介護職を中心とした派遣会社で営業をしていた矢島です。 今回は介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)について話して行きます。
まず、介護の資格で、まず取得するとなると「介護職員初任者研修」ですが 皆さんに知っていてほしいことが1つあります。
それは、介護は資格がなくても働けます!
※2024年4月より認知症介護基礎研修が義務づけられました
「なぜ資格を取った方がいいの?」 「どうやって資格をとるのか?」 「いくらかかるの?」などを解決します。
1.介護職員初任者研修って何?
介護職員初任者研修とは、これから介護の仕事を始める人に、最初に取ってほしい資格です。 元々は「ホームヘルパー2級」の資格がありましたが、旧ヘルパー2級と呼ばれる「介護職員初任者研修」になりました。 身体介護をする上で必要とされてますが、「介護職員初任者研修」は介護を始める上で入門となる資格です。
1.1介護職員初任者研修って何を学ぶの?
カリキュラムとして、以下の形になります(130時間の講習)。
1 職務の理解(6時間)
2 介護における尊厳の保持・自立支援(9時間)
3 介護の基本(6時間)
4 介護・福祉サービスの理解と医療との連携(9時間)
5 介護におけるコミュニケーション技術(6時間)
6 老化の理解(6時間)
7 認知症の理解(6時間)
8 障害の理解(3時間)
9 こころとからだのしくみと生活支援技術(75時間)
10 振り返り(4時間)
詳細の参考URL:http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kiban/koza/syoninsyakensyu/kankeikitei.files/yo-ko-.pdf (東京都福祉保健局より)
時間の筆記試験は、ほとんどが合格基準を70点程度で選択式です。
万が一、不合格になっても、追試でほぼ全員が合格するというのが実態のようで ほぼ100%の方が資格を取れるようです。
1.2受講料は金額はいくらする??
学校によって異なりますが、6万~15万円です。 意外と高いですが、資格を無料で取得する方法も下記に記載してます!
1.3 受講期間
最短で3週間、長くても3,4か月です。
3週間…毎日(8時間/日)通った場合 3,4か月…週に1~2回(曜日固定可もあります。仕事との両立も出来るかと!)
取得する方法は2つあります。(必ず通学は必要になります)
①通学制(130時間すべて通学)
実際に、実施学校に通学して履修します。
②通信制(40.5時間)+通学制(89.5時間)
自宅でレポート提出と通学で履修します。
2.初任者研修は必要?
資格はあくまで働く幅を広げるためのもので、絶対に必要なものではありません。 では、なぜ資格を取る人がいるのでしょうか?
2.1資格がないと問題なのか
まず、資格が必ずしも必要ではありません。 介護は資格がないと働けないと思われている方が多いですが、半分正解で半分間違いです。 どういうことかというと 住宅型有料老人ホームや訪問介護などのサービスによって働けない施設がありますが 特別養護老人ホームなどでは働くことが出来ます。 中には、資格を取らず、働いて経験を経てから資格を取る方もいらっしゃいます。 資格を取るかどうかは、次に話す資格を取得するメリットを見てから判断してみて下さい!
(下記追記:2023年10月23日)
介護資格をお持ちでない方に厚生労働省が「令和3年度介護報酬改定」によって2024年4月より認知症介護基礎研修が義務づけられました。
インボイス制度などと同じく、2024年3月までは経過措置の期間は設けられているので問題はありません。
これから認知症介護基礎研修を受けていないと求人に申し込めないなんてことも多くなってくるはずですので、無資格の方・これから介護士として働く方はぜひ受講をおすすめします。
【認知症介護基礎研修についての詳細はこちら】
2.2介護職員初任者研修を取得するメリット
介護職員初任者研修を取得するメリットは、大きく分けて3つです。
①介護の基礎知識やスキルを身に付けることが出来る。
無資格では、仕事内容も利用者のこともわからず、不安に思うことや戸惑うことが多く、困ると思います。 ただ、介護資格があれば自信も持て、すんなりと仕事に入っていけます。
②介護職員初任者研修を持つことで、働く施設形態の幅を広げることが出来る。
→訪問介護(サービス高齢者住宅や小規模多機能ホーム等を含む)・住宅型有料老人ホームなど 介護度の低い施設や時間の融通が利く施設で働くことが出来る。
③給与UPとキャリアアップ
介護職員初任者研修を取得すると、下記の形で給与が上がります。
◆時給…おおよそ50~100円UP 介護福祉士は無資格と比べて、100円~200円UP
◆月給…おおよそ5,000~10,000円/月UP 介護福祉士は無資格と比べて、10,000円~25,000円UP また、キャリアアップとしても大きな一歩になります。 介護職の方であれば介護福祉士を目指すことも考える人も多いでしょう。
介護福祉士の取得までの流れ
参考程度に介護福祉士を取得する流れも記載します。
多くは、実務経験ルートの実務者研修(介護職員基礎研修と喀痰吸引研修等)+3年間の介護経験を経た後、筆記試験を受け、取得する方だと思います。
3.介護職員初任者研修を取得する方法
方法は、大きく分けて4つです。
①資格援助のある介護施設からの援助を受ける
介護施設によっては、実施先が学校になっていることや提携先の学校があるため
無料や格安に取得することが出来ます。
②ハローワークからの紹介で学校に行く
こちらは、無料で受けられる時期や条件があるので、費用を全額負担することも。。。
③資格援助のある派遣会社に登録をする
資格援助もあって人気な会社がこの会社です!
④資格実施の学校に申し込む(働いている施設に資格援助が無い方へ)
大手では、株式会社エスエムエスや株式会社ケア21などが有名ではないでしょうか。
もちろん、他にもあるので色々検討してみてもいいかもしれませんね!
4.まとめ
介護初任者研修を取得することをおすすめします。
年齢が若く、体力に自身がある時はいいですが、資格があればより収入や仕事先の幅を広げることで長く介護職を続けることが出来ます。
また、結婚などでブランクがあり、復帰する時に経験だけでは受け入れて頂ける施設も少なくなってしまいます。
それを助けるのも資格です。
介護を始めることで、悩んでいる方は働いてみてから取得も良いと思いますが、少しでも始める上で助けになることは間違いないです。