前回2025年問題では、医療・介護の崩壊を示唆した内容や、社会保障の問題が顕在化してくるだろうと内容でした。
その25年後はどうなるのか。
今のままでは日本のスラム化は避けられないと言われています。。。
今回は悪い事ばかりを記載してますが、残りの期間で自分にとって何が出来るだろうと考えるきっかけになればと思い、この記事を書きました。
では、具体的にどんな問題があると言われているのかを話していきます。
(あくまで介護職をしている方の視線で紹介していきます。)
1. 2050年問題とは?これからの介護と未来
まず、2050年問題とは日本と世界で予測される「人口減少、少子高齢化、労働力の減少、社会保障費の増大、インフラの老朽化、地球温暖化、気候変動、食糧問題、AI による仕事減少、医者不足等々」の問題についてです。
2025年問題の記事では、医療・介護の問題や社会保障の問題を取り上げてきましたが、2050年には日本自体の問題にまで影響すると予測されています。
2050年問題では簡潔にお伝えすると、2025年問題が大きくなったものだと思って頂くと分かりやすいかと思います。
日本の少子高齢化が進んだ結果による問題が大きいです。。。
では、どんな具体的な問題が予想されるのか紹介していきます。
2. 少子高齢化・人口減少による経済崩壊の問題とは
日本人口は2020年1月1日時点で1億2427万1318人ですが、2050年代には8000万人台に突入すると予測されています。
いま住んでいる2~4割の地域が無人になる可能性があり、多くの人が東京に集まることで他の地域の人口が減少していきます。
2.1 人口の4割が65歳以上
2050年には人口が8000万人台になり、そのうち3000万人台が65歳以上になります。
2025年問題でお伝えしていた「医療・介護職の人手不足の問題」から2050年では「医療・福祉業界の崩壊」に近付くと言うことです。
介護について
健康という観点からは、身体的は健康はあるものの認知症などによる介護が必要になることも予測されています。
高齢者も社会参加が促進させることで認知症や健康維持を視野に入れていますが介護職の離職は日本にとって大きな痛手になることは間違いありません。
参考:https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/2050_keizai/pdf/001_04_00.pdf
しかし、個人的な思いにはなりますが、介護ロボットの発展もある中でも介護経験者は2025年では身内介護に、2050年では介護してもらう側になった時に、今の介護職の経験が救いになることもあるでしょう。
2.2 社会保障制度の崩壊
社会保障制度をこのまま続けていくと、若者は高齢者を1対1の肩車状態で支えることになります。
年金、医療保険、介護保険などの社会保障制度を維持するには給料の1割しか残らないとも言われています。
そのため、給与が上がらず支払いが増えるので、より厳しい生活を過ごすことが予測されます。
参考:https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/2050_keizai/pdf/001_04_00.pdf
2.3 地方自治体の崩壊
まずは都市部への人口集中により、地方都市の過疎化や税収の縮小により地方自治体の運営自体が厳しくなります。
そうすると、建物や道路にお金を使えなかったり、消耗品や食料品は都市部へ流れることになり、スラム街のようになっていくのも時間の問題なのかもしれません。
ついには、鉄道・地下鉄や道路網、電気・水道・下水にインターネット、さらには警察・消防などインフラ関係の維持が出来なくなることも。。。
もちろん、全員が東京に集まる訳ではなく、地方の大都市に近くの人が集まる地方分散型の多極集中になっていくと言われています。
2.4 空き家の増加
先程、都市部への人口集中とお伝えしましたが、例え人口が集中しても人口自体が減少しているので、マンションやアパートなどの住宅が空き家になり、隣には外国人が住んでいることが当たり前の状況になるでしょう。
例え、タワーマンションであっても同じです。
これから高齢者が増えていく中で、物件は高齢者でも住みやすい物件が増えてくることになるでしょう。
3.技術的問題による貧富の差の拡大
AI技術が発展していく中で、あげられるのが雇用機会の損失です。
ロボットでまかなえる仕事は廃れていくとも言われていますが、「人情味や創造性が必要なものはロボットでは難しいのでは??」と思われる方もいらっしゃると思います。
ただ、皆さんも感じている通り、近年の技術の進歩は著しく伸びている上に、地方都市の仕事はなくなる事で、仕事を奪われることも近いと予測されています。
また、雇用環境の悪化により貧富の差が大きくなるでしょう。
インバウンドの増加、外国人が日本の土地を多く購入してきている事実あって、今は外国人雇用と言われいますが、外国人に日本人が雇用されることが当たり前になっていくことも予測出来ます。
5.まとめ
2050年問題とは、少子高齢化による「人口減少、少子高齢化、労働力の減少、社会保障費の増大、インフラの老朽化、地球温暖化、気候変動、食糧問題、AI による仕事減少、医者不足等々」の問題です。
これらの問題に対して政府は対策を練っていますが、それだけ厳しい状況です。
今回はこれから起きる悪い事ばかりを話してきましたが、絶望して欲しい訳ではなく、残りの期間で自分にとって何が出来るだろうと考えるきっかけになれば幸いです。
少しの積み重ねで未来は大きく変わると信じています!