介護福祉士の国家試験を考えている方、介護の専門用語が難しく一度に知りたい方
そして、これから介護職を始める方のために、介護福祉士国家試験対策の単語集をご紹介します。
かなり量が多いので、気になる単語を調べたり、パラパラと軽く見るだけでも大丈夫です!
もし、読むことに疲れたら、ブックマーク等で置いといて暇な時にご覧下さい。。。
(❤︎・・・資格名・職種名、★・・・業務で必要になる基本単語)
1.介護福祉士国家試験とは
ご存知かと思いますが、介護福祉士とは介護専門職の国家資格です。
そして、資格取得のためには、介護福祉士養成施設を卒業するか介護福祉士国家試験等の合格が必要となります。
(2015年度からは養成施設卒業者も国家試験合格が必要)
今回は、介護福祉士国家試験は単語の意味や定義を知っておくだけ、点数が取れるものも少なく
介護業務にも大きく役立つ単語ばかりなので、是非参考にしてみて下さい!
実際、働く中で見る単語や知ってる単語もあるかと思います。
今回は、かなりの単語を網羅した内容になっているので、空いた時間に少しづつご覧下さい。。。
★のみを重点的に知りたい方はこちらを参考にして下さい。
2.介護福祉士国家試験対策の単語一覧
❤︎・・・資格名・職種名
★・・・業務で必要になる基本単語
あ
介護・試験対策単語1:IADL
利用者の運動能力で買い物や洗濯、電話、薬の管理等、日常生活に使用する能力をさします。ADLは食事、入浴等の日常生活に関わる動作であり、IADLは、買い物や金銭管理などのよりも高い能力が必要とする複雑な動作の事。
要介護認定調査の項目として、職業や性別を踏まえた上で身体活動能力や障害の程度の評価する基準です。また、Instrumental Activity of Daily Livingの略。
介護・試験対策単語2:ICU
集中治療室のこと。呼吸、循環、代謝その他の重篤な急性機能不全の患者を24時間体制で管理し、より効果的な治療を施すことを目的です。
介護・試験対策単語3:アイデンティティ(identity)
アイデンティティとは、心理学と社会学において、ある者が何者であるかについて他の者から区別する概念、信念、品質および表現をいう。アメリカのE.H.エリクソンが提唱した概念です。
介護・試験対策単語4:アウトリーチ/館外出張事業(かんがいしゅっちょうじぎょう)
アウトリーチとは、手を差し伸べる事を意味し、福祉等の分野における 地域社会への奉仕活動、公共機関の現場出張サービス等の意味で多用されます。社会福祉の利用をする人々のすべてが、自ら進んで申請をするわけではなく、行政や福祉事業所などの社会福祉の実施機関がその職権により、支援を必要としている、もしくは外部との関わりを取らない潜在的な利用希望者にソーシャルワーカー等の医療・福祉関係者がサービスの利用を実現させる取り組みをいいます。
介護・試験対策単語5:アクティビティ(activity)
デイサービスや施設介護等のサービスの一環として行うレクリエーション(歌やゲーム、手芸、園芸等)により、心身の状態を安定させ、元気づける為の活動。デイサービス(通所介護サービス)等ではアクティビティ加算もあります。
介護・試験対策単語6:アセスメント/事前評価
介護支援専門員等が利用者や家族の相談に応じて、利用者の日常生活全体(身体機能、生活環境など)を把握し、その人の色々な問題点を理解解決すべき課題(状況の本質、原因、経過、予測)を把握すること。
具体的には、ケアプランの作成の際に、今後のケアに必要な見通しや方針をたてる。
①介護サービス利用者が何を求めているのか正しく知る。
②残っている能力や、すでに実施されているサービス、生活環境などの把握、確認
③生活全般の課題に対する必要な介護サービス整理
介護・試験対策単語7:アダムズ(Addams,J.)
アメリカのソーシャルワークの先駆者、近代社会福祉の母「 ハルハウス」の設立者。週に2,000人もの人を世話し、成人のための夜間学校、幼稚園、少年少女のためのクラブ活動、慈善食堂、画廊、喫茶部門、体育館、女の子たちの手芸、調理クラブ、プール、製本所、音楽教室、図書館、そしてさまざまな関係部門を備えた大規模な活動でアダムスの代表的な活動です。
介護・試験対策単語8:アテトーゼ
自分の意志に反して運動を行う不随意運動の一つ。ゆっくりとねじるような運動を行うのが特徴的。脳性麻痺などが原因となります。上肢や下肢を随意的に動かそうとする時、不本意に異常動作がおこり、さらに顔面筋や頸部の筋にまで不随意な運動が起こる為、顔が笑っているように見えることがある。なめらかに話せず、聞き取りにくくなる場合。脳性麻痺者に多く、脳出血や脳軟化の後遺症もみられるがあります。
介護・試験対策単語9:アドルノ
ドイツの哲学者・社会学者。 ドイツの権威主義に対して、安定した自我が欠落した人々の人間性を、ドイツ中産階級に典型的に見出し、このパーソナリティ構造を権威主義的パーソナリティと定義づけた人物です。
介護・試験対策単語10:アドボケイト
アドボケイトとは、障害者のための権利擁護活動をしている人々。
・セルフ・アドボケイト:自分の権利を守る活動
・シチズン・アドボケイト:親・友人・隣人など民間の立場での権利擁護活動
・ケースアドボケイト:個人へのサービスの改善
・クラスアドボケイト:地域の関係者による事例検討や会議などを通して、社会資源の開発、 改善、拡充
介護・試験対策単語11:浅賀ふさ
日本福祉大学の創設者の一人であり、医療社会事業協会の会長等を歴任。東京の聖路加国際病院に社会事業部を設け、1929年に同病院に就職、結核患者への援助等を行い医療ソーシャルワークの草分け的存在となった。
介護・試験対策単語:12:アニマルセラピー
動物を使ったセラピー手法。ヒューマン・アニマル・ボンドの理念に基づき、動物と触れ合ったり、世話をする事で、心身の活性化を図る手法です。 動物介在療法。アニマルセラピストは動物を連れて老人ホーム等を訪問しますが、高齢者等は自ら動物を飼う事でもこの効果を得る事が出来る、心のケア技術の一つです。
介護・試験対策単語13:アルツハイマー型認知症
脳の側頭や前頭葉が萎縮による記憶障害、性格の変化、判断力の低下などを伴う進行性の脳の疾患。認知症の中でケアが難しい病気の1つ。
介護・試験対策単語14:アルツハイマー病
認知症の原因疾患の1つで大脳が全体的に萎縮して起こる病気です。時に認知症のような症状に進んでいきます。効果的な治療防止法はまだ確立されていませんが、症状を抑制する治療等少しずつ進歩している。
高齢者だけでなく40歳代以降広い範囲の年齢で発病、また65歳以上で多くなる。中心症状は、記憶障害、見当識障害、視覚失認等がみられる。
介護・試験対策単語15:アルコール依存症
薬物依存症の一種で、飲酒などアルコールの摂取によって得られる精神的、肉体的な薬理作用に強く囚われ、自らの意思で飲酒行動をコントロールできなくなり、強迫的に飲酒行為を繰り返す精神障害である。以前は慢性アルコール中毒(アル中)、慢性酒精中毒などと呼ばれていたこともある。
アルコール依存症は、心身の健康を害し、円滑な社会生活が著しく困難な状態に陥る事です。
介護・試験対策単語16:ICF/国際生活機能分類
国際生活機能分類と呼ばれ、ICFは健康状態、心身機能・身体構造、障害の状態、背景因子(環境因子と個人因子)を相互影響関係および独立項目として分類し、当事者の視点による生活の包括的・中立的記述をねらいにする医療基準。
介護・試験対策単語17:アカウンタビリティ
説明責任。サービス提供事業者は、利用者に対して、サービス内容などを事前に説明する責任があること。
介護・試験対策単語18:アクセスフリー
公共施設などの建築物で、車椅子用のスロープや手すり設置など、身体障害者や高齢者に配慮した設計を行っていること。
介護・試験対策単語19:安楽死
末期癌などで治療不可能かつ苦痛が強いと診断された患者が希望した場合に、薬物投与などで死期を早めたり、延命治療を行わずに死に至らしめる行為。日本では積極的安楽死は刑事罰の対象。
介護・試験対策単語20:アドボカシー
権利擁護。自己の権利や援助のニーズを表明することが困難な認知症高齢者や障害者等に代わって、援助者が代理としてその権利やニーズ獲得・代弁を行うこと。
介護・試験対策単語21:圧迫骨折
転倒、しりもちなどが原因で骨に対して縦方向に強い圧力がかかったときに、骨がつぶれるような形で折れる骨折のこと。骨粗しょう症の基礎疾患があると、微力な力が加わっただけで脊椎圧迫骨折を発症するリスクが高まる。
介護・試験対策単語22:安否確認
独り暮らし高齢者などの生存や安全を確かめること、見守り。自治体による新聞配達員、郵便配達員、飲料水販売員など民間事業者や民生委員と協働し、地域ぐるみで高齢者の安否確認もあります。
介護・試験対策単語23:アダムス・ストークス症候群
急激な脈拍数が低下によるめまいや失神などの意識障害。
い
★介護・試験対策単語24:移乗
位置から位置へ移る動作のことです。利用者がベッドから車いす、車いすからいす、いすから床等へ移る動作等の日常生活の中で繰り返し行われる「乗り移り動作」の動作のことです。(「移動」とは生活の場から場へ移る動作のこと)
介護・試験対策単語25:異食
認知症の症状の1つ。食べ物と、食べ物でないものの区別がつかなくなり、食べ物でないものを食べてしまう食欲異常の一種です。
介護・試験対策単語:26 一次判定
介護保険の要介護認定で初めに行う判定のこと。市(区)町村に申請し、市や市から委託を受けた介護支援専門員が訪問調査等を経て判定します。この判定結果をもとに、介護認定審査会で二次判定が行われます。
介護・試験対策単語27:一部負担金
介護保険制度のサービス等への支払いのうち、自己負担する料金の事です。介護保険制度では、国が9割負担・利用者負担が1割となっています。
介護・試験対策単語28:石井十次
石井十次は、日本で最初に孤児院を創設した人物。「児童福祉の父」と言われる。
介護・試験対策単語29:石井亮一
石井 亮一は、明治から昭和初期にかけての社会事業家であり、日本の知的障害者福祉の創始者、「知的障害者教育・福祉の父」と呼ばれる。
★介護・試験対策単語30:移動介助
車イスを使用されていて自分では移動できない人や、歩行が難しい方等自力では動けない人が移動したい時に介助者が介助する事です。また、体を動かしてはいけない人を移動させなければいけない場合も移動介助といいます。
移乗介助は、介護現場では重要で頻繁に必要とされ、介護される方も介助者も無理なく安心して移乗できる方法を身につけることは安全、介護者の怪我防止にも繋がる。
❤︎介護・試験対策単語31:医療ソーシャルワーカー/メディカルソーシャルワーカー(MSW)
患者や家族の抱える精神的・社会的な問題の解決から、社会復帰までをサポートする専門職。主に病院等で働き、社会福祉の専門的な知識や技術が必要。
介護・試験対策単語32:医療費控除
1年間の医療費が10万円以上の場合、所得金額から控除される制度の事です(上限200万円) 確定申告で申請します。控除対象は、医師や歯科医の診察・治療費、治療や療養に必要な薬代、保険外診療費、医療機関までの交通費、医師の指示によるマッサージ、針きゅう、あんま、寝たきりの人のおむつ代も含まれます。
介護・試験対策単語33:医療法人
病院、医師や歯科医師が常勤する診療所、介護老人保健施設または介護医療院の開設・所有を目的とする法人。都道府県知事の許可によって税金減額等の優遇措置を受ける事も可能です。
介護・試験対策単語34:依存的ニーズ
サービス利用者の個別ニーズに対応する自立的ニーズ(在宅福祉サービスで対応するニーズ)に対比して用いられる。在宅福祉サービスによるよりは、むしろ全面的な援助をサービス供給主体に依存する状態をいい、具体的には(生活)施設福祉サービスで対応するようなニーズがこれに当たる。また、ニーズを実現する側からニーディオリエンテッドアプローチ(要援護者対策)とする考えも依存的ニーズを表しています。
介護・試験対策単語35:井上友一
救済事業の精神は、救貧より防貧、さらに教化が重要であると考え、感化救済事業や地方改良運動などを推進した人物。
介護・試験対策単語36:委託施設
措置の実施者が要介護者・要保護者に対する福祉の措置を委託する場合、その措置の委託を受ける施設をいいます。 老人福祉施設、身体障害者更生援護施設、児童福祉施設、精神薄弱者援護施設及び保護施設は、措置の実施者から措置の委託を受けた場合、正当な理由がない限りこれを拒むことはできません。
★介護・試験対策単語37:胃瘻(いろう)
気や嚥下障害で口から栄養が摂れない人の為に、手術でお腹から管を胃に通し、栄養物(流動食)を直接注入する栄養療法の事です。医療行為にあたる。
介護・試験対策単語38:インフォーマルサポート
要介護者の家族、友人、ボランティア等が行なう援助の事。また、公的機関の専門職の公的な援助のフォーマルサポートという。サポート内容が自由に決められるが、責任の所在等を注意する必要があります。
介護・試験対策単語39:1型糖尿病
インスリン分泌が欠乏して発症する糖代謝異常。インスリン注射や食事療法等による治療が不可欠です。 このインスリン注射も医療行為にあたります。生活習慣病・先天性の病気でなく、遺伝による発病も稀です。
介護・試験対策単語40:一過性脳虚血発作/TIA (Transient Ischemic(cerebral)Attack)
脳への血液の流れが何らかの原因で妨げられて起きる脳卒中発作の一種です。24時間以内に一旦完全に消失する特徴を持ち、また繰り返し起こることで脳梗塞を併発する恐れがあるので、脳梗塞の危険信号と考えられています。
介護・試験対策単語41:インテーク面接
相談援助における初回面接。
①利用対象者・申請者の基本的な属性や問題・要求の把握
②提供できるサービス内容の説明
③機関や援助者の役割を理解を仰ぎ、本人・家族が援助を受けるかどうかの意思確認と援助の実施を約束する。
介護・試験対策単語42:インテーク
利用者とソーシャルワーカー等の相談を受ける側の相談援助における最初の面接。
介護・試験対策単語43:インテグレーション
障害児教育と通常教育をいかに接近させるかという意味で使われます。また、地域のなかでハンディキャップをもった者が日常生活に支障をきさないように、地域住民、関連機関、団体が中心になって問題解決に当たる事、社会福祉の対象者の処遇に当たり、対象者が他人と差別なく地域社会と密着した中で生活出来るように援助をする事、という二つの意味を持ちます。
介護・試験対策単語44:インフォームドコンセント
医師が病気の内容を患者へ理解・受け入れてもらえるように説明し、治療方法を決定します。
「知らされた上での同意」と訳されます。
介護・試験対策単語45:イド
無意識下にある衝動的な本能エネルギー。精神分析学の概念で、「エス」。
う
介護・試験対策単語46:上乗せサービス
介護保険で利用するサービスが、要介護度に応じた支給限度額を超える場合、保険者(市区町村)が独自の判断で加算(上乗せ)して、受給者が望むサービス利用を増やすこと。社会福祉協議会やNPO、企業などが行うサービスを選べることもある。
また、介護保険法の基本サービスが対象となり、各自治体の裁量で引き上げを決定できます。
介護・試験対策単語47:ウェルニッケ失語/感覚性失語
会話中に言い間違いや、「あれ」「これ」という指示語をよく使ったり内容があわない発言が多くなる症状の事です。比較的上手に話すので、一見して分からないという特長もあります。
介護・試験対策単語48:運動機能障害
なんらかの原因により手足や身体の一部が自分の意思で動かせない等、一定基準以上の運動機能障害が認められる事を指します。
介護・試験対策単語49:ウイルス
人や動物などの細胞の中で増殖する微生物。感染力があり、抗生物質は効かない。
介護・試験対策単語50:うがい
のどや口の中の殺菌・消毒のため、水や薬液を口に含み、よくすすぎ、吐き出すこと。
介護・試験対策単語51:うつ病
抑うつ状態が続き、疲労感や意欲低下、食欲不振、不眠などを伴う精神障害。主な症状は、気分の低下や不眠症といった精神症状や、食欲不振といった身体症状がある。
高齢期に入って発症したものは老年期うつ病と称されることもあり、認知症の症状と識別が難しい。
え
介護・試験対策単語52:栄養管理指導
栄養士等資格をもった者が患者の健康状態を把握し、適切な栄養がとれるように、食生活を管理・指導する事。
介護・試験対策単語53:ADL(activities of daily living)(日常生活動作)
下記の日常生活動作。
①身の回り動作(食事、更衣、整容、トイレ、入浴の各動作)
②移動動作
③その他(睡眠、コミュニケーション等)
ADL情報は、コミュニケーション・身の回りや移動の動作・起居・ケアプラン作成を行なう際のアセスメント時等に必要とする。また、IADL(手段的日常生活動作)は買い物や金銭管理などのよりも高い能力が必要とする複雑な動作の事。
❤︎介護・試験対策単語54:ST(エスティー、Speech Therapist)
言語聴覚士のこと。言語聴覚士とは、言葉によるコミュニケーションが難しくなった人に言語訓練を行う専門職である。また、嚥下(えんげ)機能が低下している人に嚥下訓練も行ないます。STになるには、専門の養成施設(厚生労働大臣指定)を卒業し国家試験に合格する必要があります。介護保険法改正で、施設等の人員配置基準でOT・PT等と一緒に数えられる。
★介護・試験対策単語55:嚥下(えんげ)
人が食べ物や飲み物を口に入れ、咀嚼(そしゃく)し、のど、食道から胃に送り込む事です。 高齢になるとこの嚥下機能の低下が起こり、誤嚥や誤嚥性肺炎等を引き起こす可能性があります。
★介護・試験対策単語56:嚥下困難
飲食物がうまく飲み込めない、むせる、飲み込んだものが食道でつかえる といった食事の際に起きる障害。痴呆性高齢者や寝たきり高齢者、特に脳卒中等により運動障害や失行のある人に多く、また舌がんや食道潰瘍(しょくどうかいよう)等によってもおこる場合がある。嚥下障害時には誤飲による嚥下性肺炎に注意する。
★介護・試験対策単語57:嚥下食
嚥下障害がある人や嚥下機能が低下した方のために食べ物をやわらかくしたり、ペースト状にして飲み込みやすくした食品です。
介護・試験対策単語58:エンパワメント
利用者等の主体性、人権等が脅かされている状態において、心理的、社会的の支援する家庭をいう。また、社会福祉援助活動(ソーシャルワーク)において、利用者、利用者集団、コミュニティ等が力を自覚して行動出来るような援助を行う事。
介護・試験対策単語59:エンゼルプラン
エンゼルプランとは、少子化対策として1994年12月に文部省・厚生省・労働省・建設省が合同で制定した子育て支援施策。
3つの基本理念に掲げています。
①子育てを社会全体で支援する
②子育てしやすい環境をつくる
③子育てに伴う不安や負担感を軽減する
介護・試験対策単語60:NPO
民間非営利組織、民間公益組織。 公共の利益になる活動を行う営利を目的としない法人組織や団体の事です。会費や寄付、ボランティア等を元手に活動します。
介護・試験対策単語61:MRI
人体に影響の少ない磁場(核磁気共鳴現象)を利用して、身体の中の状態を映像化し、任意の断面を表示する画像診断法のひとつ。
介護・試験対策単語62:MRSA
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌。 多くの抗菌薬に対して抵抗力を示す、皮膚等に存在する化膿性菌の事です。 日和見感染をする可能性もあり、病院・施設等では個室に隔離する必要があります。
介護・試験対策単語63:MSW
医療用ソーシャルワーカーの事です。患者や家族の抱える精神的・社会的な問題の解決から、社会復帰までをサポートする専門職です。社会福祉に関する専門的な知識や技術を必要とします。
介護・試験対策単語64:NPO法(エヌピーオーホウ、Non Profit Organization)/特定非営利活動促進法
ボランティア活動をはじめとする自由な社会貢献活動としての特定非営利活動の健全な発展を促進し、公益の増進に寄与することを目的として、1998(平成10)年に成立した法律。
介護・試験対策単語65:NPO法人(エヌピーオーホウジン)/特定非営利活動法人
民間で、営利を目的とせず公共に資するサービスを提供する団体のこと。
ボランティア団体など特定非営利活動を行う団体は、一定の要件を満たせば、特定非営利活動促進法による法人格を取得することができ、団体としての財産保有や福祉サービスへの参入などが可能になる。なお、同法により認証された法人を特定非営利活動法人(NPO法人)という。介護保険制度下のサービスを提供しているNPO法人もある。
介護・試験対策単語66:壊死
身体組織が死ぬこと。血流が遮断されて死ぬ場合に用いられることが多い。
介護・試験対策単語67:援助者
サービス利用者に対して、支援する立場の人。ワーカーとも言う。
介護・試験対策単語68:エアマット
空気を入れて体圧を分散させる床ずれを予防するためのマットレス。福祉用具貸与対象品のため、必要と認められれば介護保険で1~3割負担で借りることができる。
❤︎介護・試験対策単語69:栄養士
国家資格である栄養士免許を有し、食についての専門的な知識をもって栄養の指導に従事する専門職。
上位資格に管理栄養士があります。
介護・試験対策単語70:エビデンス
根拠や証拠。介護分野ではおもに科学的に効果が認められた方法に基づいて個人それぞれの状況に合った目標を立て、それに添った計画を立てて介護を実施することを指す。
介護・試験対策単語71:延命治療
回復の見込みがなく、死期が迫っている患者に対し、点滴や胃ろう、人工呼吸器、心肺蘇生装置などを使って、生命を維持するだけの医療行為を行うこと。
お
介護・試験対策単語72:音楽療法
音楽的な活動(音楽を聴く、歌う、踊る、楽器の演奏)を通じて身体的、心理的な状態の回復や維持、生活の質の向上を目指す心理療法のひとつ。施設等へのボランティア的な活動が多い.
介護・試験対策単語73: オンブズマン/オンブズパーソン
市民の苦情を代弁し、行政の不正を監視する人。
❤︎介護・試験対策単語74:OT
作業療法士。病気や心身の障害をもつ人に対して、手芸や工作、ゲーム等、様々な作業を行うリハビリテーションを用いた機能の回復を目指す治療法を行う人です。PT(理学療法士)やST(言語聴覚士)ともに協力して利用者の能力向上を目指します。
介護・試験対策単語75:応益負担
介護保険がこれにあたり、福祉サービスの手数料、使用料、授業料等を、利用者が受けるサービスの程度に応じて負担する事です。 所得に関係なく使えば使うほど負担する必要があります。
介護・試験対策単語76:応能負担
福祉サービス利用者が負担出来る範囲を決め、サービス料金の一部または全額を負担する事。所得に応じて負担額が決まります。
か
介護・試験対策単語77:介護給付
介護保険から支払われる給付。要介護度1から5と認定された要介護者(被保険者)に対してサービス利用した分の利用料の9割または8割が補助され、残りの1割または2割が利用者の自己負担となる。要支援者には予防給付が支給されます。
介護・試験対策単語78:介護休業給付
介護保険の被保険者が家族を介護する為に、仕事を休んだ場合に支払われる給付の事です。雇用保険法により定められている。
介護・試験対策単語79:介護サービス事業者
都道府県等から指定を受けた訪問介護・通所介護等の居宅サービス事業者、福祉施設を運営する事業者。事業者には民間(株式会社、合同会社等)・社会福祉法人等があります。
❤︎介護・試験対策単語80:介護支援専門員・ケアマネージャー
介護保険制度の中で、利用者の生活や介護に関する相談に応じるとともに、要支援または要介護と認定された人のケアプランを作成等の利用者がその心身の状況等に応じ適切なサービスを利用できるよう、市区町村、サービスを提供する事業所、施設などとの連絡調整や保険の給付管理等を行う人のこと。資格の名称とも使われる場合がある。
❤︎介護・試験対策単語81: 介護アテンドサ-ビス士
介護技術の向上や社会的地位の向上を目的に創設された労働省認定の公的資格です。入浴 ・ 排泄 ・ 食事等の介護、援助を行う。
介護・試験対策単語82: 介護支援相談
介護に関する専門的な知識や技術を持ち、介護サービスの内容等の相談を受ける事業の事です。 地域包括支援センター等で受け付けています。
介護・試験対策単語83:介護タクシー
訪問介護員等の資格をもつ運転手がリフト付き等の車両(車椅子ごと利用できる車両)を運転し、介護者の乗降を介助するサービスです(車までの移動介助や、歩行時の見守り介助も運転手が行うことができる)。要介護以上の方は介護保険サービスが利用できるが、移動費用は実費が必要になります。タクシー会社等の事業者は訪問介護事業者の指定を受ける必要があります。 訪問介護事業所が条件指定によっては、白ナンバー・普通免許でタクシー送迎出来る。
介護・試験対策単語84:介護認定審査会
介護支援専門員がヒヤリングした内容をもとに要介護・要支援・自立を決める最初の判定(一次判定)の結果をもとに、二次判定として審査・判定を行う機関の事です。
市(区)町村ごとに設置されています。実際の審査判定業務は、認定調査票の「基本調査」と「特記事項」および「主治医意見書」に基づき、要介護状態または要支援状態に該当するか否か、該当する場合には、どの要介護度(要介護状態区分〔要介護1~5〕または要支援状態区分〔要支援1・2〕)に相当するのかについて行われる。また、第2号被保険者の利用条件である特定疾病についても、主治医意見書から確認する。
❤︎介護・試験対策単語85: 介護福祉士
介護福祉士法にもとづく介護専門職の国家資格で、専門の知識と技術をもって業務にあたっている(2015(平成27)年度からは喀痰吸引等を含む)。受験には指定された学校を卒業するか、実務経験3年が必要です。現場では、食事の世話、入浴、排泄等の介護や指導・支援を行っています。
介護・試験対策単語86:介護扶助
生活保護を受けている低所得者が介護サービスを利用した場合に、支給される公的扶助の事。
★介護・試験対策単語87: 介護報酬
指定を受けた介護保険施設やサービス事業者が、利用者に介護サービスを行なった対価として介護報酬の9割を受け取る利用料・報酬の事。原則として介護サービスの利用者はその1割また2割を自己負担し、残りの9割または8割については市区町村(保険者)から国民健康保険団体連合会を経由して事業所・施設に支払われる。
介護・試験対策単語88: 介護保険
2000年に介護を必要とする人を社会全体で支えるために定められた強制加入保険。介護が必要な高齢者に、介護サービスを円滑に行なう為に設けられています。 介護被保険者には、40歳~65歳までの第1号被保険者。65歳以上の第2号被保険者とがあります。
介護・試験対策単語89:介護保健施設
介護保険で指定を受けた施設サービスを行う施設で、介護老人福祉施設、介護老人保健施設、介護療養型医療施設の3種類があります。都道府県知事の指定や許可が必要です。
介護保険施設はいずれも、施設のケアマネジャーが入所者一人ひとりのケアプランを作成して、施設の介護職員等がそのサービスの提供を行う。
指定介護老人福祉施設は介護、日常生活上の世話や健康管理を、介護老人保健施設は家庭復帰を目指し、医学的管理の下における機能訓練(リハビリ)、介護や日常生活上の世話を主な目的としている。老人保健施設では専門の医師による医療サービスや看護、食事や排泄の介助などの介護サービスが提供される他、作業療法士や理学療法士等によるリハビリ指導などを行います。また、入居型の他ショートステイ、短期入所、デイサービスといった形態での利用も可能ですが、長期の入居は出来ず3ヶ月ごとに退所か入所継続の判定が行われます。
医療法人や社会福祉法人などが運営する公的な介護施設で自立した在宅復帰を目的に運営されています。(「介護療養型老人保健施設」とは2018年3月末で廃止予定の介護療養型医療施設の受け皿として2008年にスタートした介護施設です。)
介護・試験対策単語90:介護保険者
介護保険を運営する市(区)町村の事。要介護申請の受付、認定・保険証の交付や、事業者への介護報酬の支払い等を行います。被保険者の住所がある市(区)町村が原則的に保険者になりますが、違う保険者地域の施設に入所した場合でも 住所がある市町村が保険者になります。
介護・試験対策単語91:介護保険制度
加齢に伴い要介護状態または要支援状態に陥ることを保険事故(この制度の保険料・税金で補助する生活上の出来事)とする保険制度の総称。社会保険の一つ(他には、年金保険、医療保険、雇用保険、労災保険がある)。介護保険は、被保険者の要介護状態や要支援状態に関して必要な保険給付(サービスの利用料を保険料・税金で補助すること)を行う。
介護・試験対策単語92:介護保険被保険者
被保険者には、65歳以上の高齢者(第1号)と、40歳以上の医療保険加入者(第2号)の2種類があります。住民登録のある市(区)町村から要介護認定を受ければ、介護保険が適用され給付を受ける事ができます 被保険者は、介護保険料を、年金や給料等からも徴収されます。
介護・試験対策単語93: 介護保険料
介護保険の被保険者が年金や給料等から納める保険料の事です。
第1号被保険者の保険料は、一定の基準により算定した額(基準額)に所得に応じた率を乗じて得た額となる。第2号被保険者の保険料は、加入している医療保険の算定方法に基づき算定した額となり、医療保険の保険料と一括して徴収される。
介護・試験対策単語94:介護予防
近い将来介護サービスを利用する可能性がある高齢者に対して、弱っている機能を回復させる支援をし、要支援・要介護状態にならないようにすること。介護保険法では介護予防事業が定められている。また、介護予防サービスとは、要介護状態になることをできるだけ防ぐとともに、要支援状態になっても状態の悪化を防ぐことに重点をおいたサービス。
要介護状態になるおそれのある高齢者に、要支援認定後、地域包括支援センターの保健師等から介護予防ケアプランを作成してもらい、居宅サービス型を中心に通所型、短期入所型などで行う。
介護・試験対策単語95:介護療養型医療施設
医師の管理のもと機能訓練のほか、介護サービスや看護、リハビリ等で長期の療養が必要な時に入所する施設。療養型には、介護保険適用の病床と医療保険適用の病床がある。国の方針的で将来的には療養病床を減少させる事が決定しています。
介護・試験対策単語96:介護老人福祉施設
介護保険制度で利用できる公的施設の一つで、一般では特別養護老人ホーム(特養)の事を指します。 在宅で介護が難しい人が入所し、日常生活の世話や介護を受けられる施設です。老人福祉法に規定された入所定員30人以上の特別養護老人ホーム。原則として要介護3以上の人が利用できる。設置者は地方公共団体か社会福祉法人に限られ、公費の援助を受けているため、費用が安価で済む。
介護・試験対策単語97:疥癬(かいせん)
ビゼンダニ(疥癬虫)が皮膚に寄生して起こる伝染性の皮膚病。 発症すると赤いブツブツができ、夜中に激しいかゆみに襲われます。 直接皮膚につくほか、布団や下着からの間接感染によって伝染します 重症化するとノルウェー疥癬になります。
介護・試験対策単語98:階段昇降機
足腰が弱った人等、階段の昇り降りが困難な人の為の移動機器。 階段の壁に設置したレールの上をいす型の機器が移動する。
❤︎介護・試験対策単語99:ガイドヘルパー/外出介護員
知的障害者や重度の視覚障害者、重度脳性マヒの人が外出する際に付き添い、手助けするヘルパー(訪問介護員)です。
また、支援費制度上の職種名、または資格名です。
具体的な、業務内容としては外出先での歩行や車いすの介助、代読や代筆などコミュニケーション支援、上着の更衣介助などを行います。また公的機関への外出時だけでなく買い物など社会的活動全般を援助、介助を行います。
ガイドヘルパーの業務に就くには各地の都道府県知事の行う研修を修了した者に与えられるガイドヘルパーの資格が必要となります。
介護・試験対策単語100:片麻痺(かたまひ)
事故や、脳卒中等の脳疾患によって後遺症が残り、一方の手足の運動機能や感覚がマヒする事をいいます。 左マヒは、右の大脳が障害を受けた場合に発症し、症状として注意障害等があります。 右マヒは、左の大脳が障害を受けた場合で、失語症等が発症します リハビリである程度回復する可能性もあり、事後なるべく早くリハビリを開始する事が重要になっています。
介護・試験対策単語101:簡易浴槽
訪問入浴サービス等でも使用されているエアポンプでふくらませるビニール製や、折りたたみ式ポータブルタイプの浴槽の事です。持ち運びに便利で、ベッドの近くで簡単に浴槽の形にし、寝たままの姿勢で入浴させる事ができます。
★介護・試験対策単語102:カンファレンス/ケースカンファレンス/事例研究/ケース検討会議
ケアマネジャーが行なうものの中に、サービス提供者会議といったものがあり、医師、ケアマネジャー(介護支援専門員)、看護師、サービス事業者、介護福祉士、ときには要介護者本人や家族などが集まる会議のこと。この会議では要介護者本人の状態の変化や確認、新たな課題の有無、サービス内容の検証や問題点を検討します。
❤︎介護・試験対策単語103:管理栄養士
給食のメニュー作成から栄養指導を行える高度な知識と技術をもった専門職です。介護保険制度の中には、栄養に関する加算も多く重要な位置づけの厚生労働大臣の免許を受ける国家資格の一つです。
介護・試験対策単語104:回想法
主に、認知症の進行防止や精神安定を図る為の心理療法のひとつです。過去の経験を思い出し、自分を見つめ直す機会をつくります。それによって情緒が安定し意欲の向上を図ります。
グループアプローチの言葉では、計画的な時間、回数の会合の中で、人生経験を高齢者に話し合ってもらうことで、高齢者の記憶の回復や日常生活の関心、コミュニケーションを深めることを目的としたテクニックのこと。認知症高齢者の支援などに有効とされる。
介護・試験対策単語105: 寛解(かんかい)
病気の症状がある程度まで改善された状態。がんでは治癒ではなく「寛解」を使います。また、統合失調症では病状が停止し消滅したように見える状態を指します。
介護・試験対策単語106:患側
片麻痺の障害がある側の半身をいいます。逆は、健側を呼ばれます。
介護・試験対策単語107:緩和ケア
ホスピス等で、末期がん等の患者の苦痛を取り除き、患者と家族のQOLを高める事を目的とした治療方法の事です。 主に、痛み・精神的苦痛を取り除きます。
介護・試験対策単語108:介護休業
育児・介護休業法に基づく制度で、労働者が家族の介護のために休業を取得することができるというもの。負傷、疾病または身体上もしくは精神上の障害により、2週間以上の期間にわたり常時介護を必要とする状態にある家族を介護する労働者は、事業主に申し出ることにより、対象家族1人につき、要介護状態に至るごとに1回、通算93日を限度として介護休業を取得することができる。事業主は原則として申出を拒否することも、介護休業を理由に解雇等不利益な取扱いをすることもできない。2009(平成21)年には、仕事と介護の両立支援を図るため、1日単位で取得できる介護休暇制度が創設された。
また、介護休業保健制度とは、育児介護休業法で定められている、介護を目的とした休業制度。要介護状態にある対象家族1人につき、常時介護を必要とする状態ごとに1回、通算日数で93日の範囲内で介護休暇を取得することができる。休業中は介護休業給付が支給される。
介護・試験対策単語109:介護サービス情報の公表制度
利用者が適切にさまざまなサービスを選択することができるよう、介護保険制度下のサービスを提供するすべての事業所・施設にサービス内容や運営状況等に関する情報の公表を義務づける制度。介護サービス情報は、職員体制、利用料金、サービス提供時間など事業者が自ら記入する「基本情報」と、調査員が事業所・施設を訪問してサービスに関するマニュアルの有無、提供内容・時間の記録など事実かどうかを客観的に調査する「運営情報」とで構成され、都道府県が指定する情報公表センターからインターネット上に公表される。
介護・試験対策単語110:介護付有料老人ホーム
有料老人ホームの一類型。入浴、排せつ、食事の介護、食事の提供等のサービスが付いた高齢者向けの居住施設であり、入居後介護が必要となっても、その有料老人ホームが提供する特定施設入居者生活介護(ホームの介護職員等によるサービス)を利用しながら居室で生活を継続することが可能なものをいう。
介護付有料老人ホームは老人福祉法における「特定施設入居者生活介護」(特定施設)の指定を受けた事業者指定を都道府県から受けている、介護が必要な方のための施設でこの指定なしに「介護付」と名乗ることは出来ません。また、介護スタッフが24時間常駐し要介護入居者3人に対して1人以上の介護スタッフの配置が義務づけられています
介護付有料老人ホーム(一般型、介護専用型)…食事や健康管理・健康相談、掃除や洗濯、入浴、排泄など日常生活において介護サービス全般を施設内のスタッフが24時間体制で行います。
介護付有料老人ホーム(混合型)…この内、65歳以上の健常者(自立者や要支援者)も入居できる施設を「混合型」と呼びます。入居者は食事サービスと掃除や洗濯、入浴、排泄などの介護サービスを受けることができ、これらのサービスの全てを施設のスタッフが提供します。
介護・試験対策単語111:介護の日
日にちは11月11日。介護についての理解と認識を深め、介護保険などのサービスの利用者およびその家族、介護従事者等を支援するとともに、これらの人たちを取り巻く地域社会における支え合いや交流を促進する観点から、高齢者や障害者等に対する介護に関し、国民への啓発を重点的に実施する日。
介護・試験対策単語112: 介護保険審査会
介護保険における保険給付に関する処分(被保険者証の交付の請求に関する処分、要介護認定または要支援認定に関する処分を含む)や介護保険料等の徴収金に関する処分への不服申立てについて審査する機関。各都道府県に設置される。
介護・試験対策単語113: 介護予防・日常生活支援総合事業
市区町村が介護予防および日常生活支援のための施策を総合的に行えるよう、2011(平成23)年の介護保険制度の改正において創設された事業で、2014(平成26)年の制度改正により新たに再編成され、現在は、「介護予防・生活支援サービス事業」「一般介護予防事業」からなっている。介護予防・生活支援サービス事業には、訪問型サービス、通所型サービス、生活支援サービス(配食サービス等)、介護予防ケアマネジメント(ケアマネジャーによるケアプラン。地域包括支援センターで行う)があり、要介護(要支援)認定で「非該当」に相当する第1号被保険者(高齢者)や要支援1・2と認定された被保険者を対象とする。介護予防訪問介護と介護予防通所介護がそれぞれ訪問型サービス、通所型サービスに移行するとともに、この新しい介護予防・日常生活支援総合事業は、2017(平成29)年3月末までに全市区町村で実施するよう、各市区町村で整備が進められている。
介護・試験対策単語114:下半身麻痺
下半身の運動と知覚をつかさどる神経の障害によって生ずる麻痺。主に脊髄損傷の人に起こるが、脳性麻痺の人にもみられることがある。車いすが移動手段となり、排尿・排便のコントロール障害が生じ、褥瘡に罹患しやすい。男性の場合には性的機能に不安をもつこともある。
介護・試験対策単語115: 介護過程
情報収集→アセスメント→課題の抽出・明確化→介護計画の立案・作成→実践・実施→介護計画の評価に至る一連のプロセス。
介護・試験対策単語116:関節リウマチ
からだの多くの関節に慢性炎症が起こり、関節がはれて痛む病気。進行すると関節の変形や機能障害が起こる。
介護・試験対策単語117: 介護サービス
介護保険制度において要介護(介護給付)や 要支援(予防給付)と認定された場合に受けられる公的援助。大きく分けて在宅介護において必要な援助を受ける「居宅サービス」と、施設に入所する「施設サービス」、各市区町村で提供される「地域密着型サービス」がある。
介護・試験対策単語118: 介護一時金
民間の介護保険に加入している人が、介護保険制度に定める要介護状態に認定された場合(多くが要介護度1以上で支払われます)に民間の介護保険会社から支払われる保険金を指す場合と、有料老人ホームなどに入居する際に入居者が一括で支払う介護保険対象外の介護サービス費用(ホームによっては一時金方式ではなく、都度払いや月払い方式もあります)を指すときに使われます。
介護・試験対策単語119:介護給付費交付金
社会保険診療報酬支払基金が各市町村の特別会計に対して支払う居宅介護サービス・施設介護サービスなどの介護保険サービスの対象となる給付に必要な費用のことです。
全国の医療保険者から集めた納付金を財源として国・都道府県・市町村などの公費負担分に加え、この交付金によって介護保険の財源を安定化させる目的があります。
また「介護給付」とは介護保険制度で要介護状態と認定された被保険者に提供される介護サービス、介護に関わる費用の支給のことをいいます。
★介護・試験対策単語120: 臥位(がい)
基本的な体位のひとつで、寝た状態のこと。仰向けに寝た状態を仰臥位(ぎょうがい:あおむけ)、横を向いて寝た状態を側臥位(そくがい:横向き寝)、うつ伏せになって寝た状態を腹臥位(ふくがい:うつぶせ)と言う。
き
介護・試験対策単語121: キーパーソン
介護支援専門員がご利用者の意思決定の確認や緊急時の連絡をとったり、要介護者のサポート方針等を決める重要人物の事です。家族や親族の中で介護の中心的な役割を果たす人の事をいいます
★介護・試験対策単語122:きざみ食
飲み込む力や噛む力が弱い人、高齢者や病気人の為に小さく刻んで食べやすくした食事。高齢者の食べる力に合わせた食事を「介護食」と呼んでいます。単に料理を細かく切るだけでなく、舌で押しつぶせる程度の軟らかさにした食べ物を、咀嚼したとき食べ物の粒を飲み込みやすいように塊の状態にして飲み込みやすくした「食塊」を作るなどの工夫がされています。
介護・試験対策単語123:機能回復訓練
高齢者等のADL機能の維持回復を目指して行う訓練です。主にPT・OT等が医者のアドバイスを元に 日常生活動作訓練や、運動療法、物理療法、機能的作業療法を行ないます。
介護・試験対策単語124:QOL(Quality of life)
生活の満足感・安定感・幸福感や人生の質。人がどれだけ人間らしく、自らが望むような生活を送ることができているかを評価する概念。
生活の質を向上させる為に、介護保険も施設サービスから在宅サービス中心に。サービス提供者主体から利用者主体へと変わってきています。日常の生活動作を意味するADL重視から、QOLを重視する考え方に移り変わっています。
医療、福祉、工学その他の諸科学が、自らの科学上・技術上の問題の見直しをする契機になった。社会福祉および介護従事者の「生活の場」での援助も、生活を整えることで暮らしの質をよりよいものにするという生活の質の視点をもつことによって、よりよい援助を求める行うことができる。
介護・試験対策単語125:居宅介護サービス計画費
介護保険のサービスを利用する為のケアプラン作成を介護支援専門員(ケアマネジャー)に依頼した時に支払われる費用の事です。介護保険制度から全額支払われるので、利用者の負担はありません 又、ケアプランは自分で作成する事も可能です。
介護・試験対策単語126:居宅介護サービス費
訪問介護やデイサービス等の指定居宅サービス事業者からサービスを受けた時に介護保険から支給される費用です。利用者負担1割を除いて9割が支給されます。
介護・試験対策単語127:居宅介護(支援)サービス費支給限度基準額
居宅介護(支援)サービス費の支給に際して定められている限度額です。一定期間に受けた居宅サービスの保険給付総額が、居宅介護(支援)サービス費支給限度基準額の9割を超えてはならないとされています。 限度基準額はサービス区分ごとに定められています。
介護・試験対策単語128:居宅介護支援事業
在宅のケアマネジャーが働く場所のひとつとなっています。在宅の要介護者・要支援者、家族とサービス内容を相談のうえ、介護サービス計画(ケアプラン)を作成し、在宅サービス事業者との連絡調整等を行なう事業所の事です。
また、居宅介護支援事業所は、介護保険を利用する介護の必要な方やその家族に適切な介護保険サービスを利用できるよう支援する事業所です。その中で都道府県の指定を受けた事業所を、指定居宅介護支援事業所と言います。
介護・試験対策単語129:居宅介護住宅改修費
手すりの取り付け等、在宅で生活しやすいように住宅を改修した場合、介護保険から助成される費用の事です。 一人あたり、20万までの改修費が用意されています。20万を超えた時点で、全額負担になります。
介護・試験対策単語130:居宅介護福祉用具購入費
浴槽や便座等、レンタルに向かない福祉用具を購入した場合、介護保険から助成される費用の事です。
介護・試験対策単語131:居宅サービス/在宅サービス
自宅および自宅に準ずる施設で利用できるサービスの総称。訪問介護、訪問入浴介護、訪問看護、訪問リハビリテーション、通所介護、通所リハビリテーション、短期通所生活保護、短期通所療養介護、居宅療養管理指導、特定施設入居者生活介護、福祉用具貸与、居宅介護支援等。介護保険の在宅サービスのひとつを指します。
介護・試験対策単語132:居宅サービス計画
在宅介護を支援する為に立案されるケアプラン。 利用者の状態や希望を考慮し、居宅支援事業者に属する介護支援専門員(ケアマネジャー)が、専門家の立場から作成します。
介護・試験対策単語133:居宅サービス事業者
指定を受けた通所介護・訪問介護等、在宅サービスを行なう事業者。
介護・試験対策単語134:居宅支援サービス費
指定居宅サービス事業者からサービスを受けた際に、在宅の要支援者に支給される費用の事です。利用者負担1割を除いた9割が支給されます。
介護・試験対策単語135:居宅療養管理指導
通院できない利用者の家庭を医師等が訪問し、管理栄養士の栄養指導や、歯科衛生士の口腔指導、健康管理や専門の指導を行なうサービス。
介護・試験対策単語136:気管挿管
鼻や口からチューブを挿入し、呼吸困難な患者の気道を確保する事です。
介護・試験対策単語137:基礎年金
国民年金制度に基づき定められた年金給付の事。
老齢基礎年金、障害基礎年金、遺族基礎年金の3種類があります
介護・試験対策単語138:救護施設
身体上または精神上著しい障害がある為に日常生活を営むのが困難な要保護者が入所し、生活扶助を受ける為の施設。設置主体は、都道府県、市町村、地方独立行政法人、社会福祉法人および日本赤十字社に限られている。複合した障害を持つ者や精神障害の寛解者である。
また、救護施設は保護施設通所事業の対象施設であり、保護施設退所者に 通所させて、指導訓練等を行う。生活保護法の規定にもとづき設置される保護施設の一種。
介護・試験対策単語139:給付管理業務
居宅介護支援事業者や地域包括支援センターが、サービス利用実績の確認や、給付管理票、介護給付費明細の作成・提出等を行う管理業務の事です。この業務を抜きで介護報酬をもらう事はできません。
介護・試験対策単語140:機能障害
心理的、生理的又は解剖的な構造又は機能のなんらかの喪失又は異常
介護・試験対策単語141:虐待
力の強い者が、抵抗する力がないか極めて弱い者に対して、身体的あるいは精神的な攻撃を加えること。
介護・試験対策単語142:共同生活介護/ケアホーム
障害者が共同生活を営む介護サービス包括型の住居。平成26年4月からグループホームと一元化され、介護が必要になっても、本人の希望によりグループホームに住み続けることができる。
★介護・試験対策単語143:機械浴
身体に障害がある人のなかでも、座位保持が困難な人のための機械浴槽を使った入浴のこと。障害の程度に応じてさまざまな種類があり、介護施設や身体障害者施設などに設置される。
介護・試験対策単語144:企業年金
企業が社員のために独自に用意する年金のこと。国が管理・運営をする公的年金(国民年金)にプラスして受けることができる。確定拠出年金、厚生年金基金などの種類がある。
介護・試験対策単語145:機能回復訓練
機能訓練、リハビリテーション。損なわれた身体機能の回復や残存機能の維持・向上の訓練を行うこと。
介護・試験対策単語146:居宅介護サービス計画/ケアサービス
介護保険において要支援、要介護に認定された人が介護サービスを利用する場合、本人の心身の状況や家族を含めた生活環境、本人や家族の要望などに配慮し、利用する介護サービスの種類や内容を定めた介護サービス計画書のこと。居宅介護サービス計画、施設介護サービス計画もケアプランのひとつ。
介護・試験対策単語147:居宅介護支援/ケアマネジメント
支援対象者が円滑に社会生活や日常生活が送れるよう支援するために、介護に限らず医療、福祉など適切な社会資源と結びつけるための調整を行うこと。
く
介護・試験対策単語148:グループホーム/認知症対応型共同生活介護/認知症高齢者グループホーム
5~18名程度の認知症の高齢者がユニットで共同で暮らす住宅・家庭的な雰囲気のなかで共同生活を送る施設形態。認知症対応型老人共同支援事業として介護保険給付の対象になっています。
介護保険制度において、要介護1~5、要支援2と認定された認知症の利用者を対象とする(介護予防)認知症対応型共同生活介護として位置づけられている。
介護・試験対策単語149:区分支給限度基準額
訪問、通所、短期入所、福祉用具貸与などの在宅サービスについて、利用者の状況に応じた適正なサービスを提供するために、1か月間に税金・保険料の補助を受けて1割または2割の自己負担で利用できるサービスの限度額(上限)のこと。要介護度ごとに厚生労働大臣(国)が決めている。支給限度額を超えるサービスを受けた場合、超える分の費用(利用料)は全額利用者の自己負担となる。
介護・試験対策単語150:くも膜下出血
脳動脈瘤や脳動静脈奇形が原因で脳を覆う3層の髄膜のうちの2層目のクモ膜と3層目の軟膜の間のくも膜下に出血が生じて脳脊髄液中に血液が混入する状態。発症するとおよそ3分の1が死亡する重篤な疾患。
介護・試験対策単語151:グループケア
施設などで、全員が同じことをするのではなく、個々の身体機能や残存能力によってグループに分け、それぞれに適応したプランを立ててケアを行うこと。
け
介護・試験対策単語152:ケア付き住宅(シルバーハウジング、ケアハウス)
身体障害者や高齢者向けに、バリアフリー化が図られ、緊急通報装置、入浴・給食・清掃サービス等も準備されている等、生活の利便性を考慮して設計された住宅。必要により医師や保険婦、看護婦、 ソーシャルワーカーのサービスが受けられる体制も整っている。レクレーションや医療機関、介助サービス等も必要に応じて提供され、一人暮らし高齢者、高齢者単独世帯、または身体障害のある人々が安心して生活出来るよう設備・構造等が整えられる等一定の福祉サービスが確保された住宅の事。
介護・試験対策単語153:ケアハウス
老人福祉法にもとづき、60歳以上の者、または夫婦のどちらかが60歳以上のものに対して、個室・バリアフリーで食事がつくが、介護が必要になったら、外部の介護保険サービスを利用出来る軽費老人ホームの一種。
軽費老人ホームの一種でAからC型まで分類されるタイプのうちC型にあたるものを「ケアハウス」と呼びます。C型の特徴は全て個室で食事サービスや掃除・選択などの身の回りの世話が受けられ介護や支援が必要になった場合は居宅の介護サービスを受けて住み続けることが出来きます。
介護・試験対策単語154:ケアプラン
利用者個々のニーズに合わせた介護保険制度内外の適切な保健・医療・福祉サービスが提供されるように、ケアマネジャー(介護支援専門員)が、ケアマネジメントという手法を用い、利用者・家族と相談しながら作成するサービスの利用計画のこと。
ケアプランは、①利用者のニーズの把握、②援助目標の明確化、③具体的なサービスの種類と役割分担の決定、といった段階を経て作成され、公的なサービスだけでなく、インフォーマルな社会資源をも活用して作成される。
居宅介護サービス計画、施設介護サービス計画もケアプランのひとつ。
介護・試験対策単語155:ケアマネジメント
複雑なニーズを持ち、ケアを必要とする人に対して、必要な時間だけ、必要な諸サービスを、いつでも受けられるように支援する一連の活動であり、システムである。居宅介護支援という場合もある。
①インテーク(導入)
②アセスメント(課題分析)の実施
③ケアプラン原案の作成
④サービス担当者会議の開催
④ケアプランの確定と実施(ケアプランに沿ったサービス提供)
⑤モニタリング(ケアプランの実施状況の把握)
⑥評価(ケアプランの見直し)
⑦終了
介護保険においては、ケアマネジメントは介護支援サービスと呼ばれ、「居宅介護支援」「介護予防支援」などで行われている。
❤︎介護・試験対策単語156:ケアマネジャー
介護支援専門員のこと。介護保険制度施行に伴い新たに誕生した専門職。介護を必要とする人のケアプランを作成したり、さまざまなサービスの調整を行う。
介護保険制度の中で、利用者の生活や介護に関する相談に応じるとともに、要支援または要介護と認定された人のケアプランを作成等の利用者がその心身の状況等に応じ適切なサービスを利用できるよう、市区町村、サービスを提供する事業所、施設などとの連絡調整や保険の給付管理等を行う人のこと。資格の名称とも使われる場合がある。
❤︎介護・試験対策単語157:ケアワーカー
国家資格として介護福祉士があるが、単に家事援助や身体介護の技術をもつだけでなく、援助対象者の心身両面にわたる把握や家族・地域を含む環境面の把握およびその援助技術、そして高い職業倫理等が求められる。
社会福祉士がソーシャルワーカーという英語名でも呼ばれる ように、介護福祉士についてもケアワーカーという呼び方をする場合もある
介護・試験対策単語158:ケインズ
ケインズは、 イギリスの経済学者で、20世紀における最重要人物の一人であり、経済学者の代表的存在である。有効需要に基いてケインズサーカスを率いてマクロ経済学を確立させた。また、戦後の外為体制(ブレトン・ウッズ体制)をめぐりハリー・ホワイトと案を出し合った。
★介護・試験対策単語159:経管栄養
食事を口から摂取できなくなった場合に、鼻腔(びこう)から胃や小腸にチューブを入れ、液状の栄養物を直接送りこむこと。口から飲食物を摂れない人や、食物の通過障害のある人、意識障害等の場合に用いられます。
介護・試験対策単語160:軽費老人ホーム
老人福祉法にもとづく入所施設の一つ。
低額な料金で家庭環境、住宅事情の為に居宅生活が困難な高齢者が利用する施設である。
A型(食事つき)とB型(食事なし)そしてC型(ケアハウス)の3種類があり、
A型…利用者が原則として60歳以上の者で基本利用料の2倍相当程度以下の収入である者で、給食、保健、入浴等のサービスの提供がある。
B型…利用者が原則として60歳以上の者で、自炊を原則としている。
C型(ケアハウス)…高齢者が車いすになっても自立した生活が送れるように配慮した施設である。またC型との違いは居室面積が小さく、入居者が介護が必要になった場合は退去しなければならないところです。
❤︎介護・試験対策単語161:言語聴覚士/ST(Speech Therapist)
従来は、言語療法士、言語治療士、言語訓練士、臨床言語士等と呼ばれていた。
言語聴覚士法に定められた国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受けた者で、音声機能、言語機能または聴覚に障害のある者の機能の維持向上を図る為、言語訓練その他の訓練、これに必要な検査および助言、指導その他の援助を行う事を業とする者。
具体的な、業務内容としては、言語障害(失語症や構音障害など)、聴覚障害、嚥下障害など言葉によるコミュニケーション能力に問題がある人に対し、訓練や指導を行いその能力を向上させ日常生活や社会復帰をサポートをします。
介護・試験対策単語162:見当識障害
認知症の中核症状のひとつで、現在の時間や自分が今どこにいるのかわからなくなる、家族や知人の顔を見ても誰なのかわからなくなる状態のこと。外出先から帰宅できなくなる等、認知症の高齢者等によく見られる症状です。失見当識とも呼びます。
介護・試験対策単語163:現物給付
現金ではなく、現物で社会保険の給付を行なう事です。 居宅介護(支援)サービス計画費、施設介護サービス費、福祉用具等を現物給付する場合があります。
介護・試験対策単語164:ケアカンファレンス
ケアマネジャー(介護支援専門員)が作成したケアプランの原案をもとに、サービス提供者が集まって協議する会議の事です。医療や福祉の現場でよりよい治療やケアのために各々の立場から意見を述べ、情報の共有や共通理解を図ったり、問題の解決を検討することを主に目的にしています。参加者は、医師・サービス提供責任者・家族・本人等が参加します。
事例研究、ケース検討会議、またはただカンファレンスともいう。
介護・試験対策単語165:ケースワーク
個別援助技術ともいいます。 サービス利用者の要望を聞いて状態を把握し、周りの環境の調整や相談援助等、適切な福祉サービスを提供する援助技術の事です。また、ケースワーカーとは、援助が必要な場合には福祉施設の入所など援助の種類や方法を決定し、具体的な手続きを行ったりする人です。
ケースワーカーは、ソーシャルワーカーとの境界線が曖昧で従事する仕事や職場によってその呼び名が変わります。
★介護・試験対策単語166:健側
片マヒの患者の右半身、左半身のうち、障害がない側をいいます。片麻痺の障害がある側の半身を患側をいいます。
介護・試験対策単語167:権利擁護/アドボカシー(代弁)
自己の権利や援助のニーズを表明することの困難な認知症高齢者や障害者等に代わって、援助者が代理としてその権利やニーズ獲得を行うことをいう。
介護・試験対策単語168:形態食
食べる機能や飲み込む機能が低下した人のために工夫された食事のこと。食材の大きさ、固さ、水分量、粘性の違いなどで、常食(一般食)、きざみ食、ソフト食、ミキサー食などがある。
介護・試験対策単語169:傾聴
人の話にじっくりと丁寧に耳を傾けることを指し、カウンセリングやコーチングにおけるコミュニケーションスキルの手法のひとつ。
介護・試験対策単語170:幻覚
実際には存在しないものを、見たり聞いたり感じたりする症状のこと。認知症の中でもレビー小体型認知症の場合、初期の頃から幻覚が現れやすい特徴がある。
介護・試験対策単語171:健康寿命
健康上の問題をかかえておらず、日常生活が制限されることなく、自立した人間らしい生活を送れる期間。わが国は平均寿命は長いが、介護を必要とする不健康な期間が約10年ほどある。健康寿命を延ばすことは、医療費や介護費など社会保障費の軽減にもつながる。
介護・試験対策単語172:健康型有料老人ホーム
65歳以上の方の居住施設で、老人福祉法において分けられる3種類の老人ホームの1つで、食事や日常生活に必要なサービスは付いていますが、ホームは介護サービスを提供していない介護の必要がない自立の高齢者を対象とした施設です。主に株式会社、医療法人などの民間事業者が運営しています。
基本的に介護の必要はないが、一人暮らしは不安な高齢者や自立した生活を同世代の人と送りたいなどといった高齢者の施設のため「住宅型有料老人ホーム」と違い入居者が要介護の状態になった場合は退去しなければなりません。
こ
介護・試験対策単語173:広域連合
広域的な要望に応える為に、複数の地方公共団体が共同で事務処理を行なう特別地方公共団体です。 介護保険においては、隣接する市区町村が財政面で基盤を確立し、サービス面を充実させる為、ひとつの保険者となる場合があります。
介護・試験対策単語174:後期高齢者
資格取得日は75歳の誕生日当日。(法律上の記述は年齢計算ニ関スル法律(明治三十五年法律第五十号)での「各種法令における年齢の考え方」の時刻基準を採用している。)したがって1日生まれの人は当月から保険料が課される事になる。閏年2月29日生まれは3月1日が資格取得日となる。障害認定での資格取得日は、保険者である広域連合が障害認定した日となる。
介護・試験対策単語175:口腔ケア
歯ブラシによるブラッシングや、うがい、ふき取り等で口の中を清潔に保つ事です(全身疾患の予防を目的に行う口腔機能のリハビリや頬部のマッサージも、広義では口腔ケアに含まれる)。 虫歯や歯周病の予防、口の中の疾患予防や自浄作用の向上、細菌感染の予防、正常な味覚を保つ等の効果があります。
★介護・試験対策単語176:誤嚥
誤飲・食物や水、唾液等が、食道ではなく気管の方に入ってしまう事。ともいう。嚥下痛(えんげつう)、嚥下に関する神経・筋の障害、意識状態が低下している場合等に起きやすい。また、入れ歯等の異物を呑み込んで詰まる事もこう呼ぶ。どちらも窒息の危険があるので、食物または異物を取り除くのが先決である。
介護・試験対策単語177:構音障害
脳卒中が原因となり、正しく発声できない状態をいいます。言葉は正しく選べるものの、ろれつが回らず、言いたい事が相手に伝わらなくなります
介護・試験対策単語178:構音障害
脳卒中が原因となり、正しく発声できない状態。言葉は正しく選べるものの、ろれつが回らず、言いたい事が相手に伝わらなくなります
介護・試験対策単語179:膠原病(こうげんびょう)
全身の血管や皮膚、筋肉、関節等に炎症が見られる病気の総称。原因不明の発熱や湿疹、関節の痛み等の症状が共通してみられます。女性に多く見られる病気で、比較的若い女性の不明熱(原因不明の発熱)として発見される事が多いです。SLEやリウマチ等数種類の病気が含まれています
介護・試験対策単語180:高次脳機能障害
よくひと言で「高次脳」と略されるが、高次の脳機能の障害のこと。その症状は多岐にわたり、記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害等の認知障害等で脳の損傷部位によって特徴が出る。損傷が軽度の場合には核磁気共鳴画像法(MRI)でも確認できない場合がありポジトロン断層法(PET)という特別な機械でなければ正確な診断は出来ないと思われる。その障害は外からでも分かりにくく自覚症状も薄い為隠れた障害と言われている。
★介護・試験対策単語181:拘縮(こうしゅく)
皮膚や筋肉等の軟らかい組織が硬くなり、関節の動きが制限されてしまう事。曲げにくくなる「伸展拘縮」と、伸ばしにくくなる「屈曲拘縮」があります 。
寝たきりで関節を動かさないことなどが原因で、関節を動かすときに痛みが生じたり、動作がしづらくなるなど、日常生活に支障をきたす場合がある。特に高齢者の場合は、寝たきりで身体を動かさない状態が長期間続くと起こりやすいため、ストレッチなど日常の予防策が重要である。
介護・試験対策単語182:向精神薬
精神機能や行動に作用する薬物の総称です。中枢神経系に作用して効き目を発揮します。
介護・試験対策単語183:公的扶助
社会保障制度のひとつ。公的扶助のうち、生活に困窮している人に対して、健康で文化的な最低限度の生活を保障する制度が生活保護制度である。
国家扶助、国民扶助、社会扶助と表現される事もある。わが国の公的扶助の柱は、生活保護 制度である。保険料等の負担を要件とせず、国または地方公共団体が すべて公費により、現実に生活困窮の状態にある者に対し、その者の資力と所得を調査したうえで、その必要に応じて行う公的救済をいう。
介護・試験対策単語184:骨粗しょう症
骨粗鬆症は、骨形成速度よりも骨吸収速度が高い事により、骨に小さな穴が多発する症状。高齢者、特に閉経後の女性に日常生活程度の負荷によって骨折を引き起こす。骨折による痛みや障害はもちろんの事、大腿骨や股関節の骨折はいわゆる高齢者の寝たきりにつながる。
介護・試験対策単語185:コノプカ
ドイツ出身のアメリカのグループワーク研究者。 小集団が持つ治療的機能に着目し、収容施設入所者、非行少年、情緒障害児に対する治療教育的グループワークを開拓した。個人の社会的対処能力の向上を第一に掲げ、集団援助技術を「成長指向グループ」と「社会活動(ソーシャルアクション)」の二つに大別し、理論化したグループワークの基本原理14項目を掲げた 現在でも、有名なのが、グループワークの実践原則 ①個別化、②受容、③参加、④体験、⑤葛藤解決、⑥制限、⑦継続評価である。
介護・試験対策単語186:高額介護サービス費の支給
介護保険を使って介護サービスを利用した場合には一定の利用者負担が生じるが、1ヶ月に支払った自己負担額が負担の上限を超えた場合に払い戻される費用のこと。 介護保険では、1か月間に利用したサービスの、1割または2割の自己負担の合計額(同じ世帯に複数の利用者がいる場合には、世帯合計額)が、負担上限額を超えたときは、超えた分が「高額介護サービス費」として後から支給される(償還払い、一般的な所得の場合は44,400 円)。高額介護サービス費の支給を受けるには、介護保険担当窓口に「高額介護サービス費支給申請書」の提出が必要。要支援者では高額介護予防サービス費。
介護・試験対策単語187:国際生活機能分類
ICFとも呼ばれ、健康状態、心身機能・身体構造、障害の状態、背景因子(環境因子と個人因子)を相互影響関係および独立項目として分類し、当事者の視点による生活の包括的・中立的記述をねらいにする医療基準。
介護・試験対策単語188:国民健康保険団体連合会
国民健康保険の保険者が、共同してその目的を達成するために設立している法人。各都道府県ごとに設置されている。
介護保険法における業務として、
①サービスを提供した事業所・施設からの介護給付費(介護報酬)の請求に対する審査・支払、
②介護サービスの質の向上に関する調査とサービス事業者・施設に対する指導・助言(オンブズマン的業務)がある。
介護保険制度の利用者にとっては、苦情処理機関としての役割を担っている。
介護・試験対策単語189:高血圧
血圧が高い状態が続くことをいう。WHOの基準では、最高血圧140mmHg以上、最低血圧90mmHg以上を高血圧という。降圧の方法として、食塩摂取の減量、適度な運動、薬物療法等がある。
介護・試験対策単語190: 高次脳機能障害
ケガや病気により脳に損傷をおったため、記憶障害、注意障害、逐行機能障害、社会的行動障害などの症状により、日常生活または社会生活に制約がある状態。
介護・試験対策単語191:厚生
心身ともに健やかな暮らし(健康・医療)、安心、生活の安定(福祉)をめざす。
介護・試験対策単語192:後期高齢者
75歳以上の人のこと。後期高齢者になると医療保険の仕組みが変わり、後期高齢者医療制度に自動的に移行する。
高齢者は65歳以上である。
介護・試験対策単語193:高齢化社会
WHO(世界保健機構)の定義では、人口に占める65歳以上高齢者の割合(高齢化率)が7%を超えた社会を「高齢化社会」、14%を超えた社会を「高齢社会」、21%を超えた社会を「超高齢社会」という。わが国は、1994年に高齢社会、2007年に超高齢社会に達した。
介護・試験対策単語194:高齢者専用賃貸住宅(高専賃)
高齢者向けに居室や設備の条件が定められた、自立か軽度の要介護高齢者が安心して暮らすことができる民間の賃貸住宅。2011年、他の高齢者向け住宅とともに、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)に一本化された。
主に自立あるいは軽度の要介護状態の高齢者を受け入れていますが介護の状態が重くなると住み続けられなくなる場合があります。登録上、敷地や居住面積、サービス内容やバリアフリーなどの設備の条件がないため、それらには様々な施設があります。
介護・試験対策単語195:個人年金
国民年金や厚生年金などの公的年金とは別に、個人的に保険会社、信託銀行、日本郵政、全国共済農業協同組合連合会などと契約して保険料を積み立て、高齢になったときに受け取れる保険のこと。年金の受け取り方法は、一生涯年金をもらえる終身年金、一定期間受け取れる確定年金・有期年金がある。
介護・試験対策単語196:高齢者向け優良賃貸住宅
居室や共用スペース、設備など一定基準を満たし都道府県単位で認定を受けた、民間事業者やUR都市機構などが運営する高齢者のための賃貸住宅です。
主に自立あるいは軽度の要介護状態の高齢者を受け入れています。一定以下の低所得者に対しては家賃の補助が受けられるなど「高齢者専用賃貸住宅」にはない制度があります。
住居にはバリアフリーの設置や住居内に緊急通報装置が設置されて一定基準を満たした居室や共用スペースが確保されています。現在は「高齢者向け優良賃貸住宅」の制度は廃止され「サービス付き高齢者住宅」に一本化されています。
❤︎介護・試験対策単語197:コミュニティワーカー
社会福祉に関する専門的知識を有して地域援助を目的とする人を指す職種名で都道府県や市区町村単位の社会福祉協議会に在職するソーシャルワーカーをコミュニティワーカーと呼ぶケースもあります。
具体的な、業務内容としては国単位では難しい地域単位のきめ細かい福祉サービスの実現をめざし地域間で社会福祉の企画・連絡・広報などを行います。
コミュニティワーカーになるために特別な資格は必要ありませんが福祉関係の有資格者や福祉系の大学・短大・専門学校出身者がその職務に就くケースが多いようです。
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介護・試験対策単語198:サービス担当者会議
居宅サービス計画の策定に当たって介護支援専門員が開催する会議の事。ケアプラン作成時やサービスが追加・変更されたときなどに、本人、家族、主治医やサービス提供事業者などが会し、サービス内容に関して利用者の意向を確認し、同じ目標のもとチームとして支援するための合意を得る場。
介護支援専門員によって課題分析された結果をもとに、要介護者と家族に提供されるサービス計画を協議し、本人の了承を経てサービス提供につなげる。また、認定期間中であってもサービス担当者が介護サービス計画の見直しが必要と考えた場合には、担当者会議が要請され適宜開かれる。ケアマネジャーは、会議をスムーズに進める為、根拠のしっかりしたアセスメントとケア検討の方向性・ケアプランの具体案を準備します。また、開催前のメンバーへの連絡・調整、カンファレンスの司会・調整、利用者への説明や開催後の記録等もケアマネジャーの役割となる。
介護・試験対策単語199:サービス提供責任者
居宅サービス事業所や介護予防サービス事業所の訪問介護員や介護職員を統括する責任者。訪問介護計画をたてる、サービス利用の契約、訪問介護員らへの指導・助言などを行う(介護福祉士、訪問介護員養成研修1級課程を修了した者、訪問介護員養成研修2級過程を修了した者であって実務経験が3年以上の者)。
また、サービス提供責任者の主たる役割は、利用者の介護ニーズを充足する事にあり、その役割を実現する為には、次の基本的機能を果たす事が求められる。①ケアマネジャーが作成したケアプランや利用者訪問等に基づき利用者の介護ニーズを適切に把握し、訪問介護計画(サービス提供計画)を作成する事。②訪問介護計画の内容を実現出来る職務遂行能力を備えたヘルパーを選択し、介護サービス提供業務に配置し、要介護者の介護ニーズを充足する事、等である。
介護・試験対策単語200:サービス提供票
介護支援専門員(ケアマネジャー)が作成し、毎月、サービス提供事業者に送付する書類です。
介護・試験対策単語201:サービス利用票
介護支援専門員(ケアマネジャー)が、利用者に毎月送付する書類の事。サービスの計画と実績を記入します。 サービス利用の予定と実績管理に役立てられます
介護・試験対策単語202:在宅医療
慢性疾患患者や寝たきり等の要介護者の自宅療養に際して、病気や障害の影響を最小限にとどめる為に提供される医療システム。
従来の施設中心の医療システムでは、在院日数や医療費の増大等の要因により十分な対応ができなくなった事により、在宅での療養を支援する機能や在宅医療の充実が求められている。医療だけではなく、保健・医療・福祉の総合的・効率的なサービスの提供が重要となる。
介護・試験対策単語203:在宅介護支援センター(老人介護支援センター)
老人福祉法に基づく老人福祉施設の一種で、住民に最も身近な総合的相談窓口。
保健・医療の専門職と福祉の専門職が配置され、福祉用具の紹介やケアサービスの申請代行も行っている。介護保険制度下では、ほとんどのセンターが居宅介護支援事業者の指定を受け、これらの業務を併せ持つ事となる。また、市町村には1ヶ所、基幹型支援センターを配置し、管内の各センターの統括等を行う。また、中学校区を標準とした地域を担当する地域型支援センターがあり、地域内高齢者の実態把握、サービス基本台帳の整備、介護予防サービスの利用支援、在宅介護の方法等の指導・助言、福祉用具の展示・紹介、相談・助言、等を行う。
基幹型支援センターは地域ケア会議を開催するとともに、地域型支援センターを支援する。2006年の介護保険改正により、相談機能を強化した地域包括支援センターへの統合・一本化が進んでいる。
介護・試験対策単語204:在宅看護
自宅で治療・療養を必要とする人を、心身ともにケアしながら支えていく事です。 家族での介護だけでなく、訪問医療や訪問看護を受ける事が必要です
介護・試験対策単語205:在宅酸素療法
肺繊維症、慢性気管支炎、肺気腫等の慢性呼吸器疾患あるいは難病等により慢性呼吸不全状態にある患者が在宅で行う酸素吸入治療法。
患者を病院から解放し、家族との生活を可能にする事や、在宅でも酸素療法が継続出来るようになった。動脈血酸素圧が著しく低下する為医師が必要と認めたものに対して行われ、健康保険の適用を受ける。酸素供給器としては、酸素濃縮器、酸素発生器、酸素ボンベ等がある。
❤︎介護・試験対策単語206:作業療法士(OT)
医師の指示のもと、身体または精神に障害のある人に手芸や工作など、さまざまな作業活動を通して、残された機能の回復・維持、開発を促すリハビリテーションの専門職(国家資格)。
具体的な、業務内容としては、心身に障害のある者に対し指を動かす、食事をする、入浴をする、など日常生活を送る上で必要な機能回復を目的に手対象者の趣味・嗜好を考慮しながら工芸、園芸、レクリエーションまであらゆる作業活動を通して、身体と心のリハビリテーションを行ないます。
介護・試験対策単語207:サテライトケア(satellite care)
住みなれた地域で高齢者や障害者を支援するひとつの方法です。 特別養護老人ホームが中心となり、小規模の施設(サテライト)をいくつか設け、介護サービスを提供しています。
介護・試験対策単語208:残存能力
残存感覚機能として、味覚、触覚、視覚、臭覚、聴覚、痛覚、運動感覚、圧覚、温度感覚、内部感覚、平衡感覚等の感覚のどれかに障害があった場合に残りの感覚のもつ機能の事。
視覚に障害があれば、聴覚、触覚、平衡感覚等その他の残存感覚を用いて代償し、自分の置かれた状況を把握して対処するようになる。障害をもっている者が残された機能を用いて発揮する事が出来る能力をいう。残存能力は可能性としての能力である為、本人の意志により発揮されなくなる事もある。援助を行ったり自助具等を導入する際には、残存能力を損なわないように十分に注意する事が重要。
介護・試験対策単語209:作業療法
リハビリテーションのひとつの方法です。身体や精神に障害のある人が日常生活を円滑に行うために必要な動作や社会適応能力の回復、精神機能の改善を目指し、工作・手芸やゲーム、工作等の作業を行う事。
介護・試験対策単語210:サムナー
アメリカの社会学者。個人の集団に対する主観的感情に着目し、内集団=愛情や献身の対象として「われわれ」と意識する集団と外集団=敵意や違和感の対象として「かれら」と意識する集団とに区分した。また、そこからエスノセントリズム(自民族中心主義)の概念を創出した
★介護・試験対策単語211:在宅介護
病気・障害や老化のために生活を自立して行うことができない人が、自分の生活の場である家庭において介護を受けること、またはその人に対して家庭で介護を提供すること。
介護保険制度上では「在宅」ではなく「居宅」が使われ、自宅で訪問介護、通所介護、ショートステイなどの居宅サービスを利用し、在宅介護を行う。
介護・試験対策単語212:サービス付き高齢者向け住宅(サ高住・サ付き)
ハード面では面積25m2以上のバリアフリーの個室、ソフト面では見守りと生活相談のサービスが付いた高齢者向け賃貸住宅。
介護が必要になった場合、別途外部の介護サービス提供事業者と契約する。バリアフリーの構造や設備があり、ケアの専門家による安否確認や生活相談サービスを提供するなどの決まりがあります。
高齢者の居住の安定を確保することを目的としていて、そのため一般的な有料老人ホームと違い一時入居金が必要ないなど、契約形態は入居者が住みやすく・借りやすく、サービスの選択が多い契約内容になっています。
★介護・試験対策単語213:座位
上半身を90度や、それに近い状態に起こした姿勢の総称。
椅子に腰かけた状態の椅子座位、背もたれにもたれた状態の起座位、背もたれがない状態で、両下肢を垂らして腰かけた状態の端座位などがある。
介護・試験対策単語214:災害時要援護者台帳
家族等の支援が困難な要介護3~5の高齢者や独居高齢者、高齢者のみの世帯、また障害を持った人が、災害時に地域の中で支援を受け、迅速かつ的確に避難できるよう、対象者を登録した台帳のこと。
介護・試験対策単語215:残存機能
病気やけがなどで心身に障害を負った人に残された機能のこと。介護する上では、「できること」と「できないこと」を見極め、残存機能の低下を防ぎ、発展させていく支援が求められる。
介護・試験対策単語216:座位入浴
身体機能の低下した人が入浴に際して座位の保持、浴槽への出入りなどの補助を目的とする用具を使用して座った浴槽に状態から入る入浴方法。
車椅子のご利用者が多いデイサービス・デイケアセンター、介護老人保健施設などの他、ユニット型の老人福祉施設(特別養護老人ホーム)やグループホーム・小規模多機能型施設など、様々な施設で多く行われます。また入浴補助用具は、介護保険での購入の対象となる用具もあり居宅介護でも使用できます。
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介護・試験対策単語217:施設介護サービス計画
介護保険において要支援、要介護に認定された人が介護サービスを利用する場合、本人の心身の状況や家族を含めた生活環境、本人や家族の要望などに配慮し、利用する介護サービスの種類や内容を定めた介護サービス計画書のこと(居宅介護サービス計画、施設介護サービス計画もケアプランのひとつ)。
施設サービス計画表に記載すべき事項として、要介護者の氏名、認定日、サービス計画作成日、生年月日、要介護状態区分、要介護者等と家族の希望、担当者会議等の基本情報はもとより、要介護者等の抱える健康上、生活上のニーズと解決すべき課題、医学的管理の内容と留意点、サービスの目標や達成時期、具体的なサービス内容とスケジュール、要介護者等と 家族の承諾、担当介護支援専門員の特定があげられる。
介護・試験対策単語218:施設サービス
要介護認定者を対象とした特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)、介護老人保健施設、介護療養型医療施設の3つの施設に入所して受けられる介護・相談援助サービスです。
介護・試験対策単語219:市町村特別給付/横出しサービス
要介護者に対して、介護保険法で定められた保険給付以外に、市区町村の独自の条例などで定めた給付を行うもの。内容は自治体により異なるが、移送サービスや配食サービス、寝具乾燥、おむつ支給などがある。横出しサービスともいう。
介護保険制度において、介護給付と予防給付のほかに、要介護状態の軽減若しくは悪化の防止または要介護状態になる事を予防する為に、市町村が条例で定める独自の保健給付をいう。
介護・試験対策単語220:指定介護療養型医療施設
都道府県知事が指定する介護療養型医療施設。
指定介護療養型医療施設は、療養病床、老人性痴呆疾患療養病棟を有する病院・診療所であって、開設者が指定を申請するもについて、介護支援専門員・介護福祉士等のサービス従業者の人員、設備・運営に関する基準を満たす場合に都道府県知事が指定を行う。ただし、都道府県介護保険事業計画に定めたその区域の必要入所定員総数を超える時には指定をしない事が出来る。指定介護療養型医療施設で提供されるサービスを指定介護療養施設サービスという。
介護・試験対策単語221:指定介護老人福祉施設
介護保険の施設サービスを提供する3施設のうちのひとつで、老人福祉法にもとづき設置されている特別養護老人ホーム。
入所している要介護者に対して、施設サービス計画にもとづいて、入浴・排泄・食事等の介護その他の日常生活上の世話、機能訓練、健康管理、療養上の世話を行う事を目的とする施設を介護老人福祉施設。都道府県知事の指定を受けた介護老人福祉施設を指定介護老人福祉施設という。
開設者が指定を申請するものについて、介護支援専門員等のサービス従業者の人員、設備および運営に関する基準を満たす場合に、都道府県知事が指定を行う。指定介護老人福祉施設によって提供されるサービスを指定介護福祉施設サービスという。介護保険法による介護保険施設の一種。
介護・試験対策単語222:指定居宅介護支援事業者
要介護者が福祉サービスをスムーズに利用出来るように介護支援専門員(ケアマネジャー)がケアプランをたて、サービス事業者と連絡・調整等を行なう事業者。都道府県知事の指定を受け在宅介護支援事業を提供します
介護・試験対策単語223:指定居宅サービス事業者
在宅サービスを提供する事業者。サービスの種類ごとに人員や設備、運営に関する基準が設けられ、基準を満たすと都道府県知事の指定が受けられます。主に訪問介護事業所・通所介護事業所があります。
介護・試験対策単語224:指定通所リハビリテーション
指定居宅サービス事業者が行なう日帰りの支援サービス。要介護者が心身の機能の維持回復をはかる為に、病院や介護老人保健施設等に通い、理学療法や作業療法等を受ける事ができます。
介護・試験対策単語225:指定特定施設入所者生活介護
都道府県知事の指定を受けた有料老人ホームや、軽費老人ホーム等で、可能な限り自立した生活が送れるように支援する介護保険サービス。上乗せ介護料を加算する事も可能です。
介護・試験対策単語226:指定訪問介護
訪問介護員等が利用者の自宅を訪問し、日常生活を快適に送れるように世話をしたり手助けする事です。指定居宅サービス事業者がサービスを提供します
介護・試験対策単語227:指定訪問看護
主治医の指示のもと、病院・診療所や訪問看護ステーションの看護師等が、利用者の自宅を訪問して医学的なサポートを行なう事です。指定居宅サービス事業者がサービスを提供します。
介護・試験対策単語228:指定訪問看護ステーション
病院や診療所以外で訪問看護を提供する事業所の事です。 都道府県知事の指定が必要です。自宅での生活がよりよく送れるように支援したり、看護を行ないます。
介護・試験対策単語229:指定訪問入浴介護
入浴設備のある入浴車で要介護者等の自宅を訪問し、入浴介助を行ないます。指定居宅サービス事業者が提供します。
介護・試験対策単語230:社会福祉協議会(社協)
地域の福祉を高めていくことを目的とし、社会福祉法の規定に基づき組織される地域福祉の推進を目的とする民間団体です。介護保険制度下のサービスを提供している社協もある。社会福祉関係の経営者や活動する人たちが参加するものとされている。略称は「社協」。
介護・試験対策単語231:社会保険労務士
主に行政機関等に提出する申請書等の作成や、提出に関する手続を代行します。介護保険では要介護認定の申請時に、社会保険労務士に代理申請を依頼することもできます。
介護・試験対策単語232:社会福祉法人
社会福祉事業法に定められている社会福祉事業を行う事を目的として設立された法人。自主的な事業経営の基盤強化、透明性の確保、提供するサービスの質の向上といった観点が求められる一方、税制上の優遇措置などがとられるといった特徴がある。介護保険制度下のサービスを提供する主な法人の1つである。
社会福祉法人は公益事業および収益事業を行う事ができ、下記の様にいくつか特徴があります。
①社会福祉法人以外の者は名称中に「社会福祉法人」またはこれに紛らわしい文字を用いてはならない事
②自主的にその経営基盤の強化を図るとともに、その提供するサービスの質の向上および事業経営の透明性の確保を図らなければならない事
③社会福祉事業を行うに必要な資産を備えなければならない事
④社会福祉事業の他に公共事業または収益事業を行う事も出来るが、特別の会計として経理する事
⑤役員の欠格事由が厳格である事
⑥国または地方公共団体による助成および監督がある事
⑦税制上の優遇措置がとられている事、等
介護・試験対策単語233:住宅改修費
在宅の要介護者が自宅で生活しやすいよう住宅を改修する場合に支給される費用。要介護・要支援の区分にかかわらず、上限20万円まで支給。利用者は1割を負担します。
介護・試験対策単語234:主治医意見書
介護保険の要介護度の認定・要支援認定を判断する二次判定の際に必要とし、申請者の主治医がその申請者の疾病、心身の状況などについて医学的な見解を記入した書類・意見書。
介護・試験対策単語235:ショートステイ
在宅の要介護・要支援者が老人短期入所施設や、特別養護老人ホーム等の福祉施設に一時的に短期間(数日~1週間程度)入所し受けるサービスの事です。また、要介護者、要支援者を介護老人福祉施設や介護療養型医療施設に短期入所させ、看護や介護、機能回復訓練などを行う短期入所療養介護(医療系ショートステイ)もある。
利用には、介護支援専門員(ケアマネジャー)が作成するケアプランに位置づけが必要です。
★介護・試験対策単語236:褥瘡(じょくそう)/床ずれ
床ずれの事。寝たきりや身体麻痺などで自力で体位変換ができずに、長期間寝たままで同じ姿勢をつづけた場合に、体の骨ばった部分の身体の一部が圧迫され血液の流れが低下して組織が壊死すること。 あおむけの状態では後頭部や肩甲骨、尾てい骨の上部を指します。横向けでは耳、肩、ひじ等ができやすい箇所をいいます定期的に体位変換が必要。
介護・試験対策単語237:初老期うつ病
初老期に発病する鬱病。若年性のものに比べ精神運動の抑制が軽い一方、不安、焦燥、苦悶感が強く、貧困・罪業妄想をしばしば示します。自殺の危険性が大きく、病前性格は几帳面、まじめ、熱中性、責任感が強いのが特徴です。退行期鬱病、更年期鬱病とも呼ばれています。
介護・試験対策単語238:自立支援
福祉サービスの基本理念のひとつで、被援助者が実現したい暮らしの実現に自ら取り組めるようサポートすること。「福祉サービスは、個人の尊厳の保持を旨とし、その内容は、福祉サービスの利用者が心身ともに健やかに育成され、又はその有する能力に応じ自立した日常生活を営む事が出来るように支援するものとして、良質かつ適切なものでなければならない」という規定が盛り込まれている。
介護・試験対策単語239:シルバー人材センター
60歳以上の高年齢者が自主的に運営する公益法人で、会員である高齢者の能力や希望に応じて臨時的・短期的な仕事を提供しています
介護・試験対策単語240:シルバーハウジング
60歳以上の単身者・夫婦を対象とした高齢者世話付き住宅。高齢者が安全に暮らせるよう、安否の確認や緊急時の対応などのサービスが生活援助員から提供される公営(公共)住宅。
介護・試験対策単語241:申請代行
市町村に申請する介護保険の事務手続きを、介護支援専門員(ケアマネジャー)が代行する事をいいます
★介護・試験対策単語242:身体介護
入浴、排泄、着替え等、直接要介護者の身体にふれて行なう介護のこと。訪問介護スタッフ(ホームヘルパー)等、事業者が提供する介護援助サービスもあります
介護保険制度のサービス上では、利用者の身体に直接接触して行う介助サービスと定義され「生活援助」との区別がされています。「生活支援」より比較的重い方や重介護の方の利用が多く、要介護1以上の方が訪問介護サービスの一つとして利用できます。
★介護・試験対策単語243:身体拘束
介護サービス等の利用者の行動を制限する行為である。例えば、車いすやベッドに縛るなどして固定すること、特別な衣服によって動作を制限すること、過剰に薬剤を投与し行動を抑制すること、鍵付きの部屋に閉じこめることなどが該当する。 介護保険事業者には、身体拘束禁止ケアの手引きがあります。身体拘束を行なうには、家族の承諾や、カルテ開示等 の取り決めがあります。 身体拘束は利用者に対して身体的・精神的・社会的な弊害をもたらすことが多いことから、介護保険制度では身体拘束を原則禁止している。
介護・試験対策単語244:失行
運動機能に問題はなく行動する意思も十分あるものの、日常生活の動作や意思通りの行動がうまくできない事を指します。
介護・試験対策単語245:失語症
脳の損傷によって、言語機能が障害を受けた状態をいいます。ブローカ失語、ウェルニッケ失語、健忘失語があります。
介護・試験対策単語246:失認
精神や末梢神経、感覚器に障害がないにも関わらず、物や音、重さ、形を認識できない状態を指します
介護・試験対策単語247:腎不全
腎臓の機能が極度に低下し、老廃物を排出し水分および電解質の平衡を維持する事ができない状態。
急激に広範囲な腎組織の破壊を起こした急性腎不全の多くは、治療出来る。慢性腎不全の予後は悪い。原因は急性では抗生物質、重金属等による中毒性の腎細胞破壊や心筋梗塞、また出血等からくる腎の虚血があげられる。慢性腎不全の場合は、糖尿病や高血圧症からくる血管に病変や感染の再発等がある。食事療法、透析療法、腎移植等の治療法がある。腎不全の為、水と電解質のバランスの異常、老廃物の蓄積、アシドーシス等が現れている状態を尿毒症という。
介護・試験対策単語248:身体障害者福祉司
身体障害者更生相談所や福祉事務所で、身体障害者の福祉に関して福祉事務所員に技術指導を行い、身体障害者の相談・調査・更生援護の要否や種類の判断、本人への指導等の業務のうち、専門的技術が必要な仕事を行う仕事。身体障害者福祉司の仕事に5年間従事すると、社会福祉士の受験資格を得ることができます。
介護・試験対策単語249:身体障害者手帳
身体障害者福祉法にもとづいて交付され、補装具、更生医療の給付、施設への入所等身体障害者福祉法上の各種の援助を受ける場合や税の減税、鉄道運賃の割引等各種の制度を利用する為の、いわば身体障害者である事の証票。
手帳交付の手続きは都道府県知事の指定する医師の診断書を添付して交付申請書を都道府県知事に提出する。手帳は18歳未満の児童にも交付される。対象となる障害は、音声機能・言語機能またはそしゃく機能の障害。内部機能障害(心臓、じん臓、呼吸器、ぼうこう、直腸、小腸またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能障害で、永続し、かつ、日常生活が著しい制限を受ける程度であると認められるもの)、視覚障害、肢体不自由、聴覚または平衡機能の障害、で障害の程度により1級から6級の等級が記載される。
介護・試験対策単語250:心不全
心不全とは、あらゆる心臓疾患の末期症状であり、心臓のポンプ機能が 低下し、全身の臓器組織に必要な血液を循環できなくなった状態。
うっ血性心不全…心不全により、肺循環系にうっ血を生じたものを左心不全、体循環系にうっ血を生じたものを右心不全という。左心不全の症状には呼吸困難、起座呼吸、心臓喘息発作、乏尿等が、右心不全の症状には浮腫、腹水等がみられる。
局所の静脈や毛細血管内に静脈血が増加している状態をうっ血という
介護・試験対策単語251:心臓弁膜症
先天性弁膜症と他疾患に合併する後天性弁膜症に大別される。後天性弁膜症の原因としては、リウマチ熱、梅毒、細菌性心内膜炎、動脈硬化症等があり、リウマチ熱や梅毒によるものは急速に減少している。リウマチ熱による僧帽狭窄症、梅毒による大動脈弁閉鎖不全症が代表的心臓弁膜症であるが、最近は動脈硬化性心臓弁膜症が多く、時には、起立性低血圧や不整脈による失神で発症する事もある。虚血性心疾患とともに、うっ血性心不全の原因疾患として重要である。先天性疾患の一つ。
介護・試験対策単語252:心身障害者
身体または精神に相当程度の障害をもつ者の総称。
介護・試験対策単語253:神経痛
痛みが生じたそれぞれの神経の名称。原因は様々であり、原因不明のもの、ウイルス感染によるもの、外傷 によるもの、または神経障害をきたす疾患に随伴するものがある。
坐骨神経痛、三又神経痛、肋間神経痛が代表的なものである。特発生、すなわち原因不明のものでは、痛みは反復するものの、その持続時間は短く、他覚的所見が乏しい為、痛みの範囲や程度は本人の訴えにより把握するほかない。症候性の場合、その原因として骨病変、帯状疱疹、腫瘍、代謝障害等が背景にあり、疼痛は持続する事が多い。特定の抹消知覚神経の走向に沿って激痛発作が起こる疼痛症候群の事。
介護・試験対策単語254:シルバーサービスガイドライン
在宅介護、在宅入浴、在宅配食、福祉用具賃貸(販売)、日帰り介護(デイサービス)、短期入所生活介護(ショートステイ)の各サービスについてガイドラインが定められている。シルバーサービスを行う民間事業者が最低限満たすべき基準。
介護・試験対策単語255:四肢麻痺(ししまひ)
両上肢、両下肢に運動麻痺が起こった状態のこと。脳障害や脊椎髄損傷などが原因となり起こる場合が多い。
介護・試験対策単語256:施設サービス計画
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)、介護老人保健施設、介護療養型医療施設(2018(平成30)年3月廃止)の3施設(介護保険施設)において、提供するサービスが漫然かつ画一的なものとならないよう、施設のケアマネジャー(介護支援専門員)が個別に作成するケアプラン。
記載すべき事項としては、利用者(入所者)の氏名、年齢、認定日、要介護状態区分、サービス計画作成日、担当者会議などの基本情報はもとより、利用者と家族の意向、利用者の抱える健康上、生活上のニーズ(解決すべき課題)、医学的管理の内容と留意点、サービスの目標や達成時期、具体的なサービス内容とスケジュール、利用者と家族の同意、担当ケアマネジャーの氏名などがある。介護保険施設にあっても、要介護状態改善のための努力や在宅での生活を念頭においた支援が求められる。
また、施設サービスとは、介護老人福祉施設、介護老人保健施設、介護療養型医療施設で提供される食事、入浴、介助などのサービスのこと。有料老人ホームは介護保険上で施設ではなく居宅とみなされるため、そこで受けるサービスは居宅サービスという。
❤︎介護・試験対策単語257:社会福祉士
社会福祉士及び介護福祉士法に基づき、国家試験に合格し厚生労働大臣の免許を受けた者。社会福祉の専門的知識および技術をもって、身体上もしくは精神上の障害があること、または環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導、福祉サービスを提供する者、または医師その他の保健医療サービスを提供する者その他の関係者との連絡および調整その他の援助を行う専門職である。介護保険制度においては、市区町村の地域支援事業における包括的支援事業を適切に実施するため地域包括支援センターに配置されている。
介護・試験対策単語258:社会保険診療報酬支払基金
健康保険法等の規定による療養の給付及びこれに相当する費用について、診療担当者から提出された診療報酬請求書を審査し、診療報酬の迅速適正な支払いを行うことを目的に設立された法人。各都道府県に1か所ずつ事務所を持つ。
★介護・試験対策単語259:終末期ケア/ターミナルケア
終末期(数週間から6ヶ月程)の医療・看護・介護。治癒の見込みがなく、死期が近づいた患者(利用者)に対し、延命治療中心でなく、患者の人格を尊重したケア中心の包括的な援助を行うこと。身体的苦痛や死に直面する恐怖を緩和し、残された人生をその人らしく生きられるよう援助を行う。
介護・試験対策単語260:主治医
ある患者(利用者)や家族の診療を長期的に担当する、かかりつけの医師のこと。また病院等では、ある患者に関し複数の医師が関与するが、その中でも診察から治療までのすべての過程で中心的に担当する医師のこともいう。介護認定審査会での審査・判定(二次判定)を行う際は、主治医の意見書が必要。
介護・試験対策単語261:償還払い
福祉や医療のサービスにおいて、利用者がサービスに要する費用の全額をいったんサービス提供事業者に支払い、その後、申請により、保険者から利用者負担分を除いた額について払い戻しを受けること。介護保険制度においては、(介護予防)特定福祉用具販売と(介護予防)住宅改修の利用時や、1割または2割の自己負担の合計が高額になった場合の高額介護サービス費や、要介護認定の効力が生じる前に居宅サービスを利用した場合の特例サービス費を受けるときなどにこの方式をとる。(→現物給付)
介護・試験対策単語262:心身症
はっきりとした身体の病気や不調があり、その病気の原因や経過が、心理的な要因によって強い影響を受けるもの。診断や治療には心理的要因についての配慮が重要となる。
介護・試験対策単語263:住所地特例
被保険者が居住地と異なる市区町村にある医療施設や介護保険施設等に通所や入所をした場合でも、原則住民基本台帳上の住所のある市区町村が保険者になると定められた、介護保険に適用されている特例措置のこと。
介護・試験対策単語264:失語
声を出す器官や聴覚器官の障害がないのに、言語機能(話す、聞く、書く、読む)の一部、または、全てが失われた状態。
介護・試験対策単語265:社会福祉
貧困、要扶養、疾病、心身の障害、高齢などによる問題の緩和や解決を目指す社会の施策や活動。
介護・試験対策単語266:社会保障
憲法に記された国民が健康で文化的な最低限度の生活を保障するための制度。具体的には、社会保険、公的扶助、社会福祉、保健医療と公衆衛生など。
介護・試験対策単語267:シニア向け分譲マンション
バリアフリーや食事の提供、共有施設でのレクリエーションなど、高齢者が住みやすいようにバリアフリー設計、緊急時のコールボタン、トイレや浴室の手すり設置などの設備が整った分譲マンション。また、重度の要介護者への対応は、施設内での対応が難しい場合も多い為、退去になるケースもあります。有料老人ホームとの違いは、マンションの転売、相続などができる点。
❤︎介護・試験対策単語268:視能訓練士
眼科で、医師の指示のもとに視能検査を行うと共に、斜視や弱視の訓練治療なども行う専門職(国家資格)。保健所・学校・職場などでの集団検診や視るための補助具の選定なども行う。
介護・試験対策単語269:社会的入院
医学的には重篤でなく、在宅での療養が可能であるにもかかわらず、家庭の都合などで長期にわたって病院で生活をしている状態。患者の社会復帰を阻害し、一方で医療費を無駄に使っていると社会問題化されている。
介護・試験対策単語270:シャワー浴
浴槽に入る代わりにシャワーを使用して清潔にすること。体力低下など、入浴の負担が大きい場合に行う。
介護・試験対策単語271:周辺症状/BPSD
認知症の症状のひとつで、周辺症状といわれていた徘徊や異食、暴力などの行動障害に加えて、抑うつ、強迫、妄想などの心理症状を総じた呼称。BPSD(behavioral and psychological symptoms of dementia)、行動・心理症状ともいう。脳の細胞が壊れたことによる中核症状(記憶障害や判断力の低下、失語など)に対して、二次的に表れる症状のことで、性格や環境によって出る症状や出方に違いがある。
介護・試験対策単語272:障害区分認定
障害者総合支援法に基づき、障害者が必要とする介護の時間を統一の基準で算定し認定するもの。非該当、区分1~区分6までの7段階に分けられ、区分に応じて、受けられる福祉サービスが決まる。
介護・試験対策単語273:小規模多機能型居宅介護
地域密着型サービスに位置づけられている介護サービスのひとつで、日中通って過ごす(デイサービス)、家に来てもらってサービスを受ける(訪問介護)、泊る(ショートステイ)機能を備え、利用者の状況に応じて柔軟に組み合わせてサービスを提供するもの。
どのサービスもいつも顔なじみの職員が対応出来るメリットがあるとされています。介護保険制度下の居宅サービスでサービスは要支援1以上、または要介護1以上の方が適用となり、地域密着型サービスの一つです。
介護・試験対策単語274:小地域福祉活動
地域の町内会・自治会などが、地域住民のために地域の実情(生活環境、年齢層など)に合ったさまざまな支え合い活動を行うこと。具体的には趣味を通して交流するふれあいサロンや、見守り活動など。
介護・試験対策単語275:シルバーマーク
シルバーサービス振興会が交付するマーク。介護サービスなどのシルバーサービスを高齢者が安心して利用できるよう、介護保険の基準を上回る人員配置を義務付けるなど厳しい品質審査を行い、良質な介護事業所にはシルバーマークを交付する。利用者がよりよいサービスを選ぶ目安となる。
❤︎介護・試験対策単語276:主任介護支援専門員
ケアマネジャーの資質や専門性の向上を目的に創設された資格の名称。所定の実務経験を積んだ介護支援専門員有の資格者が、所定の研修を受け与えられます。
具体的な、業務内容としては、介護保険サービスや他の保健・医療・福祉サービスを提供する者との連絡調整や他の介護支援専門員を統括する役割を担い、助言・指導などケアマネジメントが適切かつ円滑に提供されるようにする職務を行います。
また地域包括支援センターや特定事業所加算を取得する一部の事業所では、主任介護支援専門員の配置が義務とされています。
介護・試験対策単語277:職務手当
特定の職務に対して必要とされる特殊な技術や技能、資格、複雑制、責任度等に対応して支給される手当のことです。
一般に職務手当は企業の事情や考え方で種類も支給する手当の額も様々です。介護職の場合一般的に介護職員として職務に従事することで支給される手当として、資格や夜勤等の手当の総称として使用されたりする場合があります。
介護・試験対策単語278:処遇改善手当
介護職では「介護職員処遇改善加算」と呼ばれ介護の離職率が高いことを還りみて介護の現場に携わる職員に対して給与面で報いるために創設された加算金のことです。
但し、交付金の使い方は規制がなく給与ではなく福利厚生に使うかなどは事業者次第なので必ずしも給与に加算されるものではなく、また交付金を受けていない事業所もあります。
★介護・試験対策単語279:食事介助
嚥下(えんげ)障害のある高齢者や障害者などひとりでうまく食事ができない方のために介助を行うことをいいます。
栄養を取りにくい高齢者が口から食べることで、口内や腸などの機能保持と健康を保ち免疫機能が活性化させ病気を予防したり病気から回復する力をつけ、また食べる意欲や食べる楽しみ、食べる喜びが得ることを目的として行います。
そのため食事を拒否する人に対して食欲を持たせることなども食事介助に含まれるとされ、食前、食事、食後の食事環境をトータルでサポートします。
介護・試験対策単語280:住宅型有料老人ホーム
65歳以上の方の居住施設で、老人福祉法において分けられる3種類の老人ホームの1つで、介護付有料老人ホームよりも軽度の要介護者や、自立・要支援状態の高齢者を受け入れる施設です。
入居者は食事サービスや生活支援などのサービスを受けることが出来ますが、介護スタッフが常駐していないため、介護が必要になったときは入居者自身の選択により外部の事業者と契約して、訪問介護や通所介護などの在宅サービスを受けながら居室で生活することが出来ます。
❤︎介護・試験対策単語281:准看護師
看護師が国家資格免許なのに対し都道府県知事の免許を受けて医師と看護師からの指示に従って補佐的な業務を行う職に就く人をさします。
具体的な、業務内容としては患者様の薬の管理や健康状態のチェック、診療の補助、などを行います。准看護師になるには中学又は高校卒業後に、准看護師養成所で2年間の勉学の後、あるいは中学校卒業後に、高等学校衛生看護科で3年(定時制4年)の勉学の後、准看護師試験に合格すれば資格がもらえます。
介護・試験対策単語282:自立度
高齢者が日常生活のなかでどれくらい自立して行うことができるかを測定するための指標で要介護度を判定する際の参考となり、例えばコンピュータによる一次判定や介護認定審査会における審査判定の際の参考として利用されます。
「障害高齢者の日常生活自立度」と「認知症高齢者の日常生活自立度」を示す2つの判定基準があり「障害高齢者の日常生活自立度」の判定基準は生活自立(ランクJ)・準寝たきり(ランクA)・寝たきり(ランクB、ランクC)と分類され「認知症高齢者の日常生活自立度」は自立・I・IIa・IIb・IIIa・IIIb・IV・Mの8段階がありIに近い方が軽く、IVに近くなるほど重くなります。
す
介護・試験対策単語283:スロープ
階段のような段差ではなく、なだらかな勾配があり、車いすで利用可能な通路の事。バリアフリー対策のひとつとして、様々な施設や建物で広がっています。
介護・試験対策単語284:睡眠障害
不眠症や、いびき、歯ぎしり、頻尿、寝言のほか、睡眠時無呼吸症候群、睡眠時遊行症等の種類があります。睡眠の量やリズムに障害のある状態を指します。
★介護・試験対策単語285:ストーマ
ストマとも呼ばれます。人工肛門、人工膀胱の排泄口の呼び名。神経がなく痛みを感じないので、使用者は傷つかないように取扱いに注意する必要があります。
介護・試験対策単語286:ストレッチャー
寝かせた状態で移動出来る車付きベッドの事。高さ、背上げ調節・折りたたみ調節を備えたタイプや、点滴器具・酸素ボンベ等の医療機器を備えられるもの等があります。
介護・試験対策単語287:スキナー
レバーと餌皿がついた箱(=スキナー箱)の中に空腹のネズミを入れ,特定の反応をすると飼が与えられるような状況を作り、ネズミが偶然レバーにふれ,餌を食べられることが繰り返されると,ネズミは効果のない反応をすることをやめ,レバー押しの反応の生起率が高くなった。逆に,別の反応により常に罰が与えられる場合には,その反応の生起率は低くなった。
「行動は、その結果によって影響を受ける」とし、強化子を活用することによって,望ましい行動を成立させたり,望ましくない行動を消去させたりする。このような生活体験の学習の過程を「オペラント条件づけ」という。
介護・試験対策単語288:スタビライザー
安定装置。リハビリテーション分野で特に頻回に用いられるものに、起立歩行障害児(者)の立位安定装置がある。これは、底面積の広い硬板に骨盤帯つき長下肢装具を固定したもので、立位における平衡機能を促進(助長)する為に用いる。一般的に用いられている言葉で、専門用語ではなく、したがって随所で使用されている。
介護・試験対策単語289:スーパービジョン
スーパービジョンとは、ソーシャルワーカー自身が複雑な問題に直面し対応に困難を感じたとき、相談に乗ったりアドバイスを与えること。それを行う人をスーパーバイザーといいます。所属機関の運営・管理のための行政機能、ワーカーの技術の向上させる教育的機能があります。
★介護・試験対策単語290:手浴
ベッド上で寝具を濡らさない工夫をして身体の前部に湯の容器を置いて洗う。
座位保持が不可能な場合は、横向きになって片手ずつ洗う。
つめ切りは、手浴の後の行う事。部分浴の一種で、ぬるめの湯に手を入れて暖めた後、石鹸(洗剤)で洗い、次に湯の温度を少し高くして温める。
タオルで水分をふき取り、ベビーオイルやハンドクリームで肌を整える。
手浴は、疾病や障害によってセルフケアが困難になり、床上安静を余儀なくされている患者に清潔ケアとして実施され、経験的には爽快感の得られる看護術の一つに位置づけられている。また、手首まで浸かる洗面器やボウルに、熱めのお湯(入浴時よりやや高めの温度)を注ぎ、精油を1~3滴落としてよくかき混ぜ、手を10分位浸す。足浴のように手の自由がないので、精油の香りを楽しみながら、手の平のツボを刺激したりする方法もある。
慢性的な肩こり・頭痛持ちの者、緊張しやすい性格の者等にも有効な手段である
介護・試験対策単語291:睡眠障害
医学的に正常な睡眠がとれていない状態のことを指すもの。寝つきが悪かったり睡眠が維持できない不眠症、夜間十分睡眠をとっても日中に過度に眠気が生じる過眠症といった多様な症状がある。
介護・試験対策単語292:スクリーニング
ふるいにかけて条件に合うものを選び出すことで、介護・福祉の場合は社会福祉サービスを希望する人に対して一定の基準や要件から介護予防ケアマネジメントや介護予防サービスにつなげていくことやケアマネジメントの過程で、要援護者あるいはその家族からの相談や調査・聞き取りから単純な問題、複数の複雑な問題、緊急対応が必要な問題の3種に分類する場面などの意味として用いられています。
他に、もの忘れや認知症の疑いがある人を選別するテスト(スクリーニングテスト)や特定の疾患を発見するために行う集団検査のこと(マススクリーニング)などに用いいられたりしてます。
介護・試験対策単語293:スティグマ
貧困や心身の障害への劣等感や屈辱感。またそれらに対する差別や偏見、社会的な不利益のこと。
せ
❤︎介護・試験対策単語294:生活相談員
利用者の相談、援助等を行うために、特別養護老人ホーム、指定介護老人福祉施設、デイサービス(通所介護)の人員基準で安定的な事業運営のため1名以上の常勤配置が義務付けられた人員の職種名。
介護・試験対策単語295:生活保護制度
生存権保障を規定した憲法25条の理念にもとづき、国が生活に困窮するすべての国民に対して、その困窮の程度に応じ必要な保護を行い、その最低限の生活を保障するとともに、自立助長する事を目的とした施策。生活保護基準がナショナル・ミニマムを担うという役割を果たしてきた。生活保護基準の決定は厚生労働大臣に委ねられているが、要保護者の年齢別、性別、世帯構成別、所在地域別その他保護の種類に応じて必要な事情を考慮し、最低限度の生活需要に対して過不足ないものでなければならない事が規定されている。
★介護・試験対策単語296:清拭(せいしき)
入浴できない要介護者に対して、温かく濡れたタオル等で身体を拭き、清潔さを保つ事です。血行を促進し床ずれ防止にも役立ちます。 全身に対して行う全身清拭と、汚れた部分などだけに行う部分清拭がある。
❤︎介護・試験対策単語297:精神保健福祉士/PSW
精神障害者福祉施設や精神科病院などに勤務し、精神障害者の相談援助業務に携わる専門職(国家資格)。具体的な、業務内容としては精神障害者の保健や福祉に関する専門的な知識および技術を有し、各地の保健所や精神保健福祉センターなどの公立施設に勤務し精神的な障害のある人やその家族の相談に応じて、日常生活がスムーズに営めるように支援したり社会参加に向けた支援活動を行ったりします。
国家資格である。精神保健福祉士となるには、指定試験機関財団法人社会福祉振興・試験センターが実施する精神保健福祉士試験に合格し、精神保健福祉士登録簿に所定の事項の登録を受けなければならない。
精神(科)ソーシャルワーカー、PSW(Psychiatric Social Worker)とも呼ばれる。
介護・試験対策単語298:精神保健福祉センター
都道府県および指定都市が設置する機関で、精神保健および精神障害者の福祉に関する相談および指導のうち複雑または困難なものを行う事、精神医療審査会の事務を行う事、精神保健および精神障害者の福祉に関する知識の普及を図り、および調査研究を行う事、精神障害者通院医療費公費負担制度および精神障害者保健福祉手帳の申請に対する決定に関する事務のうち専門的な知識および技術を必要とするものを行う事を業務とする。精神保健福祉法にもとづく施設。
介護・試験対策単語299:精神科デイケア施設
施設長は医師とされ、看護師、作業療法士、精神科ソーシャルワーカー、臨床心理技術者等が配置されている。設置主体および運営主体は地方公共団体である。回復途上にある精神障害者に対して、通所による利用を通じて、適正な医学的管理のもとに生活指導および作業指導等を行い、円滑な社会復帰を図る事を目的とする施設。
介護・試験対策単語300:生活技能訓練
行動療法的考えが基本にあり、社会生活を対人場面を中心に細かく分析し、それに対応出来るように細かで具体的な学習用のプログラムを作成し、それにもとづいて練習・実習するもの。また、社会生活技能訓練、SST等とも呼ばれ、認知行動療法の一つでもある。コミュニケーションを要する日常の出来事に対して、ロールプレイを用いて練習する。この方法の特徴として、批難(批判)しない、相手の意見を受け入れる、自分の意見を適切に表現するどの特徴があり、社会復帰を要する施設で取り入れられている。心療内科、精神科等の病院では診療報酬を得る事も可能である。
介護・試験対策単語301:成年後見制度
判断能力が不充分な精神障害者、知的障害者、認知症等で原因で判断能力が十分ではないと判断されたの人の為に、財産上の法律行為(財産管理・契約締結・介護保健サービスの手続き等)を代理人が行なう制度です。 家庭裁判所が成年後見人を選任する「法定後見」と、本人が任意で選ぶ「任意後見」があります。
介護・試験対策単語302:成年後見人(専門職後見人)
認知症などで判断能力が十分でない人の認知症、知的・精神障害者等の人の、財産上の法律行為を行なう代理人の事です。家庭裁判所で選任されます。法律で定められた者(本人、配偶者、4親等内の親族、市町村長、検察官等)の申し立てにより、適任と認められた人が成年後見人になれます。
成年後見人には弁護士、社会福祉士などの専門職後見人と、家庭裁判所によって専任される市民後見人がある。
介護・試験対策単語303:前期高齢者
65歳以上、75歳未満の高齢者を指します。 70歳以上になると前期高齢者医療制度が適用され、「高齢受給証」が交付されます。国民健康保険や加入する被用者保険の給付を引き続き受給できる。
介護・試験対策単語304:せん妄
意識障害の一種。意識混濁、幻覚、錯覚、不安、不穏、興奮、場所や時間の感覚が鈍くなる、会話のつじつまが合わなくなるなどが起こる。認知症やアルコール依存症などが原因となる。脳の機能が一時的に低下し、意識混濁や幻覚、錯覚、不安、興奮等の状態になります。
介護・試験対策単語305:せん妄状態
意識障害の一種で意識混濁と幻覚、錯覚、不安、不穏、興奮を示す状態の事。アルコール依存症、痴呆疾患に伴う事が多い。せん妄状態では、外界の認知が悪くなり、思考や判断が混乱する。目つきは力を失い、表情はしまりがなく、外界への関心も低下する。行動はまとまりを欠き、廊下で放尿をする等の異常な行動がみられる事もある。
介護・試験対策単語306:前立線肥大症
前立腺が肥大し、尿道を押しつぶして排尿障害をおこす病気である。男性に特有のもので、残尿感や排尿に時間がかかる、尿が出ない等の症状がみられる。男子高齢者の80~90%にみられ、頻尿、遷延性排尿・苒延性(ぜんえんせい)排尿等の排尿困難、残尿、尿閉へと進行する。手術療法が有効で、経尿道的にあるいは下腹部切開により行う。
介護・試験対策単語307:切迫性尿失禁
脳血管障害、パーキンソン病、膀胱炎の人に多い。尿を溜められない為に起こる蓄尿障害の一種で、トイレに行くまでに我慢ができずに漏れてしまったり、トイレに入って下着をおろそうとしている間に漏れてしまうもの。自分の意思に反して膀胱が勝手に収縮してしまい、十分に尿を溜める事ができないままトイレに行くので、回数が増えて漏れやすい。また、切迫性尿失禁の場合は、尿をしたいと思っているのに寸前でできないもどかしさがあり、しかも大量にもらしてしまう事から、周りへの羞恥心、自責の念も非常に強くなる。ひどくなると、うつ病になる例も珍しくない。
介護・試験対策単語308:摂食障害
食物を口へ入れ、嚥下するまでの過程における種々の障害。手の機能障害や、口腔内の障害、頭部の筋・口唇・舌・嚥下筋の筋力低下や麻痺等がある。また、食に関連した精神障害で、思春期・青年期の女子に多い極端なダイエットを中心とした拒食症と、反対に多食となる過食症(両者の間にしばしば移行する)を摂食障害という事もある。
介護・試験対策単語309:舌下錠
口腔錠の事で、内服で肝臓を通過する事により、不活化されやすい薬物に応用される。舌下錠は小さくし崩壊が速やかにおき、舌下からの吸収を早くさせる剤型が用いられている。
急速に効果を期待する時に使用する薬で、主に狭心症の治療に使われる。使い方としては、口の中の粘膜から速やかに吸収させて効果を現すので、錠剤をそのまま飲み込んだり、かんだりせず、舌の下に入れて、自然に溶かす。口の中が乾いている時は、水を少し含んで、舌を湿らせてから舌の下に入れる。舌下錠や舌下スプレー等として商品化されている。
介護・試験対策単語310:脊柱管狭窄症
椎間板の変性等の退行性変化によって脊柱管が狭められ脊髄や神経根を圧迫し症状が現れる疾患。
以下の2つに大別される。
馬尾神経症状が主体の腰部脊柱管狭窄症…腰をかけて休むと軽快する間欠跛行(かんけつはこう)、下肢のしびれ、痛み、膀胱や直腸の機能障害が特徴
頸髄の圧迫による症状が主体の頸部脊柱管狭窄症…後縦靭帯(こうじゅうじんたい)骨化症等様々原因による頸髄症と同様に四肢のしびれや歩行障害、排尿障害等が現れる
介護・試験対策単語311:脊髄損傷
脊髄は神経系の下位中枢機能と伝導路機能をもつ為、損傷部以下の弛弾性麻痺、全知覚脱失、膀胱直腸障害等を来す。合併症の予防ならびに社会復帰と自立を目指したリハビリテーション等の機能訓練が重要である。交通事故等の外傷により脊椎の骨折、脱臼に伴い生じる脊髄の障害で、重篤な機能障害を示す。
介護・試験対策単語312:精神障害
精神疾患が原因となって起こる障害。主な精神疾患には、統合失調症、気分障害(うつ病、そううつ病など)、精神作用物質(アルコール、シンナーなど)による精神疾患などがある。
介護・試験対策単語313:仙骨
背骨の下の方にあり、骨盤の中央にある骨。尾骨の上にあり、長めの菱形をしている。
★介護・試験対策単語314:生活援助
日常生活の援助。介護が必要な方へ、訪問介護スタッフ(ホームヘルパー)などが利用者の居宅へ伺い、掃除、洗濯、調理、買い物、ベッドメイキング、薬の受け取り、生活に関する相談や助言などの日常生活の援助を行う行為のことで訪問介護の現場で行われるサービスの一つです。
介護保険制度のサービス上では、利用者に直接触れないサービスと定義され「身体介護」との区別がされています。「身体介護」より比較的軽い方の利用が多く、要支援1以上、または要介護1以上の方が訪問介護サービスの一つとして利用できます。
介護・試験対策単語315:生活習慣病
偏食、運動不足、喫煙、飲酒といった日常の生活習慣が原因となって発症する疾病のこと。代表的なものには糖尿病、高血圧症、脂質異常症、肥満、心臓病、脳卒中などがある。
介護・試験対策単語316:セカンドオピニオン
患者自身が納得のいく治療法を選択するために、主治医以外の医療機関に意見を求めること。癌治療の意思決定に際して特にさかんに行われ、「セカンドオピニオン外来」を設置する病院もある。
介護・試験対策単語317:セラピスト
人々の心身を癒やすための高度で専門性の高い技術や知識を持つ専門職の総称。国家資格である作業療法士、理学療法士、言語聴覚士、民間資格である臨床心理士、音楽療法士など、幅広い職種が含まれている。
介護・試験対策単語318:セルフケア
自らの健康を自身で管理すること。自己管理。外部の支援に頼らず、自分自身で自立的に生命や健康状態の維持に向けた取り組みを行うこと。または、要介護状態になっても、自分自身で身心を健全に保つようつとめること。
介護・試験対策単語319:全国老人クラブ連合会(全老連)
60歳以上の高齢者が心身の健康を保持するための教養講座や、レクリエーションを通して仲間づくりや生きがいづくりを行う全国組織。地域ごとの老人会や老人クラブの運営をサポートする。
★介護・試験対策単語320:全介助
食事、排泄、入浴、移動、体位変換、清潔、視力、聴力、意思伝達など生活をしていく上で必要になる動作全てを全面的に介助を行うことをいいます。食事など個別の事例について援助者が全面的に助ける場合にも用いられます。
援助者が介助しなければ生活をまったく行うことができない状態を全介助状態といいます。生活に必要な動作を本人と介助者のサポートによって行うことを「半介助」といい見守りや誘導だけの場合は「一部介助」といいます。
そ
介護・試験対策単語321:相談援助
福祉事務所等の公的機関が、日常のあらゆる面で問題や悩みを抱える人の相談に応じる事です。 介護保険や社会保障のサービスの現場では、専門員が業務に携わっています
❤︎介護・試験対策単語322:ソーシャルワーカー(social worker)
専門的な知識を持って福祉に関するさまざまな相談に応じる人の職種名であり総称であり、また各地方自治体の福祉事務所で社会福祉士として勤務する公務員の職種名でケースワーカーとも呼ばれます。
具体的な、業務内容としては、福祉事務所や老人福祉施設、児童福祉施設、障害者福祉施設など各々が勤める施設で障害者、児童、高齢者など、地域で福祉サービスを必要としている人の相談に応じ、各種制度・施設の利用方法などを助言したり選んだりし問題解決にあたります。
介護・試験対策単語323:ソーシャルサポートネットワーク
家族、近隣、ボランティア等、非専門的な援助者による援助のネットワーク。
★介護・試験対策単語324:側臥位
横向きに寝た状態。床ずれ防止には、クッションや枕を背中や足の間に入れると効果的です。
介護・試験対策単語325:措置入院
精神保険指定医2名以上の診断結果をもとに、精神障害の為自傷・他傷の恐れのある人を強制的に入院させる事をいいます。都道府県知事の指示で医療および保護を目的に行われます。
介護・試験対策単語326:措置費
各法律に基づく福祉の措置に要する経費。 社会福祉施設利用の措置の場合は利用者サービスに必要な人件費・維持管理費等を内容とする事務費と、利用者の直接処遇に要する生活費などの事業費からなる。 措置費単価は厚生労働大臣が決定。
介護・試験対策単語327:躁鬱病
今日の国際疾病分類やアメリカ精神医学会診断基準では、躁うつ病ではなく気分障害という名称が使われている。
内因性精神障害の一つ。情動の異常を示すもので、躁状態のみ、あるいはうつ状態のみを繰り返すもの(単相性)と、躁とうつとを交互に繰り返すもの(両相性)とがある。
介護・試験対策単語328:ソロモン(Solomon,B.)
ソロモンは、エンパワメント概念をソーシャルワーク理論に導入し、個人が持っている素質や能力ではなく、差別的・抑圧的な環境によって、人々は無力な状態に追いやられるのだと主張し、問題の主因を個人の精神内界に求め治療する,従来の援助モデルを批判した。 問題解決の主体者になれるようパワーの欠如状態を減らすことを目指して支援するアプローチを主張した。
介護・試験対策単語329:装具
障害のある四肢や体幹を固定したり矯正したりするものの総称。四肢や体幹の機能障害の軽減するための補助器具も含む。
介護・試験対策単語330:尊厳死
おもに癌などの疾病が原因で治癒の見込みがないと診断された患者が、自らの意思で延命処置を行わずに、人間としての尊厳を保ちながら死を迎えること。
た
介護・試験対策単語331:対人社会サービス
対人社会サービスとは、利用者に提供されるソーシャルサービスの中で、対人関係を基点にして提供されるサービスのことです。具体的には相談援助活動とか介護援助がこれに当たります。パーソナル・ ソーシャル・サービスの訳ですが、対人福祉サービスともいわれています
★介護・試験対策単語332:ターミナルケア/終末期ケア
終末期(数週間から6ヶ月程)の医療・看護・介護。治癒の見込みがなく、死期が近づいた患者(利用者)に対し、延命治療中心でなく、患者の人格を尊重したケア中心の包括的な援助を行うこと。身体的苦痛や死に直面する恐怖を緩和し、残された人生をその人らしく生きられるよう援助を行う。
ターミナルケア専門の医療機関としては、ホスピスが知られています。類語としてホスピス・ケアがあります。
介護・試験対策単語333:第1号被保険者
介護保険制度において、市区町村が第1号被保険者(65歳以上の者)から徴収する介護保険料。その被保険者が属する保険者(市区町村)の保険給付の財源に直接充当される。保険料の額は、各市区町村が定める。保険料の徴収方法は、年金額が18万円以上(年額)の人は年金からの天引き(特別徴収)、それ以外は市区町村による普通徴収で行われる。
介護・試験対策単語334:体幹機能障害
肢体不自由を大きく3つに分類すると(1)上肢障害、(2)下肢障害、(3)体幹機能障害に分けられます。体幹とは胴体を指しています。
介護・試験対策単語335:第三者評価機関
中立的な立場で評価をする機関。利用者の適切なサービス選択に資するため、介護サービスを提供する事業所のサービスの質を、サービスを受ける人でも、提供するサービス事業者でもない事業者及び利用者以外の公正・中立な第三者機関が、専門的かつ客観的な立場から評価する。
介護・試験対策単語336:第2号被保険者
各種社会保険における被保険者の分類の一種で、年金においては70歳未満の会社員、公務員などの厚生年金、共済年金の加入者、介護保険においては40歳以上65歳未満の人が第2号被保険者に分類される。 第二号被保険者が老年期痴呆、脳血管障害等の老化に起因する特定の疾患により、要介護または要支援認定の申請を行った場合や特に求めない限りは、第二号被保険者には、被保健者証は交付されない。
介護・試験対策単語337:タウンゼント
イギリスの社会学者、社会政策学者で個人,家族,諸集団は,その所属する社会で慣習になっている,あるいは少なくとも広く奨励または是認されている種類の食事を摂ったり,社会的諸活動に参加したり,あるいは生活の必要諸条件や快適さをもったりするために必要な生活資源を欠いているとき,全人口のうちでは貧困の状態にある、とする「相対的剥奪としての貧困」を提示した。
介護・試験対策単語338:宅老所
デイサービスに似ているが、介護保険にはない、きめ細かな対応を特徴とした民間独自の福祉サービスを提供している施設。デイホームともいう。宅老所の良さを制度化したものが、小規模多機能型居宅介護などの地域密着型サービスといわれる。
介護・試験対策単語339:短期入所生活介護(ショートステイ)
在宅の要介護・要支援者が老人短期入所施設や、特別養護老人ホーム等の福祉施設に一時的に短期間(数日~1週間程度)入所し受けるサービスの事です。また、要介護者、要支援者を介護老人福祉施設や介護療養型医療施設に短期入所させ、看護や介護、機能回復訓練などを行う短期入所療養介護(医療系ショートステイ)もある。
利用には、介護支援専門員(ケアマネジャー)が作成するケアプランに位置づけが必要です。
介護保険制度下の居宅サービスでサービスは要支援1以上、または要介護1以上の方が適用となり、地域密着型サービスの一つです。
介護・試験対策単語340:短期入所療養施設
医療的ケアを必要とする要介護の方を在宅で介護にあたっている家族が病気や冠婚葬祭、仕事、旅行などで一時的に介護ができない場合に医療機関や介護老人保健施設が短期間入所を受け入れるサービスです。
具体的には、施設では入所の期間、病院で行われる機能訓練、療養上の管理、看護、医学的管理の下における介護及び日常生活上の世話を行い医療的ケアと福祉サービスを併せ持ったサービスを提供します。
対象者は、65歳以上で、要介護認定の結果、要支援および要介護と認定された者、2号被保険者(40歳以上65歳未満)の者で、要介護認定の結果、要支援および要介護と認定された者。
介護・試験対策単語341:段差解消
段になった場所に台を置いて、その差を小さくしたり、なくす事。 玄関の上がりかまちには、足がしっかり乗せられる広めの台を置く等して工夫します。
介護・試験対策単語342:脱水症
体内の水分がなんらかの原因により失われ、体水分の不足をまねいた状態。
高齢になると細胞のなかの水分量が減少し、体内の水不足に対する予備能や腎機能が低下し脱水が起こりやすくなる。脱水がひどくなると、食欲がなくなったりむかついたり、意識障害をおこしたりする。また、暑い部屋での大量発汗等も考えられる。水分欠乏脱水と食塩欠乏性脱水とでは異なる。
脱水症には2種類の症状がある。
高張性脱水症…体液が高張となり、電解質の欠乏よりも水分の欠乏の方が著明な場合
低張性脱水症…体液が低張となり、水分よりも電解質の欠乏が著明な場合
介護・試験対策単語343:ダナム(Dunham,A.)
ダナムは、地域社会や集団間の関係、又は社会意思決定の権力構造に変化をもたらすようなコミュニティ・オーガニゼーション論 を提唱し、発展にはソーシャルアクション(社会活動)も必要な技術として含むべきであると主張した。
介護・試験対策単語344:第2号保険料
介護保険の第2号被保険者(40歳以上64歳以下)の介護保険料。医療保険者により医療保険料と一体的に徴収される。
介護・試験対策単語345:代理受領
本来、被保険者に対して支払われる保険給付費用を、サービスを提供した事業所・施設が代わりに受け取ること。介護保険制度は、代理受領による現物給付を原則としている。
介護・試験対策単語346:脱水症状
大量の発汗、発熱、下痢、嘔吐などにより体内の水分が失われ、水分や電解質が欠乏した状態のこと。治療をせずに放置すると死に至る場合があるほか、脳梗塞や心筋梗塞を併発する場合もある。
ち
介護・試験対策単語347:知的障害者福祉司
知的障害者福祉法にもとづき都道府県は設置する知的障害者更生相談所に置かれる、知的障害者の福祉に関する事務に専門に携わる職員の事。
市町村はその設置する福祉事務所に置く事が出来る。大学において指定された社会福祉に関する科目を修めて卒業した者、指定された知的障害者・福祉事業従事職員養成学校、施設を卒業した者、知的障害者の福祉に関する事業に2年以上従事した経験を有する社会福祉主事、医師、知的障害者福祉司として必要な学識経験を有する者、から任用される。
介護・試験対策単語348:知的障害者更生施設
18歳以上の知的障害者を入所させて保護するとともに、その更生に必要な指導および訓練を行う施設。
入所施設と通所施設がある。医師、保健師または看護師、生活支援員、作業指導員等が配置される。通所による更生の分場の設置が認められている。知的障害者福祉法にもとづき設置される知的障害者援護施設の一種である。
介護・試験対策単語349:地域包括支援センター
2005年に高齢者や家族の総合的な相談を受付けたり、 地域福祉の増進と保健医療の向上のために必要な援助を行う機関。介護予防マネジメント、虐待防止、医療の向上、個々の健康状態を把握して介護が必要にならないようにアドバイスする等、地域内で包括的な介護支援を行います。主に主任ケアマネジャー・社会福祉士・保健士が配置されています。
主な業務は
①包括的支援事業(介護予防ケアマネジメント業務、総合相談支援業務、権利擁護業務、包括的・継続的ケアマネジメント支援業務)
②介護予防支援
③要介護状態等になるおそれのある高齢者の把握など
介護・試験対策単語350:地域密着型介護サービス
地元で利用出来るように設置された介護サービス。
①認知症対応型通所介護
②認知症対応型共同生活介護
③小規模多機能型居宅介護
④認知症対応型共同生活介護
⑤夜間対応型訪問介護
⑥地域密着型介護老人福祉施設入居者生活介護
以上の6種類があります。
介護・試験対策単語351:地域支援事業
介護保険制度において、被保険者が要介護状態や要支援状態となることを予防するとともに、要介護状態等となった場合においても、可能な限り、地域において自立した日常生活を営むことができるよう支援するため、市区町村が行う事業。「介護予防・日常生活支援総合事業」「包括的支援事業」「任意事業」からなる。
介護・試験対策単語352:地域密着型介護予防サービス
地元で利用出来るように設置された介護予防の為のサービスです。
①介護予防認知症対応型共同介護
②介護予防小規模多機能型居宅介護
③介護予防認知症対応型通所介護
以上の3種類があります。
★介護・試験対策単語353:長坐位
坐位の一種で、両下肢をのばした状態で座る姿勢をいう。
両下肢麻痺の場合の基本的な動作肢位である。また、痙直型四肢麻痺の場合は、股関節を十分屈曲できず、骨盤は後傾し、仙骨部で支持している。坐位の基底面上に重心を保つ為に、体幹を過剰に屈曲しており、 肩を挙上し、後頭部を短縮しながら、周囲を見る為に頭部を挙上する。股関節は、軽度屈曲・内転・内旋、膝関節屈曲、足関節は底屈している為、支持面は狭く不安定である。
長坐位は股関節の屈曲とともに体幹の伸展や股関節の外転・外旋・膝の伸展という複雑な運動の分離を必要とする。全体的運動に支配されている痙直型四肢麻痺児にとって、長坐位は非常に苦手な姿勢となる。そのうえ支持面が狭く、上肢で支持する事もできない為、多くの子どもは長坐位をとる事が難しく、そのような子どもはとんび座りを好む。
介護・試験対策単語354:中心静脈栄養
心臓近くにある太い静脈(中心静脈)に細管を挿入し、栄養液を注入する方法です。高いカロリーの栄養を投与できます。なお、通常の点滴には中心静脈を使いません。
★介護・試験対策単語355:チューブ栄養
経管栄養ともいいます。口から栄養をとれない人に、身体の外から消化器管にチューブを通し流動食を送る事です。
介護・試験対策単語356:地域医療介護総合確保基金
地域医療介護総合確保基金とは 2014年6月に成立した医療介護総合確保推進法(正式名称:地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律)に基づき、消費税の増収分を活用して各都道府県に設置した財政支援制度。
基金を充てて実施する事業は下記の範囲として定められている。
①地域医療構想の達成に向けた医療機関の施設又は設備の整備に関する事業
②居宅等における医療の提供に関する事業
③介護施設等の整備に関する事業
④医療従事者の確保に関する事業
⑤介護従事者の確保に関する事業
介護・試験対策単語357:地域福祉計画
地域の福祉施策について、各自治体における方針や整備すべき社会福祉サービスなどについて目標が明記されたもの。社会福祉法において地域福祉の推進が求められ、施設福祉中心であった従来の福祉制度の見直しが行われている。
介護・試験対策単語358:地域包括ケアシステム
高齢者が住み慣れた地域でできる限り継続して生活を送れるように支えるために、個々の高齢者の状況やその変化に応じて、介護サービスを中核に、医療サービスをはじめとするさまざまな支援(住まい、医療、介護、予防、生活支援)を、継続的かつ包括的に提供する仕組みをいう。
介護・試験対策単語359:地域型在宅老人介護支援センター
在宅老人介護支援センターの中でも、より身近な地域での相談などを行う機関。
地域で暮らす高齢者の実態把握や調査、保健福祉サービスの利用申請受付や申請手続の代行、自宅を訪問して在宅介護に関する指導や助言など、よりきめ細かなサービスを提供する。
窓口機能をもった機関として、地域包括支援センターと併存を続けている市区町村もある。
介護・試験対策単語360:地域防災計画
市区町村が災害予防や災害復旧のための業務などを具体的に定めた計画のこと。
2006年、内閣府は高齢者や障害者など、1人で避難することが難しい要援護者のための「災害時要援護者の避難支援ガイドライン」を策定し、それを受け各地域では要援護者を登録した災害時要援護者台帳を作成している。
介護・試験対策単語361:地域密着型サービス
認知症や寝たきりになっても住み慣れた地域での生活が継続できるよう、2006年から新たに介護保険に創設されたサービス群。小規模な施設や居宅サービスが特徴で、グループホーム、地域密着型特定施設、小規模多機能型居宅介護、定期巡回・随時対応型訪問介護などがある。
介護・試験対策単語362:地域密着型特定施設入居者生活介護
要介護認定を受けた高齢者が、市区町村の指定を受けた入居定員30人未満の有料老人ホームなどで、食事や入浴などの日常生活上の支援や、機能訓練などを受ける施設サービス。
★介護・試験対策単語363:痴呆症(認知症)
脳細胞の変質や脳疾患などが原因で、認知機能が低下し、日常生活や社会生活に支障が生じる状態のこと。アルツハイマー型、脳血管性などの種類がある。かつては痴呆症と呼ばれていたが、2004年に厚生労働省や医師会が呼称を認知症に統一した。
介護・試験対策単語364:超高齢社会
WHO(世界保健機構)の定義では、人口に占める65歳以上高齢者の割合(高齢化率)が7%を超えた社会を「高齢化社会」、14%を超えた社会を「高齢社会」、21%を超えた社会を「超高齢社会」という。わが国は、1994年に高齢社会、2007年に超高齢社会に達した。
❤︎介護・試験対策単語365:聴能訓練士
難聴など聴覚に障害がある人に対して、聴力検査や補聴器の選択・使い方の指導や聴覚の回復・治療などのリハビリを行う専門職。言語聴覚士(国家資格)の業務のうち、聴覚に特化した部分を受け持つ。
つ
介護・試験対策単語366:通所介護(デイサービス)
老人デイサービスセンター等に通わせて、その施設において、入浴、食事の提供等の日常生活の世話、機能訓練、健康状態の確認、その他の日常生活上の世話を行う介護保険給付対象サービスの一つ。また、通所する為に必要な場合にはリフト付き車両等による送迎サービスも行われる。また、デイケアがリハビリテーション中心であるのに対して、デイサービスは生活サービスが中心。
通所介護事業(デイサービス)の指定を受けるには、事業所ごとに都道府県知事又は市町村長に申請し、必要な要件をクリアしなければならない。
利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活が出来るよう、また、家族の介護の身体的・精神的負担軽減や自宅にこもりきりの利用者の社会的孤立感の解消を目的ともしています。
介護・試験対策単語367:杖歩行
杖は、手に持って体を支える歩行補助具です。歩行を安定させ、転倒を防ぐ機能があります。
介護・試験対策単語368:通所リハビリテーション(デイケア)
病気やけがなどの入院生活後に長期のリハビリが必要な高齢者に施設(デイケアセンターなど)で、主に機能回復、日常生活の自立や心身機能回復を目的に日帰りでサービスを提供することです。
利用者は食事や入浴などの日常生活上の支援や、生活機能向上のための理学療法、作業療法、言語聴覚療法等の機能訓練などを主治医の指導をもとに日帰りで通いで受けます。
介護保険制度下の居宅サービスの1つで要支援1以上または要介護1以上の方が適用となり、地域密着型サービスの一つです。
て
★介護・試験対策単語369:摘便
寝たきりや麻痺などで自力で排泄する能力が衰えた人に対して、ゴム手袋にグリセリン、ワセリン等の潤滑剤をつけ肛門から直腸に指を入れ、硬い便を掻き出すこと。医療行為であるが、施設などでは医療職の指導のもと、介護職が行うこともある。
介護・試験対策単語370:デイケア/通所リハビリテーション
病気やけがなどの入院生活後に長期のリハビリが必要な高齢者に施設(デイケアセンターなど)で、主に機能回復、日常生活の自立や心身機能回復を目的に日帰りでサービスを提供することです。
利用者は食事や入浴などの日常生活上の支援や、生活機能向上のための理学療法、作業療法、言語聴覚療法等の機能訓練などを主治医の指導をもとに日帰りで通いで受けます。
介護保険制度下の居宅サービスの1つで要支援1以上または要介護1以上の方が適用となり、地域密着型サービスの一つです。
介護・試験対策単語371:デイサービス/通所介護
老人デイサービスセンター等に通わせて、その施設において、入浴、食事の提供等の日常生活の世話、機能訓練、健康状態の確認、その他の日常生活上の世話を行う介護保険給付対象サービスの一つ。また、通所する為に必要な場合にはリフト付き車両等による送迎サービスも行われる。また、デイケアがリハビリテーション中心であるのに対して、デイサービスは生活サービスが中心。
通所介護事業(デイサービス)の指定を受けるには、事業所ごとに都道府県知事又は市町村長に申請し、必要な要件をクリアしなければならない。
利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活が出来るよう、また、家族の介護の身体的・精神的負担軽減や自宅にこもりきりの利用者の社会的孤立感の解消を目的ともしています。
介護・試験対策単語372:電動車いす
一般の手動いすと異なり、バッテリーを電源とし、モーターによって推進、変速する車いす。道路交通法では、車いすは歩行者として取り扱われ、電動式車いすの性能は歩行者の歩行速度(最高6㎞/h)を超えないものとされている。身体障害者福祉法および児童福祉法にもとづく補装用具の交付品目として指定されている。指先だけでも操作出来る為上肢の筋力不足や動作不自由、あるいは内臓への負担が大きくかかる人に適してしる。
介護・試験対策単語373:定期巡回・随時対応サービス
介護保険の地域密着型サービスのひとつ。服薬や排泄介助(おむつ交換)など、必要なサービスを提供するため、1日に複数回、短時間利用者宅を訪問する定期巡回と、夜間など緊急時に来てもらえる随時対応サービスを組み合わせたもの。
介護・試験対策単語374:てんかん
慢性の脳疾患の一種。突然意識を失う、特徴的な痙攣といった発作を繰り返しおこす疾患。原因不明の突発性と、脳の障害や傷によりおきる症候性がある。
介護・試験対策単語375:定期巡回・随時対応型訪問介護看護
要介護者が、可能な限り自宅で自立した日常生活を、24時間安心して送ることができるよう、心身の状況に応じて、24時間365日必要なサービスを必要なタイミングで柔軟に提供出来るように、定期巡回サービスと随時サービスに加えて、看護師等が利用者の居宅を訪問して、療養上の世話または診療の補助をする訪問看護サービスを組みわせて提供するサービスです。
一事業所で訪問介護と訪問看護を一体的に提供する「一体型」と訪問看護事業所と連携をしてサービスを提供する「連携型」があります。
介護保険制度下の居宅サービスの1つで要介護1以上の方が適用となり、地域密着型サービスの一つです。
と
介護・試験対策単語376:統合失調症
原因不明の疾患で青年期に多く発病し、慢性・進行性に経過し、放置すれば末期には人格欠陥、荒廃に至る。症状は多彩で、主に思考、感情、意欲の面に異常が生じ、幻覚、妄想、させられ体験等が出現する。
治療は、薬物療法、生活療法、精神療法が中心となっている。
従来は、精神分裂病という病名が使われていたが、精神それ自体の分裂と解される事が多く、患者の人格否定、社会的偏見や差別の助長、病名告知の妨げ等につながるとして統合失調症へと呼び名が変更された。内因性精神障害の一つである。
介護・試験対策単語377:糖尿病
インシュリンの欠乏により起こり、血糖値の高い状態が慢性的に続く病気。
体内における糖質に利用が低下し、死亡およびたんぱくの利用が亢進する。尿中への糖の排泄、水と電解質の喪失が起こり、口渇、多飲、多尿、体重減少、全身倦怠感等がみられる。高血糖状態が続くと、腎や網膜、神経障害等の合併症につながる。治療が適切になされなければ、場合によってはケトアシドーシスとなり、糖尿病性昏睡に陥る。また、腎臓での再吸収障害の為尿糖の出る腎性糖尿は別の疾患である。
介護・試験対策単語378:特定施設入所者生活介護
特定施設(有料老人ホーム、軽費老人ホーム等)に入居している要介護者に対して、その特定施設内において、介護サービス計画に基づいて行なわれる入浴・排せつ・食事等の介護、その他の日常生活上又は療養上の世話、機能訓練を指します。 (尚、要支援者に対するものが、介護予防特定施設入居者生活介護です。)
常時10人以上の高齢者を入所させ、食時の提供その他日常生活上必要な便宜を提供し、自炊ができない程度の身体機能の低下等が認められ、または高齢等の為独立して生活するには不安が認められる者であって、家族の援助が困難なものを入所させ、食事の提供その他日常生活上必要な便宜を提供する施設。なお、居住費用(施設・設備費用、光熱水費等)、食事費用、看護・介護職員の加配に要する費用等は利用者負担となる。
介護・試験対策単語379:特定疾病
介護保険の第1号被保険者(65歳以上)は通常、介護保険の要介護・要支援の対象になります。 また、次の16種類の病気を持つ人は、第2号被保険者(40~65歳未満)でも要介護・要支援に認定されます。それらの病気を特定疾病と呼びます。
●16の特定疾病 1:筋萎縮性側索硬化症 2:後縦靭帯骨化症 3:骨折を伴う骨粗鬆症 4:多系統萎縮症 5:初老期における認知症 6:早老症 7:脊髄小脳変性症 8:脊髄管狭窄症 9:糖尿病性神経障害・糖尿病性腎症・糖尿病性網膜症 10:脳血管疾患 11:関節リウマチ 12:パーキンソン病関連疾患 13:閉塞性動脈硬化症 14:慢性閉塞性肺疾患 15:両側の膝関節または股関節に著しい変形を伴う変形性関節症 16:がん末期
介護・試験対策単語380:特定福祉用具
腰かけ便座、特殊尿器、簡易浴槽、入浴補助用具、移動用リフトの吊り具等、介護保険対象の福祉用具のうち、入浴・排泄の際に使用するもので、レンタルに適さないものをいいます。
福祉用具は原則レンタルだが、腰掛け便座や入浴補助用具などの特定福祉用具は購入することができ、制限内であれば購入費の支給が受けられる。
介護・試験対策単語381:特別養護老人ホーム
原則として、65歳以上の者であって、自宅での介護が困難な要介護3以上の重度の人(「寝たきり」や「認知症」などによって自宅での生活が困難)を対象とした公的施設。入居一時金が不要で費用も比較的安価なことから、待機者が多い。特別養護老人ホーム(特養)は老人福祉法上の呼称で、介護保険制度では介護老人福祉施設という。
設備および運営に関する基準(老人福祉法17条)では、特別養護老人ホームについての設備運営の最低基準を定めたもので、構造設備の一般原則を示し、入所定員、設備、職員の配置および資格要件、入所者に対する処遇方法等の管理規程、給食、健康管理、衛生管理等の基準が定められている。
「養護老人ホーム」との違いは、より状態が重い方を受け入れる施設であるところです。
入所者は入浴や食事などの日常生活上の支援や、機能訓練、療養上の世話など介護保険法による公的な介護サービスが受けらます。公的な施設のため低料金で利用出き介護費用以外にも生活費の一部も介護保険が適用されます。
介護・試験対策単語382:特記事項
介護保険の認定調査で用いられる項目のひとつ。 認定の為の基本調査を補う為に面接を行い、定められた調査項目だけでは被保険者の状態を十分説明できない場合、補足事項と特別な医療について記入する特別な項目です。
介護・試験対策単語383:留岡幸助
日本の社会福祉の先駆者で、「感化院」、教育の実践家。「北海道家庭学校」の創始者として知られる。石井十次、アリス・ペティ・アダムス、山室軍平とともに「岡山四聖人」と呼ばれている。
介護・試験対策単語384:トランスファー
車いすから便器に移乗したり、ベッドから車いすへ移乗する事をいいます。
介護・試験対策単語385:特定有料老人ホーム
施設機能の活用を前提として設置運営する小規模の有料老人ホーム。定員は50人未満とされている。
具体的には、以下とされている。
①各戸床面積が25㎡(居間、食堂、台所等が共同利用の為十分な面積を有する場合は18㎡)以上である事
②各戸に台所、水洗便所、収納 設備、洗面設備および浴室を備える事。ただし、共同利用の為の適切な台所、収納設備または浴室を有する場合には、住戸内に台所、収納設備または浴室を有する事を要しない
③前払い家賃を徴収する場合には、高齢者居住法にもとづく保全措置を講じている事
④居住者に対して、介護、食事の提供、洗濯、掃除等の家事、健康管理のいずれかのサービスを提供している高齢者専用賃貸住宅である事
介護・試験対策単語386:特定保健用食品
生体防御機能、生体調節機能、老化抑制機能等の効能が科学的に証明された食品について厚生労働大臣が許可して、許可証票または特保マークがつく。以前は機能性食品と呼ばれていた。
特別用途食品のうち、食生活において特定の保健の目的で摂取する者に対して、その摂取により当該保健の目的が期待出来る旨を表示する食品であり、いわゆる特定保健用食品は身体の生理学的機能等に影響を与える保健機能成分を含んでおり、血圧、血中のコレステロール、お腹の調子等が気になる者が、健康の維持増進の為に利用する食品でもある。
介護・試験対策単語387:特定非営利活動促進法/NPO法(エヌピーオーホウ)
ボランティア活動をはじめとする自由な社会貢献活動としての特定非営利活動の健全な発展を促進し、公益の増進に寄与することを目的として、1998(平成10)年に成立した法律で、「NPO法」とも呼ばれる。なお、NPOは、Non Profit Organizationの略語である。
介護・試験対策単語388:特定非営利活動法人/NPO法人(エヌピーオーホウジン)
特定非営利活動法人のこと。ボランティア活動をはじめとする自由な社会貢献活動としての特定非営利活動の健全な発展を促進し、公益の増進に寄与することを目的として、1998(平成10)年に成立した法律。
介護・試験対策単語389: 特別徴収
介護保険第1号保険料の徴収方法の一つ。第1号被保険者が一定額(年額18万円)以上の公的な老齢年金等を受給している場合には、年金保険者が年金を支給する際に年金から保険料を天引きし、市町村に納入する仕組み。(→普通徴収)
介護・試験対策単語390:特定施設
有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)などにおいて、介護保険の居宅サービスのひとつである特定施設入居者生活介護の指定を受けた施設。食事や入浴などの日常生活上の支援や、機能訓練などを施設内の職員が提供する。
介護・試験対策単語391:特定施設入居者生活介護
有料老人ホームなどの特定施設に入居している要介護者に対し、施設内において介護サービス計画に基づいて提供される介護サービスのこと。入浴や排泄などの日常生活のケアや機能訓練、療養上の世話などがある。
★介護・試験対策単語392:床ずれ/褥瘡(じょくそう)
褥瘡の事。寝たきりや身体麻痺などで自力で体位変換ができずに、長期間寝たままで同じ姿勢をつづけた場合に、体の骨ばった部分の身体の一部が圧迫され血液の流れが低下して組織が壊死すること。 あおむけの状態では後頭部や肩甲骨、尾てい骨の上部を指します。横向けでは耳、肩、ひじ等ができやすい箇所をいいます定期的に体位変換が必要。
★介護・試験対策単語393:とろみ食
液体や食物にトロミ(粘性)をつける作用をもつ片栗粉やくず粉、増粘剤などの食品、食事補助剤のことです。このようにゲル状にした食事をとろみ食、ゼリー食といいます。
噛む機能の低下した人などに向いています。またこのように高齢者の食べる力に合わせた食事を「介護食」と呼んでいます。
とろみのない液体はむせやすく、気管に誤って入ってしまう誤嚥を起こしやすいため誤嚥を防ぐため、ゼリー状のとろみを付けることで飲食しやすくするなどの工夫をします。
な
介護・試験対策単語394:内部障害者更生施設
内臓の機能に障害のあるものを入所させて、その更生に必要な治療、指導および訓練を行う施設。指導、訓練等や健康管理等が行われる。身体障害者福祉法にもとづき設置される身体障害者援護施設のうち身体障害者更生施設の一種で、心臓、腎臓、呼吸器、腸、膀胱、等内臓の機能や免疫機 能に障害をもつ内部障害者の更生施設であり、一般の仕事に携わる為に必要となる生活・職業訓練を主に行う。入所期間は原則1年とされている。
介護・試験対策単語395:ナーシングホーム
わが国での特別養護老人ホームに対応する施設。ナーシングホームは特定施設入所者介護者事業の適用を受けており、利用出来る者は、介護保険の要介護認定で要支援~要介護5と認定された者である。全室個室となっており、個人のプライバシーが確保された生活空間を持つ事ができ、共有スペースとして、食堂・浴室・居間等が設けられており、他の利用者と交流出来る空間も用意されている。
欧米諸国では心身の障害の為介護、看護を必要とする場合、医療体系のもとにあるナーシングホームの援助を受けている。
アメリカでは、下記の2種類に区別されている。
援助型ホーム…比較的軽度の老人に基礎的サービスを提供する事になっている。
看護型ホーム…重度の障害をもつ老人に対して、専門的な治療、援助を提供している。
介護・試験対策単語396:難病
難病対策要綱(1972年厚生労働省)で指定された、慢性の難治療性疾患の事です。原因不明で効果的な治療法がなく、患者や家族の経済的負担や介護の問題になっています。
介護・試験対策単語397:ナイトケア
夜間に必要なおむつ交換、体位変換などの介護を行うこと。介護保険の地域密着型サービスでは、夜間対応型訪問介護と、24時間対応の定期巡回・随時対応サービスがナイトケアを提供できる。
に
介護・試験対策単語398:日本社会福祉士会
社会福祉の援助を必要とする人々の生活と権利の擁護および社会福祉の増進に寄与する事を目的とした社会福祉士国家資格を持つ社会福祉専門職の全国組織。
具体的な活動としては、専門性の向上、関係諸団体との連携の強化、生涯研修体制の確立、資格制度の改善と充実、等を行っている。
介護・試験対策単語399:ニィリエ(Nirje,B.)
スウェーデンの知的障害児童・青少年・成人連盟事務局長である。ノーマライゼーションは、知的障害者を生涯のない人の生活様式や条件に可能な限り近づける事であるとし、1日・1週間・1年・人生のノーマルなリズムや、異性との生活等8つの原理を提示した。
介護・試験対策単語400:二次判定
要介護認定の最終判定の事。介護保険申請時の認定調査結果とコンピュータによる一次判定結果と医師の意見書などをもとに、市区町村が設置する介護認定調査会で行う要介護認定審査のこと。
介護・試験対策単語401:日常生活用具
在宅の障害者や日常生活を送りやすく、家族が介護をしやすいようにつくられた用具類の事です。 近年は、すべての人が使いやすいユニバーサルデザインの用具が増えています。
介護・試験対策単語402:日常生活用具給付事業
在宅の障害者、一人暮しの高齢者や家族の暮らしやすさを考え、日常生活用具を給付・貸与する事業の事です。 身体障害者福祉法、児童福祉法、老人福祉法、知的障害者福祉法に対象品目が規定されています。
★介護・試験対策単語403:認知症
精神機能が慢性的に減退・消失することで、認知機能が低下し、日常生活・社会生活を営めない状態(代表的な症状は「物忘れ」など)。記憶障害以外に、失語、失行、失認、遂行機能障害のうちいずれかがある。 昔は痴呆と呼ばれていましたが、最近では認知症で統一されています。
65歳以上の10人に1人、85歳以上の4人に1人が罹患しているとされるています。
認知症と診断された人は40歳以上なら介護保険サービスを利用することができます。
介護・試験対策単語404:認定調査員
介護保険制度において、要介護認定または要介護支援を受けようとする被保険者を訪問し、その心身の状況、その置かれている環境等について調査する者。
認定調査(訪問調査)は、介護保険制度において、要介護認定・要支援認定のために行われる調査をいう。
介護・試験対策単語405:認定調査票
調査は、市町村職員等を被保険者宅に訪問させ面接し、概況調査、基本調査、特記事項の3点から構成されている認定調査票を用いて公平かつ客観的に行われる。
介護保険制度において、要介護認定または要支援認定の申請があった時に、市町村職員または市町村から委託を受けた介護保険施設および指定居宅介護支援事業者等の介護支援専門員等が行う、認定に必要な調査をいう。
基本調査は、心身の状況に関する70項目と特別な医療に関する12項目からなる選択式となっている。認定調査は、市町村の職員が行う事となっている。また、調査を指定居宅介護支援事業者等(介護保険施設を含む)に委託する事が出来る事となっている。 実際には、市町村の調査担当職員の不足により、居宅介護支援事業者または、介護保険施設に認定調査を委託する事も多い。
介護・試験対策単語406:任意後見制度
認知症等が進み判断能力が衰える前に、財産管理等の代理人を選んでおく制度です。任意後見契約に関する法律に基づき定められています。社会福祉法人等の法人も任意後見人になれます。
介護・試験対策単語407:尿閉
膀胱内に尿が充満しているにもかかわらず、これを自分で排出できない状態。原因としては、前立腺肥大症、前立腺がん、尿道狭窄症等がある。この他外傷、脳卒中、直腸がんの手術等で膀胱神経に障害がおこり、排尿のコントロールができなくなる神経因性膀胱がある。また、排尿困難が強くなり、多量の尿が膀胱に残る状態で、長く続くと腎機能障害を起こす。
対処法としては、医師および看護師の診断・指導のもとに、状態によって膀胱にカテーテルを留置するか、外科的処置するか、一定時間ごとにカテーテルを使って、自分で尿をとる。
介護・試験対策単語408:ニトロールニトログリセリン
ニトログリセリンは、狭心症の発作時、舌下で著効する。ニトロールより速効性であり、その排泄も早い。揮発性である為、長期保存をすると効力の低下をみる事がある。虚血性疾患治療剤であり、心筋梗塞や狭心症の治療に用いられる。
介護・試験対策単語409:日常生活動作/ADL(activities of daily living)
①身の回り動作(食事、更衣、整容、トイレ、入浴の各動作)
②移動動作
③その他(睡眠、コミュニケーション等)の日常生活動作。
ADL情報は、コミュニケーション・身の回りや移動の動作・起居・ケアプラン作成を行なう際のアセスメント時等に必要とする。また、IADL(手段的日常生活動作)は買い物や金銭管理などのよりも高い能力が必要とする複雑な動作の事。
介護・試験対策単語410:認知症サポーター
都道府県等が実施主体となる「認知症サポーター養成講座」の受講者で、友人や家族への認知症に関する正しい知識の伝達や、認知症になった人の手助けなどを本人の可能な範囲で行うボランティアをいう。受講者には認知症を支援する目印としてオレンジリングが授与される。
介護・試験対策単語411:認知症対応型共同生活介護
介護保険の給付対象となり、要介護者が住み慣れた地域で生活していくことができるよう支援する地域密着型サービス。軽度~中度の認知症の人が、少人数の家庭的な雰囲気のなかで共同生活を送る施設(グループホーム)で行われる食事、入浴、排泄などの介護のこと。入居定員5~9人の共同生活住居。
介護・試験対策単語412:ニーズ
介護現場では、自立した生活をするため解決しなくてはならない課題のこと。「生活課題」とも言う。
介護・試験対策単語413:入浴サービス/訪問入浴介護/訪問入浴サービス
寝たきりや身体の障害などにより、自宅の浴槽で入浴することが困難な方のために専用の移動入浴車で利用者宅を訪れ、運んできた浴槽で入浴の提供をする居宅サービスです。スタッフは看護師1名・介護職員2名の3名1組を基本に移動入浴車で巡回します。浴前後には看護師による血圧・体温や体調の総合的なチェックも行います。
介護保険の給付対象となる居宅サービスの1つで要介護1以上の方が適用となります。また、要支援1・2の方も感染症などの理由から施設における入浴が困難な場合や自宅に浴室が無い場合など限定して、訪問による入浴介護が提供されます。
訪問入浴サービス、訪問入浴介護ともいう。
介護・試験対策単語414:認知症対応型通所介護
地域密着型サービスのひとつで、認知症の方が特別養護老人ホーム、養護老人ホーム、老人福祉センターなどに日帰りで通って専門的なケアを受ける認知症ケアを専門にしたサービスです。
施設は利用者に入浴、排せつ、食事等の介護や生活等に関する相談、健康状態の確認、機能訓練などの専門的な認知症ケアサービスを提供し、自宅にこもりきりの利用者の社会的孤立感の解消や心身機能の維持回復だけでなく、家族の介護の負担軽減などを目的として実施します。
介護保険制度下の居宅サービスの一つで要介護1以上の認知症の方が適用となる。
介護・試験対策単語415:認定区分変更
介護認定を受け、サービスを利用している人の心身の状態が急激に変化し、必要とするサービスが利用限度額を超えるような場合、認定期限内でも認定区分変更申請を行い、要介護度を見直してもらうことができる。
介護・試験対策単語416:認定調査
介護保険の申請があった場合に、市区町村の職員などの調査員が直接訪問して本人と家族に対して面接を行い、要介護認定に関わる内容について行う聞き取り調査のこと。訪問調査ともいう。
ぬ、ね
介護・試験対策単語417:ネグレスト
子どもの遺棄・置き去り。子どもの成長に必要な衣食住の環境を提供しない、医療や就学の機会を適切に与えない等があげられる。身体的虐待。性的虐待、心理的虐待とともに、親および養育者による子どもへの虐待の一つとして分類される。保護の怠慢ないし拒否とも訳される時もある。
介護拒否等の高齢者虐待においても用いられる場合がある。
・積極的ネグレクト…親に養育の知識や経済力の不足等、子供を育てられない明確な理由がないのに育児を放棄する事
・消極的ネグレクト…親の経済力が不足していたり、精神的疾患を抱えている、知的な障害がある等の理由で育児ができない事
介護・試験対策単語418:寝たきり
自立した日常生活を送ることが困難になり、ベッドで上の寝起きが生活の中心になった状態、病気や怪我などが原因で寝ている状態が6ヶ月以上経過した状態を指す場合などがあります。
の
介護・試験対策単語419:ノロウイルス
小型球形ウイルス(SRSV)の1種で食中毒・感染性胃腸炎をおこすウィルス。感染経路は食品からの感染や感染者のふん便・嘔吐物からの二次感染など。1、2日で収まるが、高齢者は、吐瀉物による窒息死、誤嚥性肺炎に要注意。
介護・試験対策単語420:脳血管性痴呆
脳血管障害が原因で発生した痴呆(認知症)の総称。
脳血管性痴呆は、脳卒中、高血圧、心臓病、糖尿病、動脈硬化をもつ人に起こりやすく、言語障害や嚥下障害、麻痺等を伴う事が多い。また、少しの刺激でもすぐに泣き出してしまったりと、感情失禁がみられる。
脳血管痴呆を予防する為には、原因となる脳血管障害をおこさない為に、生活習慣の改善をはかる等する事が大切である。
予防策を講じる事によりある程度発生を防止する事が出来る。日本人には、アルツハイマー型痴呆より脳血管性痴呆が最も多く約半数を占め、特に男性に多いのが特徴である。
介護・試験対策単語421:脳腫瘍
病理学的には良性のものも多いが、生体において重要な機能を営む脳の内部に出来る腫瘍である為、臨床的にはいずれも悪性とされる。頭痛、悪心、嘔吐等を起こすとともに、発生部位によっては局所症状として視野欠損や難聴、運動麻痺、言語障害等を伴う事がある。
介護・試験対策単語422:脳梗塞
脳血栓症や脳塞栓症等の脳血流障害により、脳に不可逆的変化がおこる事。
脳の循環不全により、脳組織への酸素供給量が低下し、脳代謝が阻害され、脳神経機能がまひし、さらに細胞の壊死により梗塞に至る。
症状としては運動まひ、知覚まひ、失語症等をおこす。脳代謝をある程度維持するだけの血流があれば、神経機能の麻痺は回復の見込みもある。脳梗塞は、処置が遅ければ、最悪死に繋がる病気であるが、処置が早ければ命が助かるケースもあり、脳梗塞の兆候を見逃さなければ脳梗塞に対して過度な恐れを抱く必要もなくなる病気でもある。
介護・試験対策単語423:脳塞栓
心臓内の血栓、大動脈弓や頸部動脈の壁在血栓等が栓子となって脳血管の閉塞を生じ、脳梗塞を起こす。脳内の血管以外でできた血の塊(血栓)が脳の血管につまる事により起こり、大部分は心臓に何らかの原因がある為(不整脈や弁膜症、心臓手術後)、心原性脳塞栓症と呼ばれる事もある。
介護・試験対策単語424:脳卒中
脳の循環不全による急激な反応で、突然倒れ、意識障害を呈し、片麻痺を合併する症候群をいう。脳卒中には2つのタイプがあり、代表的には脳梗塞と脳出血。
脳梗塞…脳の血管が詰まる事。
脳出血…脳の血管が破れる事。
脳卒中を予防するには、高血圧を防ぐ為に大切なのは、塩分をとりすぎない事。塩分をとりすぎると、体内の塩分の濃度を下げる為にたくさん水分を血管内に吸収する事により、、血液の量が増え血圧が高くなる。また、野菜や果物に多く含まれるカリウムには塩分をからだから出すはたらきがあるので、これらの食品をとる事も大切である
介護・試験対策単語425:ノーマライゼーション
障害者や高齢者が、健常者と同様の社会生活が送れるようになることを目的として、社会、福祉環境の整備を行うことを目指すという考え方。
は
介護・試験対策単語426:白内障
目の中にある水晶体という部位が白濁することで視力の低下につながる疾患。加齢が原因となっているものは老人性(加齢)白内障と呼ばれ、全体の7割を占める。
老人白内障は手術の 予後も良いが、糖尿病性白内障や併発白内障等は手術の予後はあまり良くない。
発症は45歳以上の中年に多く、年齢を重ねるにつれて割合が増加する。また、80歳以上の高齢者はほとんどが何らかの形で白内障の症状を引き起こしていると言われる。しかし、進行の速さには個人差があり、目が見えづらくなるといった症状に至るとは限らない。
白内障には、先天性のものと後天性のものがある。
先天性…母親の妊娠初期の疾患によるもの、原因不明のものがある。
後天性…外傷性白内障、糖尿病性白内障、併発白内障(緑内障等ほかの眼疾患に併発する)等のほか、老化に伴う老人白内障がある。
介護・試験対策単語427:長谷川式知能スケール
主として高齢者の知能スクリーニングを目的としたスケールで、最もポピュラーなテスト法の一つがこの長谷川式知能スケールです。記憶や見当識等に関する質問から構成され、痴呆の重症度の段階評価はしないが、30点満点のうち総得点20点以下では痴呆を疑うとされている。
痴呆の評価法は、2つに大別されます。
テスト法…実際に痴呆が疑われる相手にテストを行い、その結果から痴呆の有無とその程度を判断するものです。
行動評価法…対象者の行動や言動を観察したり、家族や同僚等の観察をもとに痴呆の有無やその程度を評価する方法です。
介護・試験対策単語428:配食サービス
給食サービスの一種で、食事の支度が困難な在宅高齢者や障害者に、定期的に栄養バランスのとれた食事を届けるサービス。手渡しの場合、安否確認も兼ねる。条件によって補助金を出す自治体もある。また、ボランティアなどによる手作りの食事を一緒に食べる会食サービスを行う自治体もあり、この場合は引きこもり防止も兼ねる。
1ヵ月に1回の配食による安否確認等を目的としたものから、365日3食提供するタイプまで幅広い形で行われている。介護保険の給付対象サービスには含まれていないが、生活支援サービスとして、食材費等は自己負担するとしても必要に応じてサービス提供出来るように、これまで以上に展開される必要のあるサービス。またこのサービスは、介護保険の範囲ではカバーされていない為、各自治体が独自に行なっているもので市区町村ごとにサービスの形態は異なっており、各自治体への問い合わせが必要となる。
★介護・試験対策単語429:排泄介助
老化や痴呆、何らかの障害により、自力でトイレができない方の排泄を手伝うこと。
具体的にはオムツに頼るのではなく、一人ひとりがトイレで排泄できるように、トイレへの付き添いから衣類の上げ下ろし、車椅子から便座への移乗介助、排泄後におしりなどを拭いたりします。他にトイレ介助、ポータブルトイレ介助、差込便器介助、尿器介助なども排泄介助にあたります。寝たきりの高齢者であればオムツの交換も排泄介助にあたります。
症状に合わせて、おむつから尿器・差し込み便器、ポータブルトイレへと、レベルを上げていく事が重要です。
介護・試験対策単語430:バイステック
現在においては最も基本的なケースワークの作法として認識され、ケースワーカーの基本的な姿勢として最も有名な原則として『バイステックの7原則』が挙げられる。
★介護・試験対策単語431:バイタルサイン
脈拍、呼吸、体温、血圧等、人間が生きている事を示す徴候の事です。広い意味では、排尿や排便、食欲、睡眠、発汗、神経反射、意識レベル、精神状態等を含みます。
介護・試験対策単語432:廃用症候群
心身の不使用がまねく機能低下。高齢者の病気やけがによる寝たきり状態の放置や社会交流の途絶から連鎖的に生じて、寝たきりの固定化につながる事が多い事から寝たきり症候群とも呼ばれます。
身体的には筋や骨の萎縮や関節拘縮、起立性低血圧等の循環器機能の低下等(低運動性症候群等ともいう)、精神的には意欲の減衰や記憶力低下等。
介護・試験対策単語433:バリアフリー
障害者や高齢者などの社会的弱者が、社会生活を送る上で支障となる物理的、心理的な障害などを取り除いていく行為や施策、もしくは取り除かれた状態のことを指す。
階段の代わりにスローブをつけたり、段差をなくしたり、車いすで通行可能な道路や廊下の幅の確保、警告床材、点字の案内板の設置等等がその例である。
介護・試験対策単語434:肺気腫
たん、せき、息切れ等の症状があり、進行すると呼吸困難にも陥ります。喫煙や大気汚染が原因と考えられ、肺の末端にある肺胞が拡張し、破壊されて機能低下して発症します。
★介護・試験対策単語435:ハイムリッヒ法
誤嚥した時に、気管内の異物を除去する為に用いる方法の一つである。
介護者は誤嚥(ごえん)した人の背部にまわり、後ろから上腹部に手を回し、 両手をしっかりと握り、次にその手で強く急激に上腹部を押し上げる。その吹き出す圧を利用して異物を吐き出させる。
また、ハイムリッヒ法とは異なる方法で背部叩打法があり、成人や高齢者ではいすの背もたれを利用したり、小さな子どもであれば介護者の大腿や膝を利用して前屈姿勢をとらせ、背中を強く数回叩いて、異物を吐き出させる方法もある。摂食中は家族や介護者による注意深い観察時め細やかな配慮がたいへん重要となる。
介護・試験対策単語436:ハウス(House,S.J.)
ハウスは、1981年ソーシャルサポートの機能を四つに分類し表した。
①情緒によるサポート
②評価によるサポート
③道具的手段によるサポート
④情報によるサポート
⑤ソーシャルサポート
従来の専門家によるフォーマルな支援だけでなく、家族や近隣などのインフォーマルな支援も含んだ幅広さに特徴がある。
介護・試験対策単語437:徘徊(はいかい)
記憶喪失の状態、痴呆疾患等でみられ、あてもなく目的もなくさまよい歩く事。家の中や施設だけではなく外を歩き回る行動も見られるため、事故に繋がるリスクも高い。
・介護で必要なポイント
①玄関や門に鍵をかけて閉じ込めると、不安が強まり、症状の悪化につながる事もあるため、一緒に出かけて気持ちを和らげる事等
②立ち寄ると思われる所や、近所の人の連絡をもらえるように、協力をお願いしておく事。
③徘徊している背景、なぜ歩いているか、どこへ行こうとしているのか、を知る事が大切。
④連絡先を衣類に縫いつけて、身元がわかるようにしておく事も必要
などがある。
介護・試験対策単語438:ハンドリム
車いすの速度や方向を操作する輪の事です。大きな車輪の外側に設置されており、使用者が手で回して車いすを操ります。
介護・試験対策単語439:パールマン(Perlman,H.)
Perlman, Helen Harris(1905年~) アメリカのソーシャルワーク研究者の一人でケースワーク(個別援助)における問題解決アプローチを提唱した。 「個別援助技術」を著書「ソーシャル・ケースワーク:問題解決の過程」(1957年)の中で、次のように定義した。「個別援助技術は、個人が社会に機能する際に出会う問題を、より効果的に処理できるよう援助するために、ある人間関係機関によって用いられる過程である。」
そして、その中でケースワークに共通する構成要素を4つあげた。
この構成要素は「四つのP」と呼ばれる。 ①人(Person)②問題(Problem)③場所(Place)④援助過程(Prosess)
介護・試験対策単語440:パーキンソン病
中脳の黒質や大脳基底核等の病変による振戦麻痺で、原因不明の進行性疾患。手足の震えと動作の緩慢、加速歩行、前傾姿勢、仮面様顔貌を特徴とする。特定疾患治療研究対象疾患の一つである 。
★介護・試験対策単語441:半座位/ファーラー位
座位の一種で、ギャッジベッドや椅子の背、バックレスト等を利用して、上半身を45°起こした状態をいう。セミファーラー位は上半身を15~30°に起こした状態をいう。
頭部や体側、腕の下等に枕を入れて安楽を保つ。普段、抑臥位、側臥位等で寝ている人であっても、食事や面会時等で行う事が多い。心臓や肺の障害をもった人の中には、抑臥位では呼吸困難が生じる為、半座位(ファーラー位)で睡眠をとる人もいる。
介護・試験対策単語442:廃用性症候群/生活不活発病
安静状態が長期に渡って続く事によって起こる、さまざまな心身の機能低下等のこと。
高齢者の病気やけがによる寝たきり状態の放置や社会交流の途絶から連鎖的に生じて、寝たきりの固定化につながる事が多い事から寝たきり症候群とも呼ばれる。特に病床で寝たきり状態でいることによって起こる症状が多い。
また、寝たきりや行き過ぎた安静状態が長く続くことによって起こる筋肉や関節などが萎縮することを廃用性萎縮という。
介護・試験対策単語443:パウチ
色は透明、不透明等様々で、ストーマ等から不随意に出てくる便や尿を受ける袋の事。
パウチの型には下部開放型、閉鎖型、上部開放型があり、容量も大中小とある。また、皮膚への付けかたで直接型、接合型があり、ストーマのサイズが前もってカットしてあるもの(プレカットパウチ)もある。
介護・試験対策単語444:バンク・ミケルセン
バンク・ミケルセンは、デンマークの社会省行政官でもあり、ノーマライゼーションの父と呼ばれる。 知的障害者の生活処遇改善のため、「ノーマライゼーション」という言葉を始めて使用し、「高齢者も障害者も子どもも女性も男性もすべての人々が、人種や年齢、身体的条件に関わりなく、自分らしく生きたいところで生き、したい仕事や社会参加ができる、そうしたチャンスを平等に与えられる」 “みんなが一緒に”暮らせる社会が“当たり前”だとする考え方を提唱した。
介護・試験対策単語445:排泄(はいせつ)
からだの中の不要な老廃物を、便や尿で排出すること。排泄物の状態はしばしば健康状態を示す目安となる。本人のプライドやの尊厳を尊重してケアすることが大切。
介護・試験対策単語446:肺炎
疾病を併発する原因となる細菌やウイルスなどの病原微生物が肺に侵入して感染し、肺が炎症を起こしている状態のこと。体力や抵抗力が弱い高齢者は罹患するリスクが高く、せき、発熱、胸痛といった症状が特徴。
ひ
介護・試験対策単語447:非営利団体
社会福祉協議会、ボランティア団体、福祉公社、共同組合等、営利を目的としないインフォーマル団体を指します。
介護・試験対策単語448:鼻腔栄養
飲食物を口から食べられない場合に、チューブを鼻から胃まで入れて、栄養を注入する事をいいます。
介護・試験対策単語449:被保険者
保険の加入者。保険料を支払い、対象の事故が発生した時に保険金を受け取る人の事をいいます。 介護保険では、65歳以上の第1号被保険者と、40歳以上65歳未満の第2号被保険者があります。
介護保険では、(1)65歳以上の第1号被保険者,(2)40歳以上65歳未満の医療保険加入者である第2号被保険者に区分されている。どちらも実際の介護サービスを受けるには、市区町村に対して要支援または要介護の申請をして被保険者の区分に応じて要件を満たしていなければなりません。
介護・試験対策単語450:被保険者証
介護保険の被保険者である事を証明する証書の事です。 第1号被保険者には全員に配布され、第2号被保険者は要介護・要支援認定を受けた人、および被保険者証を申請した人に交付されます。
介護・試験対策単語451:被害妄想
うつや認知症、統合失調症に見られる事が多い症状で、他人から迫害されていると信じ込んでしまう精神状態の事です。
介護・試験対策単語452:非言語コミュニケーション/ノンバーバルコミュニケーション
言葉を使わないコミュニケーションのこと。ノンバーバルコミュニケーションともいう。
言語コミュニケーションが言葉を介した伝達方法であるのに対し、非言語コミュニケーションは、顔の表情や身ぶり手ぶり、アイコンタクト、しぐさなどで思いを伝える。絵や音楽も、これにあたります
介護の現場では、特に言葉で気持ちを伝え合うのが難しくなる認知症の人とコミュニケーションをとる際に重要になる。
介護・試験対策単語453:秘密保持
職務上知り得た利用者の個人情報を他人にもらさない事です。
介護・試験対策単語454:日和見感染
普通の健康な人の場合は感染しても病原性を現さず、発病もしない無害なウイルス、細菌、原虫、カビ等が、抵抗力や免疫力が低下している者に感染すると急に活性化して発症する感染症。
エイズ患者にみられるカリニ肺炎は典型例。放射線治療中、副腎皮質ホルモン剤や抗生物質の連続投与の際等にもおこりやすい。
介護・試験対策単語455:頻尿
排尿の回数が多くなる状態で、昼間8回以上、夜間は2~3回以上を頻尿という。
原因は、膀胱に異常がある、膀胱炎、前立腺炎、膀胱結石、膀胱内の腫瘍、膀胱周囲の臓器(子宮・卵巣)等の疾患や、神経因性膀胱の脳血管障害、脳梗塞・脳出血等、尿道に異常や障害のある、前立腺肥大症のような通過障害や尿道炎等、神経性(心因性頻尿)のストレスや精神的トラウマ等、また、一時的なものは精神的緊張や体を冷やした場合にも起こる。
疾患によるものでない場合は、緊張を解きほぐす等で対処する。夜間頻尿については、水分摂取時間を指導したり、尿器や移動トイレを利用するのも一法である。
介護・試験対策単語456:頻脈
脈拍数が1分間に100以上になった状態をいい、成人の安静時脈拍数はおよそ1分間50~70回である。
心臓は自律神経(交感神経と副交感神経)によって支配されており、何らかの要因で交感神経が優位になると心拍数が増える。
心因性、運動性の要因が多いが、薬物性要因に依る場合もある。心因性に依る場合は、比較的短時間の内に解消される。運動性に依る場合には適度な過負荷訓練により反復訓練を行う事に依って、解消される。薬物性因子に依る場合は、当該薬物の使用を即時中止するとともに、緊急に医療機関の受診を行い、薬物の中和をおこなわなければ、人体に深刻な影響を及ぼす場合もある。
介護・試験対策単語457:ピック病
前頭側頭型認知症(FTD)の一種で、大脳の前頭葉と側頭葉が萎縮するのが特徴。ささいなことで激怒するといった特有の人格変化、行動異常や言語機能障害など特有の症状を示し、男性よりも女性の方に多く見られる初老期痴呆の一つ。
介護・試験対策単語458:必須アミノ酸
不可欠アミノ酸とも呼ばれ、生体が必要とするアミノ酸のうち、生体内で合成する事ができないか、あるいは合成できても必要量に充たない為食物から摂取しなければならないアミノ酸のこと。人体では、バリン、ロイシン、イソロイシン、リジン、スレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファンの8種類のアミノ酸をいい、最近ではこれにヒスチジンを加えて9種類とする事が多い。これら9種類のアミノ酸の含まれ方のバランスの善し悪しでその食品のたんぱく質の栄養価が評価される。
介護・試験対策単語459:ビスマルク
ビスマルクは、ドイツ帝国の初代宰相で、1883年に世界で最初の社会保険制度である疾病保険法を制定した。 その後、災害保険(84年)、養老および廃疾保険(89年)も制定したが、一方で、社会民主主義運動を激しく弾圧した「飴と鞭」の政策もおこなった。
介護・試験対策単語460:ピアサポート
介護が終わった経験者が現役介護者の悩みを聞いたり、病気経験者が闘病中の人の不安に寄り添うなど、同じ立場の者同士が悩みや不安を共有し、互いに支え合う活動のこと。専門の訓練を受けたサポーターによる傾聴サービスなどもある。
介護・試験対策単語461:病態食
糖尿病や腎臓病、高血圧などの疾患により、減塩やカロリーコントロールが必要な人のために特別に調整した食事。病院のほか、自宅に届ける配食事業者でも病態食を用意しているところがある。
ふ
介護・試験対策単語462:フォーマルサービス
国や自治体等の公的機関が定めた制度によって進められる社会福祉サービスの事です。認可や指定を受けた医療法人や民間法人が行なうサービスを含めていう事もあります
介護・試験対策単語463:福祉車両
身体障害者の車の乗り降りや、車いすから車いすへの乗り移り等がスムーズに出来るように配慮された車両の事です。 車両の購入にあたっては、各自治体から助成が受けられる場合があります。
介護・試験対策単語464:福祉資金
障害者世帯、高齢者世帯または低所得世帯に対して、機能回復訓練器具および日常生活の便宜を図る為の用具の購入等に必要な経費。障害者または高齢者が日常生活の便宜を図る為の高額な福祉用具等の購入等に必要な経費。
結婚、出産および葬祭に際し必要な経費。住居の移転等に際し必要な経費および給排水設備、電気設備若しくは暖房設備を設けるのに必要な経費。身体障害者が自ら運転する自動車または障害者と生計を同一にする者が専ら障害者の日常生活の便宜または社会参加の促進を図る為に自動車を購入するのに必要な経費等として貸付けられる資金の事で、生活福祉資金貸付制度にもとづく貸付資金の一種。
介護・試験対策単語465:福祉事務所
福祉事務所は、生活保護法、児童福祉法等いわゆる福祉各法に定める援護、育成または更生の措置に関する業務を行う、第一線の総合的な社会福祉行政機関である。
都道府県福祉事務所は生活保護法、児童福祉法、母子及び寡婦福祉法、知的障害者福祉法に定める都道府県または都道府県知事の行う事務を行い、市町村福祉事務所は、上記4法に加えて老人福祉法および身体障害者福祉法の福祉6法すべての事務を行う。福祉事務所には所長と少なくとも、指導監督を行う所員(査察指導員、スーパーバイザー)、現業を行う所員(現業員)、事務を行う所員を置かなければならない旨が規定されており、このうち査察指導員および現業員については社会福祉主事でなければならないとされている
介護・試験対策単語466:福祉手当
福祉手当の受給者は、20歳以上の従来の福祉手当の受給資格者であって、特別障害者手当ておよび国民年金法による障害基礎年金のいずれも受ける事ができない者に対して経過措置として従前の例により福祉手当が支給されている。障害児福祉手当と同様の支給制限がある。
介護・試験対策単語467:福祉年金
国民年金法による年金の一種。
現在では、昭和61年4月前に老齢福祉年金の受給権を有していた者に対してのみ老齢福祉年金が支給されており、障害福祉年金の受給権を有した者、母子福祉年金および準母子福祉年金の受給権を有していた者については、それぞれ障害基礎年金、遺族基礎年金が支給されている。
介護・試験対策単語468:福祉用具購入費の支給
在宅の要介護者・要支援者が、介護保険法の指定を受けた特定福祉用具販売事業者から特定福祉用具を購入した時は、各自治体が日常生活の自立を助ける為に必要と認める場合に限り、居宅介護(支援)福祉用具購入費が支給される。
対象となる特定福祉用具は、腰掛便座、特殊尿器、入浴補助具(入浴用いす、浴槽用手すり、浴槽内いす、入浴台、浴室内すのこ、浴槽内すのこ)、簡易浴槽、移動用リフトのつり具の部分となる。介護保険の給付対象サービスの一つであり、他人が使用したものの再利用に心理的抵抗感があるものや使用により元の形態に戻らなくなり再利用できなくなる等、福祉用具貸与の対象とならないものが購入費支給の対象とされた。
介護・試験対策単語469:福祉用具専門相談員
介護保険法に基づく福祉用具貸与事業および特定福祉用具販売事業において、福祉用具の専門的知識を有し、利用者に適した用具の選定に関する相談を担当する者。事業所ごとに2人以上福祉用具専門相談員を置くこととされている。専門相談員は保健師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、義肢装具士、介護職員基礎研修修了者、訪問介護員養成研修1級・2級修了者、または指定講習(福祉用具専門相談員研修)修了者でなければならない。
介護・試験対策単語470:福祉住環境コーディネーター
建築、医療、福祉等の知識を持った専門家。 高齢者や障害者が暮らしやすいように、住まいをコーディネートする人です。
介護・試験対策単語471:不服申し立て/不服審査
行政機関の決定や処分に承諾できない場合、認定通知日より60日以内に異議を申し出る事です。 介護保険では、保険料徴収金や、要介護認定等に不服がある場合、都道府県の介護保険審査会に申し出る事になります
介護・試験対策単語472:不安神経症
不安神経症には、突然、動悸等の自律神経症状と強い不安感に襲われる。
自律神経症状には、ふるえ、めまい、動悸、手足のしびれ、吐き気、心悸亢進、過呼吸、呼吸困難、発汗等の不安発作(パニック発作)がある。不安感には、漠然とした不安と、死ぬのではないか、気が狂うのではないか等の恐怖感、また、再び不安発作が起こるのではないかという予期不安を示し、持続性の不安がみられる。その為外出や乗り物に不安を抱く。これらの症状に非常に困惑し、救急受診をする事も多い。しかし、これらの症状は、特別な処置がなくとも、多くは1時間以内に、長くとも数時間のうちに回復する。神経症の一つである。
介護・試験対策単語473:不整脈
正常人の心臓拍動はほぼ規則正しい調律(リズム)を示し、その心拍数は成人で安静時に1分間60~70である。この心拍数が、なんらかの原因によって異常に早く、あるいは遅く、あるいはリズムが不規則になる事を不整脈という。
不整脈には心拍リズムの不規則なものと規則的なものがある。洞性不整脈、期外収縮(瞬間的に脈が飛ぶ、脈が抜ける、瞬間的にドキッとする等の症状を呈するもの)、房室ブロック、心房細動等様々な種類がある。不整脈の発生機序として刺激生成異常と刺激伝導異常がある。高齢者に多いが、各世代に不整脈をもっている人は普通にいる。
原因として、虚血性心疾患、先天性心疾患等がある。
介護・試験対策単語474:福利厚生センター
社会福祉事業従事者の福利厚生の増進を図る事を目的として設立された社会福祉法人であって、社会福祉法にもとづき指定されたものをいう。法人単独では実現出来なかった多様で豊富な福利厚生事業を全国規模で共同化し、スケールメリットを活かした多種多様なサービスを提供している。また、地域に密着したきめ細やかなサービスを行う為、各都道府県に業務受託団体を設置し、地域開発メニュー事業と会員交流事業を展開している。
福利厚生に関する啓発活動、調査研究、福利厚生契約にもとづく福利厚生事業の実施、社会福祉事業に関する連絡および助成等を行う。厚生労働大臣により全国を通じて1個に限り指定される。
介護・試験対策単語475:プライマリヘルスケア
プライマリ・ヘルス・ケアは、住民が主体となった活動であり、その地域の文化や資源にあった方法で行い、住民が平等にサービスが受けられる事、また専門家は地域住民への健康教育を含めたサービスをチームで行うとしている。世界保健機関(WHO)が「すべての人に健康を」というスローガンの戦略として、プライマリ・ヘルス・ケアを提唱したのが1978年、旧ソ連カザフスタン共和国の首都アルマ・アタで開かれた国際会議で発表された(アルマ・アタ宣言)。その宣言の内容は、2000年までに全ての人に健康を提供出来る事を世界的な目標とするという内容であった。
介護・試験対策単語476:ブース(Booth,C)
イギリス出身の実業家で科学的貧困調査の創始者である。1889年~1902年にかけて3回にわたる調査をロンドンにおいて行い,貧困線の概念を用いて貧困水準を定め、ロンドンの人口の1/3が貧困状態にあり、その原因が低賃金や失業などの社会的要因にあるとした。その結果、従来の「貧困の個人的原因説」を覆し,その後のイギリス救貧行財政に大きな影響を与えた。また、全国規模の老齢貧困者の数量的把握を試み、1908年の老齢年金法の制定に貢献した。
介護・試験対策単語477:ブリーフセラピー
問題志向アプローチ、解決志向アプローチ等がある。多くの場合、治療期間・回数をあらかじめ契約して治療を開始するので、被治療者の内面にも契約期間内に良くなろうというエネルギーが湧いてくる事が多い。したがって、だらだらと治療に通ってくる(依存してくる)事を防ぐ事が出来る。出来るだけ短期間に問題を解決しようとする手法である。短期療法。ブリーフセラピーのポイントとしては,精神分析のように過去の問題の根を発見する事を即治療とは考えない。そして、なぜ問題が起きたかよりもこの問題の解決に,今何が使えるかを重要視します。つまり,解決志向のアプローチであると言えます。
介護・試験対策単語478:プレイセラピー
心理療法の一つで、クライエントに自発性を重視した遊びを誘導し、遊びの中で感情や欲求を自由に表現し欲求不満や葛藤を発散・解消する事を図る。子どもを対象とした心理療法の一つであり、小さい子どもは言葉で自分の気持ちを表現しにくい為,遊びを通じて自分の気持ちを表現します。その表現する事自体が子どもの心を開放していく事になります。
アンナ・フロイトやクラインらの精神分析的遊戯療法、クライエント中心療法の理論を活かしたアックスラインやムスタカスらの児童中心療法等があるが、現在では行う内容にそれほどの違いはみられない。
介護・試験対策単語479:福祉用具/福祉機器
車椅子や補聴器など、障害者、高齢者、傷病者が日常生活を円滑に送ることや機能訓練を行うために用いる用具の総称。日常生活用具等給付事業(老人福祉法、身体障害者福祉法等)で給付・貸与される。
一般的には介護用品、介護用具といわれてきたものとほぼ同義である。一般的に福祉用具には自助具(自らの機能を補う)の側面と、介助具(介助する側の機能を補う)の側面とがある。平成5年の福祉用具の研究開発および普及の促進に関する法律の制定以来、福祉用具という言い方が多くなり、介護保険法では福祉用具貸与が介護保険給付事業となっている。身体障害者手帳や医療法、年金法にもとづく、機能回復等の為の補助具、補装具とは分けて使用される。住宅改修と併せて検討する事も大切である。
介護・試験対策単語480:普通徴収
介護保険の第1号保険料の徴収方法の一つ。第1号被保険者のうち一定額(年額18万円)に満たない老齢年金等の受給者については、特別徴収によることが不可能あるいは不適当であることから、市区町村が直接、納入通知書を送付し、介護保険料の納付を求める方式。市区町村の窓口やコンビニエンスストアなどで支払う。(→特別徴収)
介護・試験対策単語481:福祉
「幸せ」「豊かさ」。また、支援の必要者に生活向上のためのサービスを社会的に提供すること。
介護・試験対策単語482:福祉用具
利用者の自立支援か介護者の負担軽減の目的で作られたもの。一部が介護保険の給付対象。
介護・試験対策単語483:フォーマルケア
公的機関や専門職による、制度に基づくサービスや支援のこと。フォーマルサービス。介護保険サービスはフォーマルケアに位置づけられる。対して、家族や友人、地域住民、ボランティアなどが行う非公式な援助をインフォーマルケアという。
介護・試験対策単語484:福祉用具貸与
介護保険制度を使って、自宅での生活に必要な福祉用具をレンタルできるサービス。対象品目は、附属品を含む車椅子と特殊寝台(電動ベッド)、床ずれ防止用具、工事を伴わない手すり、体位変換器、スロープ、歩行器、歩行補助杖、徘徊感知機器、移動用リフト、自動排泄処理装置。要介護度によって利用制限がある。
介護・試験対策単語485:プライマリケア
身近にあり、基本的な医療の診断や相談に乗ってくれる、患者にとっては最初の窓口となる医療のこと。多くは地域のクリニックなどのかかりつけ医による医療を指す。
介護・試験対策単語486:ふれあい・いきいきサロン
地域住民によるつながりづくりのきっかけの場。外出機会の少ない高齢者や障害者、子育て中の人など、地域に住む誰もが参加できる居場所づくりや交流の場として、全国社会福祉協議会が提唱した。
介護・試験対策単語487:フレイル
高齢者の筋力や活動が低下している状態のこと。虚弱状態。「活動」には移動、運動能力、認知機能、栄養状態、持久力、日常生活の活動性など広範な要素が含まれている。フレイルになっても、機能訓練など専門的なサービスを受けることによって、再び健常な状態に戻る可能性があるとされる。
介護・試験対策単語488:複合型サービス/看護小規模多機能型居宅介護
医療的なケアを必要とする方が通所介護(デイサービス)を中心に短期間の「宿泊」(ショートステイ)や利用者の自宅への「訪問(介護)」に加えて、看護師などによる「訪問(看護)」も組み合わせて1事業者が一体的に提供するサービスです。
サービスは看護と介護サービスを一体的に提供することで医療ニーズの高い要介護者への支援充実が図れ柔軟な対応が可能となります。
介護保険制度下の通所、短期入所、訪問介護、訪問看護の各サービスを組み合わせた居宅サービスで要介護1以上の方が適用となり、地域密着型サービスの一つです。
介護・試験対策単語489:福祉用具専門員
介護保険法に基づく指定を受けた福祉用具貸与・販売事業所に2名以上の配置が義務付けられた専門職の名称です。都道府県が指定した講習を受けて、所定の課程を修了した者や福祉用具に関する知識を有している国家資格保持者が業務にあたれます。
具体的な、業務内容としては、介護が必要な高齢者や障害者に福祉用具をレンタルしたり販売するときに、相談内容にもとづき福祉用具の利用計画や選び方や使い方について専門知識を有してアドバイスをする業務に携わります。
へ
介護・試験対策単語490:平穏死/自然死
病気や外傷などの原因に拠らず、無理な延命も行わず、加齢による身体機能の低下により亡くなること。老衰。
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★介護・試験対策単語491:訪問介護
利用者の自宅を資格を持ったホームヘルパーが訪問して、生活する上で必要な食事・排泄・入浴などの介護(身体介護)や掃除・洗濯・買い物・調理などの生活の支援(生活援助)を提供する介護保険制度の居宅サービスのひとつ。
医療保険や介護保険の適用など公的な保険制度にもとつくものと民間による自費の訪問看護サービスがあります。うち介護保険制度下のサービスは要支援1以上、または要介護1以上の方が適用となります。
介護・試験対策単語492:訪問看護計画
利用者の希望や主治医の指示を訪問看護師がよく聞き、訪問看護の計画を立案する事をいいます。または、その計画書を指します。 その計画について、利用者と医師の承諾を受けてから、サービスが開始されます
介護・試験対策単語493:訪問看護サービス
利用者の家庭を看護師が訪問し、看護サービスを行ないます。 具体的には、血圧や体温測定等の状態観察、医師の指示にもとづく療養上の指導等です。介護保険の居宅サービスはもとより、医療保険にもあるサービスです。
介護・試験対策単語494:訪問看護ステーション
訪問看護を提供する事業所。 看護師や保健師が医師と連携して在宅の患者の健康チェックや療養指導を行ないます
介護・試験対策単語495:訪問調査員
要介護・要支援認定の一次判定の際、被保険者の自宅を訪問して、心身の状態や生活環境等を調査する人の事です。 認定調査員ともいいます
介護・試験対策単語496:訪問入浴サービス
利用者の自宅へ移動入浴車で訪問し、入浴を介助するサービス。介護保険の居宅サービスのひとつです。
介護・試験対策単語497:訪問介護計画
介護支援専門員(ケアマネジャー)が、利用者と家族に面接し、訪問介護の具体的な計画をたてる事です。 または訪問介護を実施する為の計画書の事をいいます。
介護・試験対策単語498:ポータブルトイレ
トイレがないところで使用する小型の簡易便器のこと。介護の分野においては、おもに自力でトイレまで行けない場合にベッドの近くに設置される簡易便器の意味で使われる。
形状、便座の暖房、消毒等様々に工夫されたものが市販されている。利用時のみ室内に持ち込むのが普通。通常はいす(スツール)に使え、外観上トイレには見えない家具調のものもある。室内用の持ち運べる腰掛け便器。
ポータブルトイレの選び方として、座位の安定性が良く、移乗動作もあまり問題のない時には、一体成形型でも良い。立ち座りが可能かどうか確認する事が必要。立ち上がりが不安定な場合には、重量もあり、手すり等がしっかりした木製やベッドサイド型を選択する。
移乗の際は、立位よりも横移乗のほうが良い。安定して行える場合には、アームレストが移動出来るコモード、木製、ベッドサイド型を選択する。アームレストを倒し、立位移乗、座位移乗を行う際には、コモード型は不安定である。便座は機種によって形状が異なる。排泄姿勢が取れるかどうかの確認が必要等である。
★❤︎介護・試験対策単語499:訪問介護員/ホームヘルパー
利用者の自宅を資格を持ったホームヘルパーが訪問して、生活する上で必要な食事・排泄・入浴などの介護(身体介護)や掃除・洗濯・買い物・調理などの生活の支援(生活援助)を提供する介護保険制度の居宅サービスを提供する専門職。介護保険制度では訪問介護員という。
ホームヘルパーとも呼ばれる。介護福祉士の資格をもつ者や、都道府県知事または都道府県知事の指定する者の行う研修(介護職員初任者研修など)を受け、研修を修了した証明書の交付を受けた者が従事する。
介護・試験対策単語500:法定後見制度
成年後見制度の一種です。精神障害や認知症等で物事の判断ができない人の為に、代理人を選任して法的な権限を与える制度です。
介護・試験対策単語501:訪問栄養食事指導
通院などが困難で、食事管理が必要な慢性疾患などの人の自宅を管理栄養士が定期的に訪問し、食生活や栄養に関するさまざまな相談・指導を行うこと。要介護認定を受けている場合は介護保険、該当しない場合は医療保険が適用される。
介護・試験対策単語502:訪問看護
保健師、看護師、准看護師が居宅を訪問し、主治医の指示に従って看護、療養上の世話、診療の補助を行うこと。介護保険における居宅サービスのひとつ。
サービスは訪問看護ステーションや医療機関(病院・クリニック)、自費の訪問看護事業者などが行なっています。介護保険制度下の居宅サービスでサービスは要支援1以上、または要介護1以上の方が適用となります。
介護・試験対策単語503:訪問歯科衛生指導
訪問歯科診療を行っている歯科医師の指示により、歯科衛生士、保健師、看護師・准看護師が患者宅を訪問し、口腔ケアや療養上必要な指導や嚥下リハビリなどを行うこと。
介護・試験対策単語504:訪問リハビリテーション
様々な理由で通院や通所によるリハビリテーションを受けられない高齢者のために、リハビリ専門職種(理学療法士や作業療法士など)が在宅を訪問し、利用者の住環境等に配慮しつつ心身機能の機能回復訓練・リハビリを行うサービス。
機能回復訓練は可能な限り自宅で自立した日常生活を送れることを目的に、主治医の指導のもと、理学療法、作業療法、言語聴覚療法等を各々専門の国家資格を取得したスタッフが行います。
介護保険制度下の居宅サービスの1つで要介護1以上の方が適用となり要支援の場合は通所リハビリでの対応になります。
介護・試験対策単語505:ホテルコスト
高齢者施設の利用料金を構成する要素のうち、家賃、光熱費、食費にかかるコストのこと。一般に個室やユニットケアのホテルコストは高め。特養などの公的介護施設でも、2005年からホテルコストは全額自己負担となった。
介護・試験対策単語506:訪問薬剤管理指導
利用者の自宅を薬剤師が訪問し、薬剤の服用指導を行なったり、適切に保管しているかを確認する事です。 薬剤師が主治医の指示にもとづいて指導します。
介護・試験対策単語507:ホスピス
終末期のがん患者に対し心身のサポートを行うプログラム、または施設の事です。医師、看護師、カウンセラー等がチームを組んで、ケアにあたります
介護・試験対策単語508:乏尿(ぼうにょう)
腎臓の尿生成機能の障害によって、尿の排泄量が低下し、一日の尿量が400mL以下となった病態。 通常、健常者の尿量は500 – 2,000mL/日である。 また、乏尿よりもさらに尿量が低下し、50 – 100mL/日以下となった場合を、無尿と呼び、乏尿の際とは異なり背景の病態像はより重篤となる。実際には急性腎不全の無尿期である事が多い。
乏尿になる原因としては、腎炎等腎機能が低下する事により、尿の生成が減少する為に尿量が減少、下痢、浮腫(むくみ)、発汗、腹(胸)水等血液中の水分量が減少、心不全等の心臓の機能が低下すると、腎臓への血流が低下し、腎臓での尿の生成が減少する。等がある。
❤︎介護・試験対策単語509:保健師
厚生労働大臣の免許を受けて、保健師の名称を用いて、保健指導に従事する事を業とする者。保健師は名称独占の国家資格である為、資格を持たないものが保健師である事を名乗ったり、紛らわしい名称を用いる事はできない。しかし、業務独占資格ではない為、栄養士等が適切な保健指導を行った場合は法的な問題はない。
公的機関である保健所や市町村に勤務し、個人や集団に対して、健康保険増進の指導、疾病予防の指導、健康相談、健康教育等広く地域住民の公衆衛生に必要な保健指導を行う。その働く場所により地域の保健師、産業保健師、学校保健師等に大別される。
介護・試験対策単語510:保健師国家試験
保健師資格を取得する為には、看護師国家試験に合格し、所定の保健師養成課程(6ヶ月以上)を終了し保健師国家試験に合格する必要がある。
保健師の養成は、以下の2つ。
①看護師の基礎教育修了者が入学し保健師の専門教育を受ける保健師学校
②保健師・看護師統合カリキュラムを採用して4年間で看護師と保健師の受験資格を同時に得る。多くは看護大学であるが、一部には統合カリキュラムを採用する看護施門学校もある。
保健師になる為に合格しなければならない試験で、必要な知識、技能を問われる筆記試験で、毎年1回行われる。受験資格は、以下の通り。
①文部科学省令・厚生労働省令で定める基準に適合するものとして、文部科学大臣の指定した学校において6月以上保健師になるのに必要な学科を修めた者
②文部科学省令・厚生労働省令で定める基準に適合するものとして、厚生労働大臣の指定した保健師養成所を卒業した者
③外国の保健師学校を卒業し、又は外国において保健師免許を得た者であって、厚生労働大臣が①又は②に掲げる者と同等以上の知識及び技能を有すると認めた者
介護・試験対策単語511:ボランティアセンター
ボランティア活動を支援する為に社会福祉協議会に設置されている機関。制度や行政だけでは充足する事ができないきめ細かな福祉サービスの実現を図り、人間相互の関係に支えられた生活、住みやすい地域社会づくりをめざすボランティア活動の振興を図る機関。
全国ボランティア振興センターをはじめ、各都道府県レベル、市町村レベルの社会福祉協議会、ボランティア団体等に設置されている。ボランティアセンターは、ボランティア活動の発掘と援助の為の調査、研究、広報、連絡調整、福祉教育等の活動等を行っている。
主な仕事は、都道府県・指定都市、市区町村社会福祉協議会ボランティア・市民活動センターへの支援。ボランティアコーディネーター、アドバイザー等の研修、普及。福祉教育推進の為の調査研究・研修。関係省庁・関係機関との連携による様々な事業等である。
介護・試験対策単語512:ボディメカニクス
ボディメカニクスとは、人体に外部から重力や抵抗が与えられた時、筋肉や骨、関節にどのような力が生じるかを分析する科学分野の一つである。
動作には、効率的で安全、安楽な方法があり、それぞれの障害に応じた介助の動作にも同様の事がいえる。ボディメカニクスを学ぶ事によって、利用者に対してより安全で安楽な介助を提供出来るとともに、介助者自身にかかる身体的負担(腰痛等)を軽減する事ができ、障害も防ぐ事が出来るのである。
基本的な生体力学において、介助時の条件としては、足を閉じたままではなく、左右の足を前後に出して、肩幅に開くと面積が広くなる、両足で囲まれたこの面積を基底面積と言いい、この面積が狭すぎると、腰や身体に大きな負担が掛る等である。
介護・試験対策単語513:保険給付
保険事故(制度の対象となる出来事を指す。介護保険は「要介護状態」または「要支援状態」)が発生した場合に、被保険者に支給される金銭や提供されるサービス・物品をいう。介護保険制度では、1割または2割負担で提供されるサービスと、その利用料の9割または8割を税金・保険料で補助することを指す。
ま
介護・試験対策単語514:マイナートランキライザー
緩和精神安定剤とも訳されるが、現在は抗不安薬という名称が用いられる。精神疾患に使われる向精神薬の一種。
主たる作用は不安や緊張の緩和、解消であり、神経症、心身症、抑うつ状態等に用いられる。メジャー・トランキライザーと異なり、副作用をほとんど認めない。
睡眠時の緊張を緩和させる事から、睡眠薬として利用される場合もある。パニック障害、不安障害、ストレス障害等不安をともなう疾患に多く利用されている。また、服用した際の副作用は、眠気を誘発する為、自動車の運転等と言った危険を及ぼす作業等は避けるべきである。
介護・試験対策単語515:まだら呆け
重い記憶障害があるのに、理解力や判断能力がある等、認知症の症状がまだらに出る状態の事です。脳血管性認知症の人に現れやすく、ざるの目痴呆とも呼ばれます。
介護・試験対策単語516:マッピング
一般的には物事の全体像を表す図式の事をいいます。介護活動においては、利用者を中心に家族や社会との関係を図で表し、問題解決に役立てます。
❤︎介護・試験対策単語517:マッサージ師
あん摩マッサージ師圧師、はり師等に関する法律により、医師以外の者でマッサージを業とする者は、厚生労働大臣の行う試験に合格し、あん摩マッサージ指圧師免許を受けなければならない。
介護・試験対策単語518:マンパワー
人の労働力のこと。例えば、人員の数・人手・人的資源 などを指します。
み
介護・試験対策単語519:民生委員
地域の福祉のために、困っている住民の相談・支援を行う民間のボランティア。
具体的な職務は以下の内容が規定されている。
①住民の生活状態を適切に把握すること
②援助を必要とする者が地域で自立した日常生活を営むことができるよう相談・助言・その他の援助を行うこと
③援助を必要とする者が福祉サービスを適切に利用するための情報提供等の援助を行うこと
④社会福祉事業者等と密接に連携し、その事業または活動を支援すること
⑤福祉事務所その他の関係行政機関の業務に協力すること
介護保険制度下では、制度利用に関する相談や申請の代行、ケアマネジャー等と連携した利用後のフォローなどの役割を担っている。ボランティアで活動し、介護相談や独居高齢者の孤立化防止のための見守りなどを通じて、必要な支援を専門機関につなぐパイプ役を果たす。
子どもに関することを支援する児童委員も兼ねており、正しくは「民生委員・児童委員」という。
★介護・試験対策単語520:ミキサー食
噛む力や飲み込む力が衰えてきた人のための食形態のひとつ。常食や舌で食物を押しつぶせるような硬さに調理した難食として作った食事をミキサーに入れて撹拌した介護食。またこのように高齢者の食べる力に合わせた食事を「介護食」と呼んでいます。
ミキサー食の粘度はポタージュ状が目安とされますが、このように水分が多い食物は、飲み込む時に塊の状態にして飲み込みやすくする「食塊」が作りづらいため誤嚥(ごえん)しやすく、食事に粘りを出すとろみ食にするなどの工夫がされています。
介護・試験対策単語521:看取り介護加算
特別養護老人ホーム(特養)や特定施設、グループホームなど、自宅以外の介護現場で看取りを行った場合、介護報酬に加算される報酬のこと。医療との連携や家族同意など、算定には多くの要件が付されている。
介護・試験対策単語522:見守りサービス
ひとり暮らしや日中独居、老老世帯など、社会的に孤立しやすい世帯を見守るサービス。介護保険には位置付けられていないが、市区町村が独自に事業化していることが多い。
介護・試験対策単語523:民間事業者
国や地方自治体などの公共団体に対し、株式会社、有限会社、NPO法人などを指す。社会福祉法人などの公益法人も広い意味での民間事業者。
介護・試験対策単語524:看取り/ターミナル・ケア、ホスピタルケア
死を迎え入れる方のそばに付き添い、その最期を見守ることです。
「人が尊厳を失わずに死を迎えられるような看病をすること」の意を込め使われます。このような終末期の医療・看護・介護をターミナル・ケア、ホスピタルケアといいます。
む、め
介護・試験対策単語525:面接調査
介護保険認定の為に、調査員が本人に面接して、本人の状態等を調査する方法です。 認定の際は、必ず面接の為に訪問する事になっています。
介護・試験対策単語526:メニエール病
フランスの医師メニエールが証明した病気で、内耳にむくみが起こり発症します。突然、めまいが起こり、耳鳴り、吐き気、嘔吐をともないます。
介護・試験対策単語527:メンタルヘルス
精神障害の予防・診断・治療を行い、精神的な疲労やストレスなどの軽減・緩和、こころの健康を保つ為に行う活動の事です
介護・試験対策単語528:メジャートランキライザー
抗精神病薬、神経弛緩剤とも呼ばれるもの。精神病、特に精神分裂病に対し、強力な鎮静効果や幻覚、妄想、自閉性の改善をもたらす作用をもつ。
主に統合失調症、躁状態の治療に用いられるが、それ以外にも幅広い精神疾患にも使用される。また、脳の興奮状態を抑制させる作用を利用して、抗不安薬では取り除けないような強度の不安や極度のうつ状態、不眠に対する対処薬としても利用される場合もある。また、ドパミン遮断作用を応用し、嘔気・嘔吐等の消化器症状や吃逆の対症薬として利用される場合もある。
メジャートランキライザーを使用する諸症状として、過鎮静(眠くて仕方がない)、脱力症状(ふらつく・ロレツが回らない)、パーキンソン症状(手の震え,身体のこわばり)、抗コリン症状(便秘・口渇)、アカシジア(足がむずむずしてじっとしていられない)、急性ジストニア(眼 球が上転して白目になってしまう)等である。
も
介護・試験対策単語529:問題行動
異食、徘徊、奇声、乱暴、失禁等、認知症の高齢者に表れる行動の事です。ストレスや不安感、無理解な介護者の言動のほか、脳障害が原因となって起こるといわれています。
介護・試験対策単語530:盲人ホーム
設置主体は、都道府県、市および社会福祉法人。利用者は、施設の設備を利用して得た施術料の2割を超えない限度において、施術に伴う光熱水料等の直接必要な経費を負担する事とされている。あん摩マッサージ指圧師免許、はり師免許またはきゅう師免許を有する視覚障害者であって、自営し、または雇用される事の困難な者に対し施術を利用させるとともに、必要な技術の指導を行い、その自立厚生を図る事を目的とする施設。
介護・試験対策単語531:モニタリング/事後評価
通常、変化を見逃さないように観測を続けて監視する事を意味し、ケアマネジメントの一過程で、ケアプランに照らして状況把握を行い、現在提供されているサービスで十分であるか、あるいは不必要なサービスは提供されていないか等を観察・把握する事。
ケアマネジメントにおいては、ケアプランを作成しサービス提供の手配をして終わりと考えるのではなく、特に在宅生活者に対してはケアマネジャー自身の訪問によるモニタリングが重要である。介護職員は月に1回、ケアマネージャーにモニタリングを提供することになっています。ケアマネージャーは利用者との直接的面談を1ヶ月に1回行い利用者の状況把握をして、変化があればそれに応じてケアプランを変更します。
モニタリングともいう。
や
介護・試験対策単語532:薬物療法
薬物による治療法。薬物療法で使用されている主な向精神薬は、うつ病を対象とする抗うつ薬、統合失調症を対象にする抗精神病薬、神経症を対象とする抗不安薬、その他抗てんかん薬、催眠鎮静薬、躁病に対する炭酸リチウム、等である。これら向精神薬の臨床経験も進みその効果、副作用も明らかとなり、血中濃度を測定しながらの薬物療法が行われている。なお、最近では薬物療法に際して実証的証拠にもとづく合理的治療を行う方向に進んでいる。
介護・試験対策単語533:薬剤師
調剤については薬剤師の独占業務であり、同時に調剤応需等も義務を負う。薬剤師法にもとづく国家試験に合格し厚生労働大臣の免許を受けて、調剤、医薬品の供給等薬事衛生をつかさどる事を業務とする者で、多くは病院、診療所、薬局に勤務している。
受験資格は、以下のいずれかに該当する者である。
①学校教育法(昭和22年法律第26号)にもとづく大学(短期大学を除く。)において、薬学の正規の課程を修めて卒業した者。
②外国の薬学校を卒業し、または外国の薬剤師免許を受けた者で、厚生労働大臣が①に掲げる者と同等以上の学力および技能を有すると認定したもの
介護・試験対策単語534:夜間せん妄
意識が混濁して、幻覚や錯覚がおきるせん妄状態が、夕方から夜にかけて出現する状態のこと。意識障害の一種で、脳血管障害や血管性認知症、アルツハイマー病患者におきやすい症状のひとつ。
介護・試験対策単語535:夜間対応型訪問介護/ナイトケア
おむつ交換や体位変換などのケアが必要等の要介護者が、可能な限り自宅で自立した日常生活を、24時間安心して送ることができるよう、夜間帯に介護福祉士やホームヘルパーが、自宅に訪問し介護を行う居宅サービです。
「定期巡回」と「随時対応」の2種類のサービスがあります。
定期巡回…夜間帯(18~8時)に定期的な訪問を受け、排泄の介助や安否確認などのサービス
随時対応…転落して自力で起き上がれない時や夜間に急に体調が悪くなった時などに随時の連絡に対応して行うサービス
介護保険制度下の居宅サービスの1つで要介護1以上の方が適用となり、地域密着型サービスの一つです。
ナイトケアともいう。
ゆ
介護・試験対策単語536:有料老人ホーム
健康な高齢者から要介護者まで幅広い人を対象に、バリアフリーなど高齢者が暮らしやすいよう配慮した住まい(個室)に、食事や介護、洗濯・掃除等の家事、健康管理などのサービスが付いた民間施設。入居者の自立度に応じて、介護付、住宅型、健康型などの種類がある。民間事業者が設立・運営しているもので、老人福祉施設ではないものを指します。
★介護・試験対策単語537:ユニットケア
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)や介護老人保健施設などにおいて、居室をいくつかのグループに分けて一つの生活単位とし、6~9人を1ユニット(生活単位)とする少人数の家庭的な雰囲気の中でサービスを提供するもの。ユニットケアと対比して、大規模な人数で集団生活を体験する「雑踏ケア」があります。または、施設形態において、ユニット型と対比し、従来型と呼ばれます。
グループごとに食堂や談話スペースなどの共用部分を設け、また職員の勤務形態もユニットごとに組むなど、施設の中で居宅に近い居住環境を作り出し、利用者一人ひとりに合ったケアが出来ることを特徴とする。ユニットケアは建物の構造や職員配置等の整備がなされれば完成というものではなく、そうした環境の中で、暮らしを共に過ごすようなケアが展開されるかが重要である。いつも同じ顔ぶれで環境の変化が少ないことから、認知症グループホームの多くが採用している。
介護・試験対策単語538:有償ボランティア
有償ボランティアとは、福祉活動等に際して交通費、食費、報酬が保障されている事をいう。ボランティアとは自らの意志にもとづき無償で福祉活動等を行う者の事を指すが、この場合とは異なり、どこまでをボランティアとするかは必ずしも定まった見解はなされておらず、かつて交通費や食費等も有償とみなし、一切を手弁当(自己負担)で行うべきと考える意見もあったが、実費弁償は無償性に関係はないとする見解が一般的である。
介護・試験対策単語539:有料老人ホーム協会
有料老人ホームの入所者の保護を図るとともに、有料老人ホームの健全な発展に資する事を目的として、有料老人ホームの設置者を会員とする社団法人。
有料老人ホーム協会およびその会員については名称独占とされ、会員名簿を公表すつ事が義務づけられている。有料老人ホーム協会の具体的な業務は、会員に対する指導、勧告、入所者からの苦情の解決等である。
介護・試験対策単語540:ユニバーサルデザイン
障害のある人や高齢者等の特別な人々を対象とした物ではなく、すべての人々が共通して利用出来るような物や環境を造る事を目指している概念。
障害のある人や高齢者等にも使いやすくするという意味ではバリアフリーもユニバーサルデザインも同じであるが、最初からバリアをつくらないという事に重点を置いているのがユニバーサルデザインの考え方である。
ユニバーサルデザインの7原則、どんな人でも公平に使える事。使う上で自由度が高い事。使い方が簡単で、すぐに分かる事。必要な情報がすぐに分かる事。うっかりミスが危険につながらない事。身体への負担(弱い力でも使える事)。近や利用する為の十分な大きさと空間を確保する事。等。
介護・試験対策単語541:友愛訪問
ひとり暮らしの高齢者宅をボランティアが訪問し、困りごとの相談にのったり、話し相手になったりすること。
介護・試験対策単語542:ユニット型個室
個室をいくつかのグループに分け、それぞれのグループごとに食堂などの共用部分をもうけ、家庭的な雰囲気のなかで生活ができるようにしたタイプ。
介護・試験対策単語543:ユマニチュード
フランスで考案された新しい認知症ケアの手法。見る、 話す、触れる、立つという4つの方法をもとに、「病人」ではなく「人間」として接することで、寝たきりの人が歩けるようになったり、攻撃的だった人が穏やかになるなど、驚くべき効果があるとされる。
よ
介護・試験対策単語544:養護学校
知的障害者、肢体不自由者もしくは病弱者に対して幼稚園、小学校、中学校または高等学校に準ずる教育を施し、あわせてその欠陥を補う為に必要な知識技能を授ける事を目的としている学校。
盲学校および聾学校とともに特殊教育を行う。入学対象者は、学校教育法施行令第22条の3において示されているが、特殊学級対象者に比べ障害の程度が重い者とされている。
介護・試験対策単語545:要介護者
介護保険制度においては、①要介護状態にある65歳以上の者、②要介護状態にある40歳以上64歳以下の者であって、要介護状態の原因である障害が末期のがんなど特定疾病による者をいう。保険給付の要件となるため、その状態が介護認定審査会(二次判定)の審査・判定によって、該当するかどうかが客観的に確証される必要がある。
介護・試験対策単語546:要介護状態区分
全面的に介護が必要な「最重度状態の5」から、部分的に介護が必要な「最も軽い状態の1」まで、介護の必要な度合いを5段階に分けた区分の事です。 この区分によって、介護保険サービスの支給限度額が決まります
★介護・試験対策単語547:要介護認定
介護保健サービスの受給を希望する利用者について介護サービスの必要度(どれ位、介護のサービスを行う必要があるか)を判断することで、また利用者が要介護状態や要支援状態にあるかどうか、該当する場合は要介護(要支援)状態区分を認定・判定する手続きのことです。
介護保健サービスの利用希望者はまず市町村に申請し審査の後、認定された要介護度の高さに応じてサービスを受けることができ、また給付額も異なります。
要介護認定の手順は以下の通りです。
①被保険者からの申請を受けた市町村が被保険者に対し認定調査を行う
②同時に、被保険者の主治医に意見書を求める
③これらの調査結果等を介護認定審査会に通知する
④要介護状態への該当、要介護状態区分等について審査・判定を求める。
介護・試験対策単語548:要支援認定
介護保険制度において、予防給付を受けようとする被保険者が給付要件を満たしているかどうか、また該当する要支援状態の区分(要支援1・要支援2)を認定する手続きのことです。 要支援認定の手順は基本的には要介護認定と同様(要介護認定と同時に行われる)。
要支援の方が利用できる介護保健サービスは心身機能の維持や改善を目的としたサービスになります。
要介護状態と要支援状態の区分ですが、要介護状態については日常生活に支障をきたす認知症があるなど常時介護の必要性があるかどうか、要支援状態については病気やケガで心身の状態が不安定かどうか、といった点が判断基準のポイントとなっています。
介護・試験対策単語549:横山源之助
富山県中新川郡魚津町(現・魚津市)出身のジャーナリストである。 1900年、「職工事情」調査に加わった後、大井憲太郎と労働者の海外出稼を計画するが失敗。以後、『海外活動之日本人』、『怪物伝』、『南米渡航案内』、『明治富豪史』、『凡人非凡人』をそれぞれ刊行。1912年にはブラジルに渡航し、『南米ブラジル』を執筆した。
介護・試験対策単語550:横出しサービス/市町村特別給付
要介護者に対して、介護保険法で定められた保険給付以外に、市区町村の独自の条例などで定めた給付を行うもの。内容は自治体により異なるが、移送サービスや配食サービス、寝具乾燥、おむつ支給などがある。
介護保険制度において、介護給付と予防給付のほかに、要介護状態の軽減若しくは悪化の防止または要介護状態になる事を予防する為に、市町村が条例で定める独自の保健給付をいう。
介護・試験対策単語551:予防医学
疾病の原因を除去する等の働きかけを行い、疾病の発生を未然に防ぐ事を目的とする医学。
対象としては従来単一病因である感染症が主であったが、最近は多病因の生活習慣病が問題となっている。生活習慣が発症と深く関与している病因として、喫煙と肺がんや肺気腫、動物性脂肪の過剰摂取と大腸がん、食塩の過剰摂取と脳卒中、アルコール摂取量と肝硬変、肥満と糖尿病等があげられる。医療には大きく分けて治療医学と予防医学がある。
介護・試験対策単語552:予防給付
介護保険における要支援1、要支援2の認定を受けた被保険者に対する保険給付であり、要介護状態にならないよう予防することを目的とする。リハビリテーションや家事援助が中心になります。
介護・試験対策単語553:要介護状態
身体上または精神上の障害があるために、入浴、排せつ、食事等の日常生活における基本的な動作の全部または一部について、6か月間にわたり継続して常時介護を要すると見込まれる状態で、要介護状態区分(要介護1~5)のいずれかに該当する者をいう。
介護・試験対策単語554:要支援者
介護保険法においては、①要支援状態にある65歳以上の者、②要支援状態にある40歳以上65歳未満の者であって、その要支援状態の原因である身体上又は精神上の障害が特定疾病によって生じたものであるものと規定されている。予防給付を受けようとする被保険者は、要支援者に該当することおよびその該当する要支援状態区分(要支援1・2)について市区町村の認定(要支援認定)を受けなければならない。
身体状態の目安として、要支援1は基本的な日常生活の能力はあるが身の回りの世話に一部介助が必要とする状態、要支援2は立ち上がりや歩行などがやや不安定で、入浴など生活の一部介助が必要とする状態となっています。介護予防サービスが利用できる。
介護・試験対策単語555:要支援状態
6ヶ月にわたり、炊事や洗濯など日常生活を営むのに支障がある、もしくは要介護状態となるおそれがある状態(要支援1、要支援2に該当する状態)。
介護・試験対策単語556:要介護更新認定
要介護認定の有効期間以降も、引き続きサービスを更新する場合に行う認定のこと。有効期間は通常、初回の場合は半年、それ以降は1年。更新認定には更新申請が必要となる。
★介護・試験対策単語557:要介護度
介護保険制度において、対象者の介護を必要とする程度を表した区分のことで、正式には要介護状態区分という。軽い順から、自立(非該当)・要支援1・要支援2・要介護1~5の8区分ある。
各々、身体状態は下記の見解を目安としてます。
要介護1…生活の一部について部分的に介護を必要とする状態
要介護2…軽度の介護を必要とする状態
要介護3…日常生活動作にも部分的な介護を要する状態
要介護4…介護なしには日常生活を営むことが困難となる状態
要介護5…介護なしには日常生活を行うことがほぼ不可能な状態
介護・試験対策単語558:要介護認定等基準時間
専門家によって介護にどれくらい手間がかかるかを時間であらわしたもの。要介護認定の判定基準として用いる。
介護・試験対策単語559:要介護認定有効期間
要介護認定をされてから、次に更新を行うまでの期間。高齢者の心身の状態は変わりやすいため、要介護認定は定期的に更新を行う必要があり、はじめて認定された場合の有効期間はおもに6ヶ月とされることが多い。設定可能な範囲の中で、市町村によって変更できる。
介護・試験対策単語560:養護老人ホーム
心身に障害があるなどの環境的理由や、生活保護を受けているなどの経済的な理由から自宅での日常生活が困難と判断された高齢者が入所する施設。経済的理由などで自宅で暮らすことができないものの、介護は必要としない65歳以上の高齢者を対象とする。市区町村長の措置(必要と認めること)によって入所できる。
「特別養護老人ホーム」と違い施設と利用者の契約ではなく、「養護老人ホーム」は介護保険施設ではないため、施設への入所は市町村の判断、措置・決定により行われます。また「養護老人ホーム」は、「特別養護老人ホーム」よりも体の状態が軽い高齢者を受け入れます。
入所者は社会復帰の促進及び自立のために必要な指導及び訓練やその他の援助を受けて、能力に応じ自立した日常生活を営むことができるようになることを目指します。
ら
介護・試験対策単語561:ライフサイクル
人が生まれ育ち青年期を迎え、やがて成人し、さらに老年の円熟を経て死に至る過程の事をいう。人生周期または生活周期と訳される。
また、結婚による家族の形成から、新婚期、育児期、教育期、子どもの孤立期、子どもの独立後の夫婦期、老後期、寡婦(夫)期等の諸段階を経て、寡婦(夫)の死亡による消滅までの全過程を家族周期という。この各段階において、家族の生活に一定のパターンをもってみられる、家族構成、生活水準、家族の社会的欲求や活動等の変化がある。
介護・試験対策単語562:ライフステージ
人の生活周期として、人間が誕生してから死に至るまでの様々な過程における生活史上の各段階の事。乳幼児期(幼児期)、児童期、青年期、壮年期、老年期等に分けられます。
介護・試験対策単語563:ラウントリー(Rowntree,B.)
ラウントリーは生存レベル最低限の貧困線を確立させ、ヨーク市の貧困調査を1899年に行ない、調査の結果は貧困の存在を明らかにして当時の社会に大きな影響を与えた。その貧困測定の基準は生存最低限の貧困線で、後々まで貧困測定に使われることとなった。
彼は貧困を第1次貧困と第2次貧困の2つに分けた。
第1次貧困…その収入がいかに賢明かつ注意深く消費されても、肉体維持のための必要最低限を得るのに不十分で、絶対的貧困にある世帯である。
第2次貧困…その収入がほんのわずかしか第1次貧困線を上回っていないために、飲酒や賭博など平常とは異なったものに支出があると貧困に陥る世帯のことである。
彼は第1次貧困線を決める際に、生存を維持できる水準の算出に栄養という観点を利用した。まず成人と子供の平均栄養必要量を推定し、それを食物量、食品に換算をした。さらにその食品を買うのに必要な現金を算出し、それに、被服・燃料・家庭雑費を加えた金額を第1次貧困線とした。ラウントリーは収入がこの第1次貧困線を下回る層を貧困層と定義した。
介護・試験対策単語564:ライフスタイル
生活様式のこと。介護保険では、要介護状態になっても、住み慣れた地域でこれまでのライフスタイルを大きく変えることなく自立した生活をおくれるよう、さまざまなサービスで支援する。
り
❤︎介護・試験対策単語565:理学療法士/PT
身体に障害のある人に対して、起きる、座る、立つ、歩く等の日常の基本動作能力の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法(電気刺激やマッサージ等)を行うリハビリテーションの専門職( 国家資格)。 PT(Physical Therapy)とも言われます。。理学療法士は、医師の指示のもと理学療法を行ないます。
★介護・試験対策単語566:リウマチ
関節、筋肉、腱に炎症が起こり、こわばり、痛みを生じる疾患です。代表的な病気にリウマチ熱、関節リウマチ等があります
介護・試験対策単語567:リフトバス
車いすに乗ったまま乗り降り出来るリフトを設置したバスです。市町村障害者社会参加促進事業にひとつとして運行されています
介護・試験対策単語568:流動食
牛乳、果汁、重湯、くず湯等、液状または口の中で溶けて、噛まずに飲み込める液状の食事・治療食のこと。消化器系の疾患や、咀嚼力の低下などで、固形の食事(普通食)がとれなくなった場合に利用する。
❤︎介護・試験対策単語569:臨床工学技士
医師の指示の下に、人の呼吸・循環・代謝の機能の一部を代替・補助する生命維持管理装置の操作および保守点検を行う専門技術を備えた者(国家資格)。
医療機器の進歩等に伴い、医師、看護師等と専門技術者によるチーム医療によって臨床現場を支えていく事の重要性を受ける。生命維持管理装置の操作を行えるのは臨床工学技士を含め、医師、看護師、准看護師等に限られている。
介護・試験対策単語570:臨床心理学
こころの病を治すために、悩みやこころの病に苦しむ人々をその苦しみから救うことを考える学問。
医療、教育、福祉等の現場において心理学的援助技術にもとづく専門的援助実践を行う学問であり、心理査定、面接・心理療法、地域援助、調査研究の4つの領域に分類される。
❤︎介護・試験対策単語571:臨床心理士
日本臨床心理士資格認定協会の認定による臨床心理学の専門家、臨床心理学にもとづく知識や技術をもって、こころの問題にアプローチする専門家。高齢者支援、スクールカウンセラー等として、心理療法を用いて心理や発達に障害や問題のある人の治療・援助を行う。用いられる技法は、精神分析、動作療法、サイコドラマ等、様々なものがある。
心理学を専攻する大学院修士課程修了後1年以上の心理臨床経験を有する者が、資格審査(年1回の筆記・口述試験)に合格した場合に認定される。心理学的技法により患者を検査・診断し、心理療法を施す。
介護・試験対策単語572:リッチモンド(Richmond,M.)
Richmond,Mary E.(1861年~1928年) アメリカの慈善組織協会活動の指導者と友愛訪問員で、ケースワーク(個別援助技術)を理論化・体系化して専門的学問の水準にした。「ケースワークの母」と呼ばれる。
介護・試験対策単語573:リスクマネジメント
リスクの影響から組織を守るためのプロセスである。実際は、リスクマネジメント委員会やリスクマネジャーの設置、リスク情報の定期的分析とフィードバックの実施などにより行われる。
介護現場におけるリスクマネジメントには、主に利用者の介護事故の予防(事前対応)と事故対策(事後対応)の二つの柱があり、それ以外にも事業の管理手法として、さまざまな事業環境に対するリスク対応も含まれる。
リスク情報は、事故情報やひやりはっと情報、苦情・クレーム、業務フロー分析結果などから、潜在的リスクを抽出することが重要である。
介護・試験対策単語574:リハビリテーション
疾病やけがなどが原因で失われた機能を回復することで自立を促す目的で行われる機能回復訓練のこと。その目的に応じて医学的、教育的、職業的、社会的の4つに分類されている。
介護・試験対策単語575:リビング・ウィル
「単なる延命治療を拒否し、終末期に入り意思の確認がとれない場合は延命治療をやめる」という本人の意思およびその意思を事前に表明した文書等のこと。
介護・試験対策単語576:利用者負担
福祉サービスなどを利用した際に、サービスに要した費用のうち、利用者が支払う自己負担分。介護保険法においては応益負担(定率負担)が原則とされ、その負担割合はサービスに要した費用(利用料)の1割または2割である。なお、施設入所などにおける食費や居住費(滞在費)については、全額利用者負担となっている(低所得者に対する軽減策〔特定入所者介護サービス費の支給〕はある)。
介護・試験対策単語577:リバースモーゲージ
持ち家などの不動産資産を担保として必要な生活費を銀行や自治体から融資を受け、死亡時にその不動産を売却することで一括返済する仕組みのこと。
介護・試験対策単語578:療養病床
長期にわたり療養を必要とする慢性期の患者のための病床。介護保険で提供される介護療養型病床(医療施設)と、医療保険で提供される医療療養型病床がある。
介護・試験対策単語579:療養通所介護
末期ガンや難病などによる重度の要介護状態にある方が施設に通うことで社会的孤立感の解消や、介護を行っている家族の身体的・精神的負担軽減を減らすことを目的に、デイサービスに医療的ケアを加えたサービスです。
施設は看護師などの常時介護や観察を行い、食事、入浴介助、その他の必要な日常生活上の支援やレクレーション、機能訓練等のサービスを医学的管理のもと提供します。
介護保険制度下の居宅サービスの一つで主に難病など重度の要介護者またはガン末期の方で、常に看護師による観察が必要な方が適用のサービスです。
る、れ
★介護・試験対策単語580:レクリエーション
日常生活で蓄積したストレスや疲労の回復のために、生活の中にゆとりと楽しみを創造していく多様な娯楽や活動の総称。遊びやゲームを通して、介護予防、身体機能の維持や向上、脳の活性化、人とのコミュニケーションの活性化、生きがいの創出といった目的で行われることも多い。
介護・試験対策単語581:冷あん法
氷枕や氷のう、冷湿布等を用いて、患部に寒冷刺激を与え、痛みを和らげたり、沈静化させたりする事。異なる方法には、温あん法がある。また、花粉症等での、目のかゆみや充血の激しい時には、冷やしたタオルを閉じたまぶたの上に数分間当て、これを数回くり返し、局所に冷たい刺激を与える事で、知覚神経の働きを一時的に緩慢にし、かゆみを一時的に鈍らせ、症状を抑える効果もある。
介護・試験対策単語582:レスバイトサービス
在宅ケアを担っている家族の疲労を癒やすため、ケアを一時的に代替しリフレッシュを図ってもらうというサービスです。日本では1976年にショートスティとしてスタートしました。問題点として、施設ケアで利用者の日常生活が崩れたり、家族がケアを休むことへの抵抗があるなど社会的な認識が低いことがあげられます。
介護・試験対策単語583:レスパイトケア
高齢者などを在宅で介護している家族の負担を軽減し、リフレッシュしてもらうために、一時的にケアを代替、支援するサービス。介護保険ではデイサービスやショートステイがレスパイトケアを兼ねる。
ろ
介護・試験対策単語584:老人保健福祉計画
老人福祉法および老人保健法に規定する地方自治体が高齢者の保健福祉事業の供給体制の確保に関する計画であり、平成5年度から6年度にかけて全市町村および都道府県において市町村老人保健福祉計画と都道府県老人保健福祉計画がそれぞれ作成された。
市町村計画は、市町村が将来必要な老人保健福祉サービスの量を明らかにし、その提供体制を計画的に整備する事を内容とし、都道府県計画は、都道府県が広域的な観点から市町村を支援する為、広域調整を旨としている。
介護保険事業計画を包括する総合的計画として位置づくられる老人保健福祉計画と介護保険事業計画は整合性をもって作成する事が必要である事から、計画期間は同一とし、作成も同時に行うのが適当とされている。
介護・試験対策単語585:老人福祉施設
特別養護老人ホーム、老人ホーム、軽費老人ホーム、老人福祉センター、老人デイサービスセンター、老人短期入所施設、老人介護支援センターの7施設の総称。
老人福祉法に規定されています。 規定外として、老人休養ホーム、老人憩いの家、有料老人ホーム等があります
介護・試験対策単語586:老人保健施設
介護保険法で定められた保健施設。以前は老人保健法で規定されていました。 老健と略されることもある。
❤︎介護・試験対策単語587:老人福祉指導主事
老人福祉法により福祉事務所に設置が義務づけられている社会福祉主事。高齢者の生活一般のほか、老人福祉施設への入所等の相談に応じ、専門的技術を必要とする調査および指導等を行う専門の職員です。
また、福祉事務所の所員に対し、老人の福祉に関する技術的指導、情報提供、相談も行う。
介護・試験対策単語588:老人クラブ
健康増進、教養の向上、人と人との交流等を目的に活動する自主的な組織の事です。60歳以上の同一地域内に住む会員で組織される事が大半です
介護・試験対策単語589:老人医療
老人保健法による老人医療対象者に関する医療に要する費用。
その費用は、老人の一部負担を除いた部分を公費12分の6(国が12分の4、都道府県・市町村がそれぞれ12分の1)、保険者からの拠出金12分の6で負担している。一定割合・額の受益者負担となっている。
老人医療費の助成制度…国民健康保険または、社会保険等のいずれかの健康保険に加入している65歳以上70歳未満の者が、健康保険で診療を受けた場合、自己負担額の一部を助成される。要件に該当されると、申請により、医療費受給者証を交付される
介護・試験対策単語590:老人性難聴
加齢による聴覚障害。感音性難聴が多い。低音域の聴力は保たれる一方、1kHz以上の高音域の聴力が障害されるという特徴がある。進行すると聴力は全周波数領域で低下し、言葉の判断力も悪くなる。
老人性難聴は治す事ができないので、治療としては補聴器を用いる等、低下した聴力を補うようにする。また、老人性難聴は、男性の聴力損失の方が、女性よりもより大きい事が分かっており、他にも漫出性中耳炎、聴神経腫瘍、騒音性難聴等の原因もある。
難聴を伴う高齢者とのコミュニケーションでは、ゆっくり大きな声で話す事は当然として注意する必要がある。
介護・試験対策単語591:弄便(ろうべん)
認知症の行動のひとつ。大便を手でこねたり、壁等に塗って弄(もてあそ)ぶ事をいいます。
介護・試験対策単語592:老人休養ホーム
温泉地等の休養地において、高齢者に対して低廉で健全な保健休養の場を与え、心身の健康の増進を図りおよび、他の世代との交流を促進する場を提供する事を目的とする利用施設。
設置および運営主体は地方公共団体で、利用者はおおむね60歳以上の者およびその付添い人となっている。ただし、利用定員に余裕がある場合には、その他の者の利用を妨げない。
介護・試験対策単語593:老老介護(ろうろうかいご)
家族の事情などにより、高齢者が高齢者の介護を行う状態のこと。体力的または精神的な問題から、共倒れとなる危険性もあり、高齢社会における問題にもなっている。介護保険制度と制度下のサービスが、このような介護負担の軽減を図るものとなることが求められる。
主に65歳以上の夫婦、親子、兄弟姉妹などがそれぞれ介護者・被介護者となっている状態を指す。半数が「妻が夫を介護する」ケース、次いで「夫が妻を介護する」ケースです。
介護・試験対策単語594:老齢基礎年金
国民年金に加入している人が、65歳になったら支給される年金。受給資格は300ヶ月(25年)以上保険料を納めていることが条件。
介護・試験対策単語595:老齢厚生年金
厚生年金保険に加入して保険料を納めていた人が、老齢基礎年金に上乗せして支給される年金。受給資格は、厚生年金保険に1年以上加入していることが条件。支給開始日は生年月日によって異なる。
わ
介護・試験対策単語596:ワンストップサービス
行政上の様々な手続きを、一度に行える仕組みのことを指す。2009(平成21)年11月と12月には全国の公共職業安定所(ハローワーク)において、職業紹介、住まいの情報提供、生活保護手続を行うことができる「ワンストップ・サービス・デイ」を実施した。介護保険制度においては、ケアマネジャーがワンストップサービスの役割を担っているといえる。
以上です。
3.まとめ
今回の単語集はかなり多いと思います。全て覚える必要はないですが、「勤務する中で何か聞いたことがある」といった単語も多かったのはないでしょうか。
そのため、覚えなくても目を通すだけでも、かなり介護福祉士国家試験の力になればと思います。