という質問から退出までのことです。
面接は、
・どれだけうまく話せるか
・どれだけ実績を持ってるか
・どれだけすごい資格を持っているか
が重要だと思われがちですが、実はそうでは無いこともあるのです。
もちろん、介護に関する資格や介護職としての実績は大切なことですし、うまく話すことができるに越したことはないですね。
ただ、介護職として高齢者様やそのご家族様と接することがあるサービス業である以上、「人間性」が最も重要なのです。
実際に、介護施設の施設長や事務長とやり取りをしていても、
「介護職としての経験や実績・介護に関する資格は入社してからでも蓄積できるが、人間性を高めることはなかなかできないからこそ面接では人間性が重要」
という声をよく聞きます。
新型コロナウイルスによって、介護業界でも面接の在り方も変わってきており、これからはWeb面接も増えてくる見込みとなっています。
対面での面接で使えるのはもちろんのこと、Web面接でも使える内容になっていますので、参考にして頂けると嬉しいです。
1.そもそも面接ってなんでするの?
まず、面接の通過率を上げるテクニックをお伝えする前に、「そもそもなぜ面接をするのか?」を考えることができればと思っています。
テクニックを知ることは大切なことですが、それと同じくらいなぜ面接をするのかを理解することも重要だと思います。
面接は、、、
「活躍できるような資質や素質を持っているのか」
を見るためにするものだと考えられています。
具体的にどういうことか?
面接中はどのようなポイントを見られているのかも合わせて考えてみましょう。
介護職としての面接に置き換えて考えると
・既存職員とうまく関係値を作ることができそうか
・入居者や利用者からの評価はどのようになりそうか
・介護のスキルはどのようなものか
・介護の仕事に対する向き合い方はどうか
・施設の方針や考えに合うか
ということを見ているということです。
これだけの判断基準に必要な情報を聞き出され、それに対してしっかりと自分の言葉で伝えるということを
面接の中でしていかないといけないという訳です。
また、自分がその施設で働きたいかを判断することも必要ですので
面接の約1時間の間は相当な労力を使いますよね。
2.面接の通過率って実際どれくらいなの?
面接の通過率について、どれくらいだと思われますか?
転職失敗の話を聞くことってなかなか無いと思いますので、結構高いと思われている方が多いかもしれません。
ですが実際は、
一般的には面接の通過率は全業種で30%程度
引用元:https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/naiteisha#:~:text=マイナビエージェント(人材紹介,は50%でした。
と言われています。
面接の通過率、思ったよりも低くないですか??
しかしながら、
介護業界は有効求人倍率が全業種と比較して約4倍ある
https://www.mhlw.go.jp/content/12602000/000482541.pdf P.10の図より
ということなので、介護職としての面接の通過率はもう少し上がるかもしれません。
それでも私の経験上、なんの対策をすることもなく挑む面接の通過率は、50%もあれば高いほうだなという感覚です。
しかし、これからお伝えするテクニックを使うことで、面接の通過率を約80%まで引き上げることができます!!
3.テクニック5選
では具体的に5つのテクニックを
テクニック→なぜ重要なのかの説明→具体的アクション
という流れで紹介します。
3.1 第一印象はとにかく明るく
もはやこれは当たり前のことですが、あえて5つのうちの1つとして加えることにしました。
その人の第一印象は、たったの3秒で決まると言われています。
面接における3秒って、どのような時間かなーと思い返して頂きたいのですが、
恐らく、「今日は面接にお越し頂きありがとうございます、本日はよろしくお願い致します。」という
面接官からの挨拶くらいの時間でしょうか。
ここまでで、ほぼほぼ面接の結果が決まっていると言っても過言ではありません。
第一印象さえ良ければ、
・敬語が間違えている
・緊張が伝わってしまっている
・質問に対しての回答で詰まってしまう
こんなことがあっても、面接官からカバーしてくれることがあります。
しかしその逆で、第一印象が悪ければ手助けは無く、
ただただ評価が下がってしまい評価を取り返すことが難しくなる一方です。
第一印象があるということは、第二印象もあるのですが、第二印象は約15分~約30分で形成されると言われています。
どれだけ第二印象が良くても、第一印象が悪ければ、少なくとも15分は面接官からの評価がきついままです。
はじめ15分の内容をその後15分で取り返すことって難しいですよね。。。
【具体的アクション】
・口角を上げて笑顔で
・地声よりもワントーン高めの声を意識
・しっかりと目を見て挨拶
・聞き取りにくくない声量ではっきりと
3.2 質問や話は最後まで聞く
2つ目は、「質問や話は最後まで聞く」ということです。
最後まで話を聞かず、話を遮って話し始めたり
質問の途中にも関わらず回答し始めたりという方が稀にいます。
こういった方は、「入居者や利用者との話のときもこうやって話すのかな」とか
「他の職員とのコミュニケーション、うまく取れなさそうだな」と判断されることになってしまいます。
逆に、相手がしっかりと話終わるまで耳を傾けることができれば
「落ち着いて話を聞くことができる人だ」という好印象になります。
【具体的アクション】
・相手が話終わるのを待つ(話終わりから1秒くらい間を空ける気持ちで)
・アイコンタクトでどちらが話す順番なのかを確認しながら進める
3.3 回答は端的に話す
3つ目は、「回答は端的に話す」ということです。
人は自身の経験や考え方、価値観などを教えたくなったり伝えたくなったりする生き物です。
それが故に、面接時に長く話し過ぎてしまう人がいます。
長く話し過ぎることは、デメリットが多いです。
・聞かれていないことまで答えてしまう
・そもそも話のほとんどは相手が欲しい回答とズレてしまう
・コミュニケーション下手だと思われる
・自分でも何を言っているかわからなくなる
面接においては、2つの質問パターンがあります。
①「はい」か「いいえ」で回答できる質問(クローズドクエスチョン)
②「いつ・誰・どこ・何・なぜ・どのように」などの質問(オープンクエスチョン)
①のクローズドクエスチョンについては、「はい」もしくは「いいえ」+一文で回答するようにしましょう。
例)●●資格を持っているということで間違いありませんか?→はい、間違いありません。
②のオープンクエスチョンについては、「いつ・誰・どこ・何・なぜ・どのように」の何を聞かれているのかを注意し、
それに対してのみ答えるようにしましょう。
例1)いつから入社することができますか?→●月●日以降の入社が可能です。
例2)今日はどのようにしてここまで来ましたか?→公共交通機関で来ました。
例3)どのような理由で介護業界を希望しているのですか?→●●●●という理由です。
【具体的アクション】
・とにかく聞かれたことに対してのみ答えるという意識を持つ
・クローズドクエスチョンなのか、オープンクエスチョンなのかを聞き分ける
・一文を短く話すことで、ダラダラと話すことを防ぐことができる
3.4 なんでも良いから必ず最後に質問をする
4つ目は、「なんでも良いから必ず最後に質問をする」ということです。
質問をすることで、相手に興味を持っているということを示すことができます。
私生活でも、友達と話をしていて興味があることは深堀する質問をしたりしますよね?
そのとき友達は、「あ、この話に興味を持ってくれてるんだ」と心の底で認識します。
それは面接の場においても同じことなのです。
逆に、質問をしなければ「興味を持ってもらえていない」という評価を下されます。
人は、自分が興味を持ってもらえている人や、自分に好意を抱いてくれている人を好きになるという傾向にあります。
ですので、積極的に質問をして、興味があるアピールをしましょう!
【具体的アクション】
・質問は事前に最低2~3個準備しておく
・面接中に出てきた話を繰り返しで聞くこともok
・万が一質問が浮かばなければ、「今は思いつかないので、また思いついたら連絡してもよろしいでしょうか?」で逃げ切る
3.5 最後の一押しをする
5つ目は、「最後の一押しをする」ということについてです。
ここまでの4つのテクニックで、面接開始直前から面接終了まではほぼ完ぺきと言っていいでしょう。
面接官は、「いい感じの人だなー」という印象を持ってくれていることだと思います。
ですが、「いい感じの人だなー」という印象であって、「採用したい!!」という気持ちではないのです。
「採用したい!!」という気持ちになってもらうには、最後に一押ししましょう。
それは、面接終了時に
「本日はありがとうございました。ご採用頂けたら、明るく前向きに、入居者様のために努力し続けます。」
と言うだけです。
この点については、この一文を丸暗記して頂いてもいいと思います。
日本人は性格や習慣上、感情を表に出さないことを美徳としている傾向にあります。
しかし、「面接においては採用をもらうことがゴール」ですから、そこは恥ずかしがらずに
感謝の気持ちと合わせて一生懸命働くということをアピールすることで、一気に他の求職者との差別化ができ、あなたの評価が上がります。
【具体的アクション】
・面接終了時に「本日はありがとうございました。ご採用頂けたら、明るく前向きに、入居者様のために努力し続けます。」と言う
4.やってはいけない!
これまで紹介してきたテクニックを使うことで、私の実績上では約80%の方が面接を通過してこられました。
それとは反対に、これをやってしまうとテクニックを使ったとしても不採用になる可能性がかなり上がってしまう。。。ということもあります。
代表的なものを2つだけご紹介しますので、この2点だけは最低でもクリアして、可能な限り面接通過率をアップさせましょう!
4.1 身なりを正していない
まずは、「身なりを正していない」ことです。
ダメな例として、、、
・スーツが汚れている、しわしわになっている
・カバンがボロボロになっている、そもそもカバンを持っていない
・髪の毛を整えていない、奇抜な髪形・髪色である
・髭を整えていない、剃っていない
などがあります。
挨拶と同様、身なりを正すことは社会人としての基礎中の基礎です。
第一印象が重要とお伝えしましたが、身なりは第一印象を構成する中でも最も重要なポイントなのです。
「メラビアンの法則」(※3)というのをご存知でしょうか?
人間は、
視覚から55%
聴覚から38%
その他情報から7%
の内訳で第一印象を判断する
引用)https://www.cydas.com/peoplelabo/merabian/
というものです。
どれだけ素晴らしい声のトーンでハキハキと元気そうに挨拶をしていたとしても、
視覚からの情報を優先することになるため、身なりを正していなければマイナス評価になってしまうのです。
つまり、最も多くの情報を視覚(目)から仕入れており、身なりで判断されると言っても過言ではないため、
第一印象をより良くするために、身なりを正しておく必要があるのです。
4.2 挨拶や返答が暗い
身なりを正せていないことと同じくらい、「挨拶や返答が暗い」ということも、面接においてはやってはいけないことです。
メラビアンの法則では、視覚からの情報収集が55%を占めているということでしたが、次いで38%が聴覚からの情報収集ということになっています。
挨拶や返答が暗いと、どうしても自信が無さそうに見えたり、やる気が無さそうに見えたりしてしまいます。
折角、良い回答をしていたり本当に頑張る気があったとしても、暗い挨拶や返答をしているだけで、そのようには受け取ってもらえなくなってしまうのです。
実生活でもイメージしてほしいのですが、、、
・アナウンサーが常にボソボソと低い声のトーンで話しているとすると、そんなアナウンサーを信用できますか?
・コンビニやスーパー、百貨店の店員さんが、下を向きながらの挨拶やお礼で接客をしていたとしたら、なんだか嫌な気分になりませんか?
このように、暗く見られてしまうような挨拶や返答は、相手にネガティブな印象を与えることになってしまうため、面接ではやってはいけないのです。
まとめ
今回は、知らないと損する介護職の面接で使えるテクニック5選を紹介させて頂きました。
- 第一印象はとにかく明るく
- 質問や話は最後まで聞く
- 回答は端的に話す
- なんでも良いから必ず最後に質問をする
- 最後の一押しをする
これらのテクニックを使いこなすだけではなく、「なぜ面接をするのか?」や「面接の通過率」などのテクニックを使うために必要となる背景もお伝えしてきました。
最後に、「面接でやってはいけないこと」も2つ紹介させて頂いております。
- 身なりを正していない
- 挨拶や返答が暗い
この内容を理解してもらえるだけで、面接の通過率は大きく変わってくると思っています。
面接は毎日のようにあることではないからこそ、緊張する時間になります。
面接の約1時間ずっと緊張し続けることは、集中力の観点からも難しいことになりますので、
特に「面接開始直前と面接終了間際に全力を注ぐこと」を意識しましょう。
面接とはいえあくまで人と人との会話がベースとなって進んでいきます。
だからこそ、社会人として重要となることを改めて意識的に取り組むことこそが大事なのです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。